2021.08.18
「人の名前が出てこない」人に教えたい凄い脳トレ|覚えるためのコツはたった2つ!
「あの人誰だっけ?」が増えてきていませんか?今回は、「記憶力を鍛える」方法についてご紹介します(写真:mits/PIXTA)
「人の名前が覚えられない」「言いたいことをど忘れした」「約束した時間を思い出せない」……最近、なんとなく頭がぼんやりして、記憶力が衰えたように感じる――。
そんな方に向けて、『医者が考案した 記憶力をぐんぐん鍛えるパズル コグトレ』を上梓した宮口幸治氏に、ずばり「記憶力を鍛える」方法について聞いてみました。
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記憶には「忘れたい思い出」もある
実は記憶というのは、なんでもかんでも覚えておけばいいというものではありません。人には忘れたい思い出だってあるはずです。
でも、日常生活の中で、「待ち合わせ時間」や「話している相手の名前」「鍵の場所」といった記憶がスコンと抜けてしまうのは困ります。
大事なのは、英単語や歴史年号などの暗記力ではなくて、未来の記憶と必要なときに必要な記憶を取り出せるか、ということなのです。
「あれは何という名前だっけ?」「あの芸能人は誰?」「あの出来事はいつのこと?」といった情報は、スマホやインターネットで調べたらいいのです。
●未来に行う予定や約束などの「展望記憶」
日常生活で大事なのは、なんでもかんでも覚えている暗記力ではなくて、「これからやるべきことの記憶」と「その記憶を必要なときにきちんと取り出せるか」ということ。このように、未来に行うべき予定や約束などの記憶を「展望記憶」といいます。
日常生活では、ものの置き場所や人の名前などを覚えておくのに、自分なりに忘れないための工夫をされると思います。でもあとになって思い出せないのは、工夫の仕方があまりよくなかったということになります。でも、うまい工夫の仕方は練習次第で、誰でも身につけることはできます。
覚えるためのコツはたった2つ!
実は、覚えるためのコツというのはたった2つに集約されます。それは「符号化」と「リハーサル」です。
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【1】 符号化……文字にほかの意味をもたせたり、ほかのことに置き換えたりして覚えること。語呂合わせなど
【2】リハーサル……何度も口に出す、書く、聞くなどして繰り返すこと
みなさん、もっとたくさんあるのかと思ったかもしれませんが、煎じ詰めるとこの2つです。
例えば、形を覚えるのに「マル、サンカク、シカク」などと言葉で表現するのは「符号化」ですし、何度も「マル、サンカク……」と繰り返し言うのは「リハーサル」です。
●覚える情報を「意味づけ(符号化)」してみる
覚え方は、基本的にみなさんにお任せですが、やはり語呂合わせで覚えたり、関連したイメージを思い浮かべたりすると記憶に残りやすいでしょう。
ところでみなさん、いきなり「652834250117」と12桁の数字を提示されても、おそらく覚えられませんよね?
でも、その数字をこんなふうに「652-834-250-117」と区切ってみて、「652(老後に)-834(やさしい)-250(にっこり)-117(いいな)」と語呂合わせにしてみたら……これなら覚えられそうではないですか?
次に、13文字のこんなアルファベット「JALANANTTKDDI」を覚えてくださいと言われたら……これも一見、「難しいなあ」と思うでしょう。
でも、これに「JAL-ANA-NTT-KDDI」と4社の社名という意味づけができれば……覚えられそうではないですか。
「展望記憶」課題で忘れない工夫をトレーニング
「展望記憶」の課題では、覚えるべき情報になんらかの意味づけをする「符号化」の練習をしてもらいます。
下欄には、覚えるためのヒントを添えています。
(出所:『医者が考案した 記憶力をぐんぐん鍛えるパズル コグトレ』より)
そのほか、数字や文字や記号の位置を覚えて、視覚性の短期記憶をトレーニングする「何があった?」「どこにいた?」など、バラエティに富んだ課題があります。
(出所:『医者が考案した 記憶力をぐんぐん鍛えるパズル コグトレ』より)
(出所:『医者が考案した 記憶力をぐんぐん鍛えるパズル コグトレ』より)
この夏は、外出を控え「巣ごもり」する方も多いのでしょう。ぜひ、おうち時間を有意義に過ごすのに、遊びながら「記憶力を鍛える」こんなパズルにチャレンジしてみませんか?
取り組む時間は1日5分! 鉛筆、消しゴムがあればできるトレーニングの始まりです。
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提供元:「人の名前が出てこない」人に教えたい凄い脳トレ|東洋経済オンライン