2022.08.01
足の巻き爪は切り方が原因? 〜治療から対策までシンプルに解説〜
「何だか爪が内側に丸まっている気がする…」と感じたことはありませんか?
それはもしかしたら巻き爪かもしれません。
本記事では、巻き爪の治療から対策までわかりやすく解説していきます。
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巻き爪とは
巻き爪とは、爪の端が内側に食い込んでいる状態のことです。
特に症状がないという人も多いですが、爪の巻きが大きいと圧迫による痛みや炎症が起こることもあります。
参考記事:糖尿病足病変とは?原因と治療のポイントを3分で解説 ※外部サイトに遷移します
巻き爪の原因について
巻き爪の主な原因は、『深爪(爪を短くしすぎた状態)』『外反母趾(足指の変形)』『靴による圧迫』『運動による刺激』です。
深爪をすると、爪が皮膚にくい込んで巻き爪が起こります。外反母趾では合わない靴の影響で、足指の付け根が曲がって皮膚に爪がくい込み、巻き爪に繋がるのです。
また靴による圧迫はサイズが合っていない靴やヒールの高い靴・先がとがっている靴によって起こり、運動による刺激はジョギングで爪先に負荷がかかったり、ボールなどを蹴ることで爪先に刺激が加わったりすることで起こります。
手にも起こるのか
巻き爪は足に起こることが多いですが、手に起こる場合もあります。
手に巻き爪が起こる原因として考えられるのは、元々の体質で爪が薄くて柔らかい場合や、深爪です。
医療機関での治療を紹介
巻き爪は、皮膚科を受診すると診てもらえます。また形成外科や整形外科でも巻き爪を診察している医師がいます。
巻き爪を診察しているクリニックなどは、ホームページで紹介していることも多いので、お近くの医療機関を検索してみるのもよいかもしれませんね。
医療機関で受ける治療は、爪の形を直して痛みを取り除くものです。
最も簡単なのは『テーピング』で、皮膚を爪から引き離すように固定することで爪の食い込みを減らして痛みを和らげます。
その他に、爪を平らにする『クリップ法』や、爪の先端に穴を開けて細いワイヤーを通す『ワイヤー法』があります。
炎症や化膿がある場合の治療
炎症や化膿がある場合は、先にそちらを治すことが必要です。
『ガター法』という、爪の端と皮膚の間に柔らかいチューブを差し込む治療を行います。
巻き爪で手術することもあるの?
巻き爪の程度によっては手術をすることがありますが、入院して全身麻酔をするような手術ではなく、局所麻酔(爪の部分にだけ麻酔をすること)を使って短時間で終わるものです。
食い込んでいる爪を取り除く『部分抜爪』というものや、食い込んでいる爪を取り除いてフェノールという薬を使ってその部分に爪が生えてこないようにする『フェノール法』があります。
巻き爪はセルフケアで対策を
正しい爪の切り方
爪を切る時は、「深爪をしないこと」「両端を深く切り込み過ぎないこと」が大切です。
また爪は『スクエアカット』にしてください。スクエアカットとは、爪を指の先端と同じ高さにして横方向にまっすぐ切り、やすりで整える切り方です。
テーピングも効果的
治療のところでもお伝えしましたが、テーピングは簡単で効果的な方法です。
爪の外側から斜めに引っ張りながらたすき掛けのように貼る方法や、爪甲(そうこう:爪の露出している部分のこと)の周囲をテーピングする方法があります。
慣れてしまえば自分でもできる方法ですので、受診をした際に医師にやり方を尋ねてみるのも良いと思います。
その他、日常で気をつけること
(1)靴の選び方
小さすぎる靴・大きすぎる靴は避けましょう。爪先に少しゆとりがあるくらいの靴がオススメです。
また、ヒールの高い靴を毎日履き続けるのは負担になりますので、少しヒールが低い靴を選んだり、かかとの高くない靴を履く日を作ったりしてください。
(2)歩き方
かかとから着地して、足の裏全体に重心をのせるような歩き方がおすすめです。つま先に重心をのせるような歩き方をすると、爪や指先に負担がかかります。
(3)清潔にする
足の清潔は大切です。炎症や化膿が起きた場合などは、清潔が保てていないと更に悪化してしまうことがあります。
(4)爪のケアに使える道具
爪切りだと足の爪が切りにくいというあなたは、「ニッパー」を試してみるのもよいかもしれません。
また、巻き爪で痛みがでないように爪の端と皮膚の間に「コットン」などを詰めて圧迫を軽減させる方法もあります。コットンを詰める際には、「ピンセット」や針金のようなものを使うと詰めやすいです。
ケアに役立つ道具は100円均一ショップにもありますので、お店を覗いてみるのもよいですね。
まとめ
それでは本日のポイントをまとめます。
本記事で巻き爪について知ることができて、あなたが日常生活を少しでも気を付けてみるきっかけになったら嬉しいです。
参考文献
原田和子(2016):3 コマ送り写真で完全マスター!フットケア手技【ケア編】7 巻き爪の ケア,糖尿病ケア,13(3),49-51
医療情報科学研究所(2020):病気がみえるvol.14 皮膚科 第1版,メディックメディア,298
高山かおる(2020):巻き爪の原因と治療法とは?巻き爪を予防する正しい歩き方も解説,NHK健康ch,(2021.3.8検索)
NHK健康ch ※外部サイトに遷移します
監修:編集長 宮田 亘造
早稲田大学社会科学部卒業後、証券会社での新規開拓営業、製薬会社でのMRなどを経て香港中文大学MBA卒業。同時に北京大学MBAに交換留学、そして北京語言大学にて漢語修習生として学ぶ。帰国後、Webマーケティングのコンサルティング会社を経て、デジタルと医療の融合が患者への新しい価値提供ができると感じ、H2株式会社に入社。
執筆者:副編集長 白石香代子
山口県立大学家政学部栄養学科卒業後、人材業界を中心にセールスやコンサルタントとして交渉力・語彙力など幅広いコミュニケーションスキルを培う。その後、中国大連にて日系企業のフードアドバイザー、日本人学校の食育セミナー講師として活動。現在、H2株式会社とクリニックでの栄養士業務、特定保健指導を兼任。その他、中国高齢者施設の栄養監修なども手掛けている。管理栄養士、東京糖尿病療養指導士の資格を保有。
記事提供:H2株式会社
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提供元:足の巻き爪は切り方が原因? 〜治療から対策までシンプルに解説〜|【シンクヘルスブログ|H2株式会社】