2021.10.19
美味しく食べて美髪もゲット。牡蠣の魅力をご案内
目次
1. 亜鉛は女性の髪にも大切?
2. 1日に必要な亜鉛は生牡蠣何個分?
3. 牡蠣の楽しみ方いろいろ
もうすぐ「頭髪の日」(10月20日)。年齢的に髪のボリュームが気になるライターは「牡蠣には亜鉛がたっぷりで髪のハリ・コシにいい」という情報を入手。そういえば、季節はまさに牡蠣の旬!「髪のケアを普段から気にしています」という牡蠣好きの女性ふたりとともに、東京・銀座の「牡蠣Bar」へと向かいました。
監修者プロフィール
保泉祥子(いずみ しょうこ)
牡蠣好きが高じて銀座に「牡蠣Bar」をオープン。日本でも数人というグランオイスターマイスター。牡蠣早開けの世界大会にも出場。各地の生産者とも交流し、牡蠣産業・文化の振興にも尽力。
https://shoko-oyster.com/ ※外部サイトに遷移します
参加者プロフィール
Eさん
40代。人材系のコンサルタント。カキジョ(牡蠣好き女子)歴は浅いながら、ここ数年は生産者訪問ツアーにもいくほどのハマりよう。笑顔の裏に「負けません」オーラが。
Yさん
40代。話し方コーチ。終始エレガントな口調で場を和ませるもたまに飛び出す天然発言がおもしろい。子供の頃から牡蠣&海鮮好き。
亜鉛は女性の髪にも大切?
「牡蠣Bar」で出迎えてくれたのはオーナーの祥子さんです。さっそくですが、牡蠣が髪にいいって、本当ですか?
「そうなんです。牡蠣には髪のハリ・コシにいいといわれている亜鉛がたっぷり含まれているんですよ。食べる前にまずは牡蠣に親しみ、知識を深めてもらいたいので、クイズ形式で牡蠣にまつわるあれこれを出題しましょう」と笑顔。
牡蠣を食べに来たのにいきなりクイズ…?
「真剣に考えてもらうために、ご褒美を用意しました。勝者には私が厳選した生牡蠣プレートをプレゼント!」
これを聞いて急に「負けられない」と闘いモードになるふたりです。
「クイズなんてなしで食べさせてほしいなあ」とふたりの背中に書いてある気はしますが、気にせずスタート。
それでは第1問。
祥子さん「フランス皇帝ナポレオンは、遠征にも持っていくほどの牡蠣好きとして有名なのですが、こんなことをいったとされています。『私は牡蠣が嫌いだ。なぜなら○○だからだ』。さて、牡蠣が嫌いだという、その理由はなんでしょうか?」
「えー?牡蠣好きといってもそんなの、わかりませんよ」とYさんがいえば、「想定外の問題だわ…」とEさんも頭を抱えます。してやったりの笑顔の祥子さんは「ふふ。牡蠣好きだからといっても簡単には答えられない問題を作りましたから」
難問だがご褒美プレートのために真剣なYさん。
牡蠣好き同士だからナポレオンの気持ちはわかりそう?
Eさんは「ついつい食べ過ぎてしまうからだ」
Yさんは「(食べ過ぎて)寝れなくなる」
諸説ありですが3時間しか寝ないナポレオンが眠れなくなったら大変。さて、正解は?
祥子さん「答えは『私は牡蠣が嫌いだ。なぜなら30個しか食べられないからだ』です! 不正解ではありますけど、考え方はとても近いので△にしておきましょう。おふたりともやはり牡蠣好きなんですね」
Yさんは「えー!?私、好きだけど生牡蠣は6個ぐらいまでだなあ」とナポレオンに感心。祥子さんが解説します。「当時のフランスの牡蠣は平べったい小さなサイズの牡蠣なんですよ。Yさんが普段食べている牡蠣に比べれば小さいのでたくさん食べられるんです」
1日に必要な亜鉛は生牡蠣何個分?
では、2問目です。
祥子さん「亜鉛はカラダの中では作られず外から摂らなければなりません。では、女性に1日当たり必要な亜鉛量は、生牡蠣で摂るとすると何個必要でしょうか?」
「いくらでも食べられちゃうんだけど」とナポレオン並みの発言をするEさん。
回答は、Eさんは「5個」、Yさんは「7個」。
おふたりとも似た感じの答え。
さて正解は?
