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2021.11.24

【特集】知っておくべき☆命を守るがん検診


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現代では、がんは誰にでも起こる身近な病気のひとつです。 しかし、がんは、禁煙や食生活の見直し、運動不足の解消などによって、予防に取り組むことができます。

今回は、いざというときに、自分が“がん” であるかどうかを確認するための「がん検診」についてご紹介します。「検診」という言葉を聞いたことがある方でも、具体的にどこで、何を行うのか、知っておくことは大切です。

みなさんは、がん検診を受けていますか?これからもずっと健康でいるためにも、ぜひ読んでください♪

専門家が答えます☆がん検診の疑問をスッキリ解決!

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がんは、国民病とも言われるほど罹患する方が増えていますが、一方で診断と治療の進歩・改善により、今までよりも早期発見・早期治療の道が大きく開かれるようになりました。

しかし、健康意識が高い人にとっても「がん検診」はハードルの高い存在。国立がん研究センターが発表したデータを見ても、受診対象者の50%に届いていないのが現実です。
今回はがん検診を行う意義や、実際にかかる際の頻度・手順などを国立がん研究センター中央病院 検診センター長の松田尚久先生に伺い、7つのコラム形式で紹介します。

どういったタイミングや、どういった場所で受けるべきなのか、その効果は高いのか低いのか、Q&A形式でみなさんの疑問にお答えします。

Q1. がん検診って健康診断や病院での診断と何が違うんですか?

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同じ「けんしん」と略されるだけに、少々混乱してしまいがちな、健康診断と、検診。その違いは「特定の病気を調べるかどうか」になります。

毎年受けている健康診断。これは特定の病気を発見するというよりも、健康状態の確認や疾患を引き起こす危険因子の有無を見るためのものになります。
言い換えれば、睡眠や食事、運動など、普段の健康習慣を見直すことを目的に行われるものです。

それに対し、検査の検の文字を使う『検診』は、特定疾患の早期発見と早期治療による予防効果を目的として、有効性が確立された検査方法で実施されるものです。
特定の病気に特化することで、細部まで調べられたり、判断しづらい部分を明確にしたりできます。

「中でもがんの早期発見、早期治療に特化したのが『がん検診』です。その目的は、日本国民のがんの死亡率を減少させること。そのために発見率の高さや、国民全員にあまねく受けてもらえるように費用対効果なども考えた、様々な検診法が導入されています」(松田先生)

また、がん診療(診断)とがん検診も異なります。もっとも大きな違いは、検診の場合、まだ症状がない人、健康な人を対象に、がんの可能性をふるいわけるのが目的ということです。
診断の場合は、症状が出ている人に対し、そのがんがどこのがんであるかを正しく判断することが目的となります。少しでも症状を感じているなら、検診ではなく専門医の診断を受けましょう。

Q2.がんの対策ってがん検診を受けるしかないんですか?

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『がん予防』は1次から3次までの3段階に分かれています。

1次予防は、いわゆる『予防疫学』です。どんなものを食べたらがんになりやすいか、など普段の生活で気をつけることができる内容になります。

2次予防の段階が『がん検診』。早期発見・早期治療が目標になります。

3次は治療後に行う『再発防止』の内容になってきます。

この中でも、大事になってくるのが2次予防の『がん検診』です。「自分の力で対策できる、1次予防も大事ですが、実際にがんができているか、進行しているかなどは調べられません。その役割を担うのが、2次予防のがん検診なのです。しかも、がんは早期に発見して治療すれば、その多くが完治すると言われるまでに医療が進んでおり、そこまで恐れる病気ではなくなってきています」(松田先生)

自分でケアするだけでなく、専門医からの検査を受けることで、さらに安心感を増やすことができるわけです。

>読んでスッキリ!がん検診に関するその他5つのQ&Aはコチラ

がんを疑うべき人が抱える「9つの症状」と治療法

「がん」とはどんな病気なのか?(写真:iStock/Chinnapong)

「がん」とはどんな病気なのか?(写真:iStock/Chinnapong)

日本人を悩ます「がん」とはいったいどんな病気なのか? がんの発見法から治療法までを、『超リテラシー大全』から一部抜粋・再構成してお届け。今回教えてくれるのは、東京がん免疫治療センター長の明星智洋さんです。

「2人に1人はがんになる」とまで言われていますが、がんにまつわる情報は様々です。ここでは、がんについてのリテラシーを考えていきましょう。そもそもがんとは、細胞の暴走による病気です。人間は誰もが「がん遺伝子」を持っており、この遺伝子に異常が起きるとがん細胞が増殖し、身体のあちこちに悪影響を与えるようになります。

それでは早速、受けるべき検診を見ていきましょう!

