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2022.01.24

家時間が超進化!Z世代がハマる「家充」のリアル|コロナ禍で始まり、もう手放せない


コロナ禍の中で若者たちが開発した「家充」生活に迫ります

コロナ禍の中で若者たちが開発した「家充」生活に迫ります

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約2年間、我々はコロナ禍に置かれ、お家時間が増えました。

これに伴ってテレワーク環境を整備した方もいるでしょう。DIYやガーデニングなどに勤しんだ方もいるでしょう。

では、Z世代の若者たちはこのコロナ禍のお家時間を快適に過ごすために、どんな商品を買っていたのでしょうか?

今回は現役大学生の池上亜里紗さん(日本大学)が、このコロナ禍におけるZ世代の「家充ニーズ(お家の中を充実させるニーズ)」について解説してくれています。

家充(いえじゅう)とは?

コロナ禍でオンライン授業・リモートワークが主流になり、おうち時間が増えた。また、サークルや遊びが制限されるようになり、外で映える写真を撮る機会も減ってしまったため、お洒落な自分をアピールすることが少なくなってしまった。そのような状況の中で、部屋で映える写真を撮ってSNSに投稿し、お洒落な生活をアピールしたいというニーズが高まっている。

そこで、若者の間で流行したのが「家充(いえじゅう)」だ。「家充」とは家の中を充実させるという意味の造語であり、小物を作ってみたり、生活感を出さずに部屋を作り上げたりすることで、コロナで緊急事態宣言などが出ていても、周りの目を気にせずお洒落な生活を演出することができるというトレンドである。

特徴的な「4つの事例」

・コードジュエリー

(写真提供:Instagramより @rrr.3r.zaccaさん)

(写真提供:Instagramより @rrr.3r.zaccaさん)

コードジュエリーは韓国で生まれたコード・ケーブル専用のアクセサリー。現在ネット通販の「ZOZOTOWN」で購入することができる。

以前、ケーブルバイトという、充電コードの先端に取り付けて断線を防止するアイテムが流行ったことがあったが、これはコード・ケーブルの全体を覆うため、お洒落なインテリアグッズとしての要素を持つ。レース、パール、ビーズ、ウッドなどさまざまなタイプがあり、自身の部屋の雰囲気に合ったものを選べるのも人気だ。

コンセントに繋がれたコードやケーブルは生活感が丸出しなため、インテリア的にダサい、美しくないと感じることがある。しかしこのアイテムを使うことで、コード・ケーブルがインテリアに馴染み、生活感がなくお洒落な空間を保つことができると話題を集めている。

・推しグラス

(写真提供:Instagramより @rily_0902_さん)

(写真提供:Instagramより @rily_0902_さん)

自分が好きなアーティストの名前をグラスに転写した「推しグラス」が人気だ。

推しの名前を画面に表示したスマホの上から、透明のテープを貼り、名前の部分をペンでなぞる。それをグラスに貼りつけて完成させる。

もともと京都の飲食店が、芸能人の名前を印字したグラスで飲み物を提供していた。それがきっかけとなり、似たようなものとして、一般の人が自宅で推しグラスを作るようになったと考えられている。

コロナ禍でアイドル・ミュージシャンがライブで開催されることが増え、自宅で推しごとを楽しむ若者も多くなった。そうした中、自宅でもさらに推しごとを楽しむことができないかと推しグラスというトレンドが生まれた。

手軽に作れて、さりげなく推しをアピールするSNS投稿にも最適なため、多くの若者から人気を集めた。インスタグラムでは「#推しグラス」の投稿が2万件を超えている。

・クレイトレイ

(写真提供:Instagramより @nq_wordsさん)

(写真提供:Instagramより @nq_wordsさん)

クレイトレイとは粘土を皿の形に形成し、絵の具とニスで加工するDIYのトレンド。

アクセサリー置き場として使用する用途が一般的で、見せる収納としてインテリアの役割を果たす。もともとは韓国のインスタグラマーが、自宅で映える写真を撮るために作ったものと考えられる。

既製品の中で大きさや形など自分に合ったものが見つからなくても、DIYをすれば、自分好みに作ることができる。また、材料は大抵100円ショップで集めることができ、安く手軽に作ることができる。同種のものを韓国の通販で入手しようとすれば、送料が高い、届くのが遅いといったデメリットに直面しがちだが、自作であればその懸念もない。

・スポットライトフォト

(写真提供:Instagramより @hikarinnnnn_さん)

(写真提供:Instagramより @hikarinnnnn_さん)

自分の影などを壁面に投影するという写真のトレンド。

トイレットペーパーの芯に切り込みを入れたものをスマホのライトに貼りつけ、ライトを点灯させる。それで影絵を作り、撮影するというもの。

自分自身が被写体にならず、壁が被写体でも映えを狙うことができるため、自分の容姿に自信がなくても気軽にSNS投稿ができる。また、自分自身が映り込むことでより映えを狙うことができるため、間接的ながら自分の存在感も表現することができる。

以上、さまざまな「家充」のトレンドについて取り上げた。コロナでおうち時間が増えた若者にとって、家の中を充実させる「家充」アイテムたちは、何気ない日常をアップグレードさせ、生活をより豊かにさせた。今後、韓国、中国以外の国からも新たなトレンドが期待される。

ウィズコロナではもちろんアフターコロナでも新たな「家充」のアイテムは生まれくるかもしれない。家の中でも映えるアイテムは今後も重宝されるだろう。

原田の総評:いわば「家映え」ニーズは今後も続く

今時のZ世代のコロナ禍における「家充ニーズ」はいかがでしたでしょうか?

いろいろな事例が出てきましたが、一言でまとめると、Z世代が「家の中でも映えるアイテム」を求めるようになったことがわかりました。ただの携帯コードだと見ていて美しくない。家の中でも推し活をして映えさせたい。家の中でプチDIYを楽しみつつ、映えるオリジナルな雑貨を作りたい。家の中でも映える写真や動画を撮りたい……。

こうしたコロナ禍だからこそZ世代の間に生まれた「家映えニーズ」は、もし今後コロナが落ち着いても続くように思われます。中高年だって快適になったお家時間をもう手放せなくなっているように、Z世代も映えるようになったお家時間を手放せなくなっているのだと思います。

逆に言えば、この「家映えニーズ」が、今後のZ世代の消費を掴むうえでの1つの切り口になってくるということが言えます。日本のさまざまな企業から、もともとお家時間が長いからこそ発達した北欧の家具のように、いろいろなお家の中でも映える商品がたくさん生まれることを期待しています。

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提供元:家時間が超進化!Z世代がハマる「家充」のリアル|東洋経済オンライン

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