祥子さん「答えは4個です。女性が1日に必要な亜鉛の量は8㎎ぐらいとされていて、これは標準的な生牡蠣だと4個で摂れる量なんです。ちなみに男性は約11㎎で5個。毎日、これで十分な亜鉛が摂れるんですよ(※)」
※「日本人の食事摂取基準(2020年版)」(厚生労働省)による
Eさんは誤差の範囲ということで〇としておきましょう。ちなみにこれは生の場合で、フライにすると亜鉛量は少し減ってしまうのだそうです。ただし、加熱することで増える栄養素もあるので、厳密に考えず好きな方を食べれば良いのだとか。
ここで「私…もっと食べちゃうんですけど大丈夫でしょうか」とEさん。祥子さんは、「確かに亜鉛の摂りすぎも良くはないんです。でもナポレオンみたいに毎日30個も食べるわけではなく、たまになら問題はないですよ。ご自身の体調と相談しながら好きに食べていただければ」
ちなみに亜鉛の過剰摂取は頭痛、腹痛、吐き気を催す可能性があり、定常的に摂りすぎるとさまざまなカラダのトラブルを引き起こします。ストレス時や体力の低下中、女性なら妊娠中などは量の加減をしたほうが良いとのこと。ほどほどに、ですね。
ではその栄養という観点から第3問。
「早くクイズを終えて食べたい」という雰囲気が強まっていますが、祥子さんは気にせず3問目へ。
祥子さん「牡蠣は『海のミルク』といわれます。母乳のように、それほど人にとって大切な栄養が豊富、ということです。ただし、これは真牡蠣の場合。では岩牡蠣は『海の何』といわれるでしょうか?」
真牡蠣はこれからの時期(冬場)が旬の牡蠣で、英語でRのつく月は旬といわれます。岩牡蠣は逆に夏場においしい牡蠣。日本では夏になると、岩牡蠣や南半球の冬が旬の牡蠣が食べられます。
さて回答はいかがでしょうか?「宝石箱とか?」とYさんの独り言に「そういうのじゃないと思います」と笑いながらツッコむEさん。
ミルクに対してふたりとも液体説。
Eさんは「海の豆乳」。「岩牡蠣もきっと亜鉛や栄養価が高くて、ヘルシーなイメージがありそう」というのが理由です。Yさんは「私も栄養の視点から。ワインもポリフェノールとか健康に良いとされていますし」といいます。では正解は?
祥子さん「『海のチーズ』です!」
「そっちかー」とふたりが声を揃えますが、そっちってどっちでしょう。まあ、ふたりとも液体に引っ張られちゃいましたが、乳製品で連想すれば到達できたかも。「やっぱり栄養素の豊富さから名づけられたのですか?」とYさん。「いえいえ」と笑う祥子さん。「真牡蠣よりも濃厚でねっとりした味わいなので」
牡蠣の楽しみ方いろいろ
ここまで、Eさんは△ひとつに〇ひとつ。Yさんは△ひとつのみ。ラストの第4問目は…「もちろん『あのクイズ』ありますよね?」とYさん。「ああ…きっと『あのクイズ』あるんでしょうねえ」とあきらめ顔のEさん。祥子さんは、にやりと「ええ、あります。ということで正解すれば〇ふたつ差し上げます!」
祥子さん「生牡蠣を美味しく食べるために、牡蠣Barが推奨する+αはなんでしょう?つまり、生牡蠣に何をかけて食べるのがいいでしょうか、という質問です」
想定は答えひとつだったのですがふたりともすごい勢いで複数回答。
時間いっぱいまでよく牡蠣、いや書きました。
美味しそうなプラスαがたくさん出てきましたが、さて正解は…「全部正解!」
全部正解は身も蓋もないけれど、深い理由が。
全部正解、の理由を祥子さんが語ります。
「自由な発想で楽しんでいただきたいんです。例えばレモンと牡蠣の組み合わせは亜鉛の吸収率を高めてくれるので組み合わせとしてはとてもいいですし、定番の食べ方としてもアリです。でも牡蠣Barではレモンをお出ししていないんです。牡蠣の持っている海水そのものがソースといえるので、そのまま召し上がっていただくことをおすすめしています。また、タバスコやウイスキー、オリーブオイルなどもいいですね。頭を固くしないで牡蠣を自由に楽しむのがいいのです。だからおふたりとも正解!」
牡蠣愛たっぷりの祥子さん。もっと牡蠣を食べてもらいたいという思いが伝わります。さて、クイズに戻って、勝者はEさん!
逃げ切り勝ち!
では、勝者のご褒美。牡蠣早開け世界大会出場のスゴ技。
今日の牡蠣は4種類。北海道・厚岸の「かきえもん」、兵庫県・室津の「八朔」、京都府・宮津の「宮津ダイヤモンド」、大分県・佐伯市の「大入島オイスター」。
Yさん、かなり寂しそう…。
美味とともに髪のためにもたっぷり亜鉛補給。
さて牡蠣について学びながら味わって頂いたご感想は?
Eさん「髪のハリ・コシに欠かせない亜鉛はカラダの中で作られなくて、外から摂らなければいけないというのは知りませんでした。大好きな牡蠣で摂れるのはうれしいです。4種の牡蠣はそれぞれ違いがあって、どれも最高に美味しかったです!」
Yさん「牡蠣はレモン、というような定番だけではなく、いろいろ楽しみながら食べられるというのはいいですね。ナポレオンのようにはいきませんが(笑)適量を楽しみたいです」
無理せず、楽しく、そして美味しく。旬を迎えた牡蠣で楽しく、髪のハリ・コシを与えてくれるという亜鉛の補給を!
実は、心底寂しそうだったのでYさんにもちゃんとおすそ分けしました。ふたりともいい亜鉛補給になっていればなによりです。
※ご出演者は撮影時のみマスクを外し、隣同士の席にお座りいただきましたが会話は行いませんでした。普段、店舗では感染対策を行った上で営業しています。
取材・記事 岩瀬大二
撮影 石原敦志
記事提供:クラブサンスター
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