受けるべき7つのがん検診

がんに関してとにかく重要なのは「早期発見・早期治療」です。早く見つけ、適切な時期に治療できれば身体への負担は最小限で済ませられるのですが、病院嫌いによって気づいたときには手遅れ、ということも少なくありません。

ここではまず検診の仕方について紹介していきましょう。必要な検診と、そうでない検診について紹介します。まずは、推奨したい検査についてです。

<受けるべきがん検診の種類>
1 胸部CT
2 腹部超音波検査
3 胃カメラ
4 大腸カメラ(できなければ、便潜血検査)
5 血液検査
6 腫瘍マーカー(CEA、CA─9、SCC、男性はPSA)
7 女性の場合は乳がん、子宮頸がんの検査

まず、胸部CTで肺に腫瘍などがないかのチェックを行います。放射線被ばくが心配な方は、「低線量CT」といって、通常のCTと比較して被ばく量が10分の1程度に抑えられる検査もあります。腹部に対しては、腹部超音波検査をおすすめします。ただ、お腹の脂肪が多い方やガスが多い方は、うまく検査ができないこともあります。

そのような場合は、CTで腹部の臓器のチェックを行います。ただし、胃腸の内部は、CTや超音波検査では、見づらいので、できれば胃カメラや大腸カメラをおすすめします。6つ目の「腫瘍マーカー」は血液検査の一種なのですが、がんがあると特殊なタンパク質や酵素ができることがあり、その数値をチェックできる検査です。

種類が非常に多いのですが、胃がん、大腸がん、すい臓がんなどに対応しているCEAやCA─9がベーシックなものになります。余裕があれば、肺がんや食道がんなどに対応しているSCC、さらに男性の場合は前立腺がんに対応しているPSAがおすすめです。

女性の場合には乳がんと子宮頸がんの検査を行い、経過を見ておくと安心です。これらを1年に1度、かかりつけの病院などで受けておき、医師に「毎年の変化」を見ておいてもらうと早期発見につながりやすくなります。

がんを疑うべき症状とは?

注意すべき9つの症状

もしも日常で、以下のような症状があった場合には、定期検査を待たずに近くの医師に相談してみてください。

□ダイエットをしていないのに、直近3ヶ月で体重が10%以上落ちた場合

□37度5分以上の発熱が続く、毎晩大量の寝汗をかく場合

□便が黒くなった、急な便秘、便が急に細くなった、血が混じっているなどの場合

□爪がそってスプーンのようになっている、下のまぶたの裏が白い場合(貧血の疑い)

□咳が長引き、血痰が出る場合

がんができると、「腫瘍熱」という発熱症状が起きたり、腫瘍部から出血して血便が出たり、貧血症状が出たりします。また内臓の働きに異常が出て、急にやせる、急に血糖値が上がる、肌に異常があらわれる、といったこともあるのです。

その他の4つのチェック項目も、ぜひ確認してみてください。

>もしかして、がん…?注意すべき9つの症状はコチラ

慌てない!精密検査について正しく知ろう(乳がん)

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乳がん検診のあと「要精密検査」という結果が届くと、もしかしたら自分は乳がんなのかもしれない……と不安に感じますよね。怖いから精密検査をしたくないと思うかもしれませんが、不安な気持ちを長引かせたり、もし病気の場合は治療が遅れたりすることのないよう、できるだけ早く必要な検査を受けましょう。ここでは、乳がん検診の検査結果はどのように診断されているのかに加え、精密検査の種類について、医師監修のもとご説明します。

乳がん検診で「要精密検査」になる基準とは?

医療機関から届く乳がん検診の結果には「異常なし」「要経過観察」「要精密検査」のいずれかが書かれています。このうち「要精密検査」というのは、「乳がん検診の結果だけでは判断がつかないので、もう少し詳しい検査をする必要があります」というお知らせです。

乳がん検診の際にどんな検査を受けたかにもよりますが、一般的には、問診・視触診・エコー(超音波)・マンモグラフィ検査の結果を総合して診断結果が出されます。

ここでは、マンモグラフィ検査での診断基準についてお伝えしましょう。

・マンモグラフィ検査によって「要精密検査」となる基準

マンモグラフィによる検査結果は、以下のように分類されます。

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X線による画像診断であるマンモグラフィには、乳がんのみではなく、明らかに良性で治療の必要がないものや、良性と悪性の区別が難しいものも写し出されます。
画像になんらかの形が写っているものの、良性で治療の必要なしと判断された場合がカテゴリー2です。一方、良性と悪性の区別が難しい場合はカテゴリー3以上に分類され、「要精密検査」の通知が届くことになります。

・「要精密検査=乳がん」ではない

厚生労働省の「平成27年度地域保健・健康増進事業報告」によると、平成26年度に乳がん検診を受けた方は218万2748人。受診者のうち、8.38%(18万2909人)の方が要精密検査となり、要精密検査者の4.05%(7416人)の方から乳がんが発見されました。 この数字から分かるように、乳がん検診の結果で「要精密検査」という結果が届く=乳がん、ということではありません。もしも乳がんだったとしても早い段階で発見できれば90%が治るといわれているので、必ず再検査を受けるようにしましょう。

では、乳がん検診の精密検査、内容や費用とはどのようになっているのでしょうか。確認しましょう!

>乳がん検診の精密検査、内容や費用は?詳しくはコチラ

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いかがでしたでしょうか。

がんは、誰にでも起こる身近な病気のひとつです。 そして、がんにおいて重要なのは「早期発見・早期治療」。つまり、がん検診を受けて、身体への負担は最小限で済ませることが大切です。検診を受けていないひとは、ぜひこれを機に、ご自身の健康のために検診を受けることを検討してはいかがでしょうか。

また、もしもがんを患ってしまった場合でも、早期発見し、早い段階で適切な治療を開始することで治せる可能性が高まります。治療に専念するためにも、がん保険で金銭的負担に備えることが有効です。SOMPOひまわり生命の「健康をサポートするがん保険 勇気のお守り」なら、「がんになったら給付金が受け取れる」だけでなく、予防や早期発見、治療後のケアまでトータルでサポートしてくれます。

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