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2022.02.10

「今の仕事が嫌いな人」が気づいてない"凄い才能"|「やりたくないのにできる」のは嫉妬されるレベル


画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

仕事は生きるうえで切り離せないものですが、どんな仕事でもストレスはたまりますし、悩むことも少なくありません。その大きな原因となるのが、やりたくない仕事や興味のない仕事を振られたときです。

ところが、見方を変えると「新しいチャンスになる」と言うのが、大手ゲーム会社に勤務経験がある漫画家・イラストレーター・グラフィックデザイナーのJamさんです。新著『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』を上梓したJamさんが、自身の経験を基に、解説します。

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やりたくない仕事は「新しいスキル獲得」のチャンス

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

仕事をしていると、やりたくない仕事や興味のない仕事を振られて嫌になることもあると思います。でもそういう仕事って、新しいスキルを獲得するチャンスかもしれません。なぜなら、人はやりたくないことや興味のないことを自分から試そうとは思わないからです。

しかし、自分の中のまだ知らない才能って、あまりやったことがないことの中に潜んでいるものです。だって、やりたいことは今までもたくさんやってきていると思いますから。才能発掘のために自腹でそれを試すのは時間もお金ももったいないけれど、仕事でそれができるなら、お金をもらって新しいことを試す絶好のチャンスです。

私の話になりますが、今のような本を出す前は、漫画以外は描く気がありませんでした。1冊目の本を出す際に、文章部分をほかの作家さんに頼むか自分で書くかどっちがいい?と聞かれて、じゃあ試しに書いてみますと。結果、文章もいけるのではないかと言っていただき、それがきっかけで今のように漫画も文章も両方描(書)くスタイルになりました。

それまでは絵を描く仕事以外はやってこなかったので、まさか本1冊分も文章を書こうなんて思いもしませんでした。文字をたくさん書くのは面倒臭くて疲れそうだから、興味もありませんでした。今も、文章と漫画どちらが好き?と聞かれたら、漫画だけ描いていたいし、そっちのほうが楽しいです(笑)。

でも、漫画で伝えやすいこともあれば、文章のほうが伝えやすいこともあると、気づくきっかけをいただきました。だから今も必要なこととして、漫画と文章の両方を描(書)いています。

人生って、そのときは興味がなかったことにも、まったく意味がないとは言えないんです。何がいい結果につながるかわかりません。一度くらいは試して、それで嫌だったら、次からその仕事をしなければいいだけです。チャンスや転機はどこに潜んでいるかわかりません。

でも、会社の仕事だと、実際にやってみたけど興味を持てなくて、それでもまたやらなくてはいけないときがあると思います。そういう仕事に意味がないかというと、やっぱり意味はあると思うんです。

あまりに向いていなければ、その仕事は回ってこない

会社ではよほど向いてないと判断されない限り、同じ仕事が何度も来ます。悪く言うと、あまりに向いていなければ、その仕事がやりたいことであっても二度と回ってこなかったり、部署を変えられたり、左遷されてしまうこともあります。会社としては結果が欲しいので、成果に対してはかなりシビアです。

そう思うと、やりたくないし興味もないのにこなせる仕事があるって……すごいことなんです。自分にとってはどうでもいいのに、会社に必要とされるくらいできちゃうんですから。

嬉しくはないかもしれないけれど、才能があると思います。その仕事がやりたくて仕方がない人からすれば、嫉妬されるレベルです。

そういう仕事が1つでも見つかるのは、かなりラッキーなんです。だって、モチベーションが下がろうと気がのらなかろうと、確実にお金になる仕事があるんですから。

本当に才能があることって、あまり努力しなくてもそつなくできるものです。それを仕事で見つけられるのは、とても運がいいんです。そういう仕事は生きるうえで、あっても損じゃありません。

そんなわけで、どんな仕事でも無駄になることはないから、やる価値はあると思います。仕事をすればお金がもらえます。お金があれば生活に余裕もできるし、好きなことにも使えます。「こんな仕事やってられるか!」と会社を辞めたいときにも、新しい仕事が見つかるまでは生活費だって必要です。

やりたくない仕事、興味のない仕事、可能なら一度くらいはやってみてください。運がよければ、自分の生活をずっと助けてくれるような、まだ気づいてない才能と出会えるかもしれません。

画像:『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』より

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可能な限り数をこなして経験を積んでいく

「どうすればスキルアップできますか?」、こんな質問を受けることがあります。私自身、人様に教えられるほどのスキルを持ち合わせていないので、あくまで持論ではありますが、スキルを上げる一番簡単な方法は、とにかく数をこなすことです。

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『言いにくいことはっきり言うにゃん 仕事の悩み解決編』(笠間書院) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

例えば、私は漫画を描くのが仕事ですが、人を描くのが本当に苦手なので、連載を持ってからも1日に1枚でも1カットでも、描く練習を続けるようにしています。面白くはないし、正直、もうしんどいからやめたいと思う日もありますが、才能で持ち合わせていないものを埋めるには、数をこなして経験を積んでいくしかないと思うんです。

すばらしい教本に出会えたとしても、それを見ただけではスキルは上がりません。方法を知ったうえで行動しないと実になりません。

ゲームだって、攻略本で効率的な戦い方や、この先進むべきルートがわかっていたとしても、結局は地道なレベル上げが必要です。ザコ戦はつまらないからすぐにボスと戦いたいかもしれませんが、何もしなければザコにも勝てません。

経験をたくさん積んでも、「積みすぎて損した」ってことは滅多にありませんから、可能な限り数をこなして経験を積んでいくのが、スキルアップの近道だと思います。

前回記事:「職場で必要とされる人」がやっている納得の行動 ※外部サイトに遷移します

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提供元:「今の仕事が嫌いな人」が気づいてない"凄い才能"|東洋経済オンライン

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