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2021.08.03

日本人に多い「腸を汚す蕎麦の食べ方」、残念4大NG|「腸にいい蕎麦」も、その食べ方では効果は激減


暑い夏に食べたくなる蕎麦は腸活にぴったりの食材ですが、食べるときにやりがちな4つのNGがあるそうです……(写真:jazzman/PIXTA)

暑い夏に食べたくなる蕎麦は腸活にぴったりの食材ですが、食べるときにやりがちな4つのNGがあるそうです……(写真:jazzman/PIXTA)

世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワードのベスト3」に選出されるほど、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど、世界中で話題になっている。

日テレ系列「世界一受けたい授業」(5月22日放映)でも紹介され、「アダムスキー式腸活メソッド」をすべて解説した『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日本でも7万部を超えるベストセラーになっており、大きな反響を呼んでいる。

訳者の森敦子氏が本書の翻訳を通して感じたのは、「食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大事」ということ。

では、アダムスキー氏の提唱する「最高の腸を手に入れるための組み合わせ」はどうやって食卓に取り入れればいいのだろうか? 今回は、本書の翻訳を手掛けた森氏が「蕎麦を食べるときにやりがちな4つのNG」について解説する。

『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

腸にいい「蕎麦」でも間違った食べ方では効果が激減

夏になり、麺を食べる機会が多くなりました。「『蕎麦は腸にいい』日本人は簡単、最高の食べ方4つ」では、「麺類の中でも蕎麦は腸活効果がとても高い」という話を紹介しました。

「『蕎麦は腸にいい』日本人は簡単、最高の食べ方4つ」 ※外部サイトに遷移します

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『腸がすべて:世界中で話題!アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

「そば粉」には、便を追し出すために必要な「食物繊維」が小麦粉よりも豊富に含まれているといいます。そのうえ、「とろろ」や「なめこ」といった蕎麦の定番の具や、「海苔」などの薬味には、腸にいいものがたくさんあります。蕎麦は上手に食べれば「夏の腸活」にピッタリの食材なのです。

けれども、今、世界中で話題となっている「アダムスキー式腸活法」では、せっかくの「腸にいい蕎麦」も、「間違った食べ方」をしてしまうと、その効果が激減してしまうと考えられています。

今回は、私たち日本人が普段の生活の中でやりがちな「腸を汚す蕎麦の食べ方4大NG」について紹介します。

そもそも「アダムスキー式腸活法」というのは、食品を「下りてくるのが速い食品(ファスト)」と「下りてくるのが遅い食品(スロー)」に分け、この2種類を同時に摂取しないことで「腸の詰まりを防ぐ」腸活法です。

「ランチの定番」メニューでもNGの組み合わせに注意

蕎麦の材料である「そば粉」や、つなぎとして使われることもある「小麦粉」は、「消化管をゆっくりと通過する『スローの食品』」に分類されます。ほかに、「肉」や「魚」などの動物性たんぱく質や、多くの「野菜」もこのカテゴリーに含まれます。

一方で、「通過の速い『ファストの食品』」には、「フルーツ」や「はちみつ」、そして「トマト」などの一部の野菜が含まれます。

したがって、「『スローの食品』である蕎麦」を食べるときは、こうした「ファストの食材」との組み合わせを避けることが大切になります。

では、よくある「『蕎麦』×『ファストの食材』の組み合わせ」にはいったいどんなものがあるのでしょうか。

【組み合わせNG(1)】蕎麦×「カレー」

カレー南蛮・温(写真:midori_chan/PIXTA)

カレー南蛮・温(写真:midori_chan/PIXTA)

暑い夏でも食欲をそそる「カレー南蛮」は、ランチの定番のひとつですが、実はこれはNGの組み合わせ。

「カレー」には香辛料として「唐辛子」が使われていることが多いのですが、「唐辛子」は「ファストの食品」。「スローの食品」である「そば粉」と組み合わさると、腸を詰まらせる原因になってしまいます。

ちなみに、蕎麦で「南蛮」というと、「ねぎの入ったもの」を指しますが、「ねぎ」は「長ねぎ」も「小ねぎ」も、そば粉と同じ「スローの食材」。

「かも南蛮」や「とり南蛮」は、「スローの食材」を使っていますのでOKの組み合わせです。

「組み合わせNG」食品の2つめは、蕎麦では代表的な薬味の「一味」「七味」です。

【組み合わせNG(2)】蕎麦×「一味・七味」

とり南蛮蕎麦と一味(写真:蕎麦喰亭/PIXTA)

とり南蛮蕎麦と一味(写真:蕎麦喰亭/PIXTA)

「唐辛子」×「蕎麦」の組み合わせがNGということは、薬味の「一味」や「七味」も蕎麦との組み合わせはNGということになります。

「腸活もしたいけれど、味の刺激が欲しい」というときは、「わさび」や「しょうが」などの薬味を使うのがおすすめです。

「日本人が知らない『腸にいいパスタ』超意外な4品」でも紹介しましたが、イタリア在住のアダムスキー博士は、ペペロンチーノのパスタにも、「唐辛子」ではなく「しょうが」を使うことをすすめています。

「日本人が知らない『腸にいいパスタ』超意外な4品」 ※外部サイトに遷移します

【組み合わせNG(3)】蕎麦×「梅干し」

蕎麦と梅干し(写真:E_ahirao/PIXTA)

蕎麦と梅干し(写真:E_ahirao/PIXTA)

冒頭でもお話しした通り、アダムスキー式腸活法では、「フルーツ」も「消化管を通過するのが速い『ファストの食品』」と考えられています。

したがって、梅の実から作られている「梅干し」と蕎麦もNGの組み合わせです。

薬味でも使われる「ゆず」は「ファストの食品」でNG

「ねぎ」や「わさび」といった和の薬味には、「スローの食品」、もしくはスローともファストとも組み合わせられる「ニュートラルの食品」が多いのですが、「ファストの食品」の薬味もいくつかあります。

ここにまとめましたので、蕎麦を食べるときの参考にしてください。

【蕎麦と組み合わせOKの薬味】

★スローの食品=消化管を通過するのに時間がかかる
→ ねぎ、大根おろし、ごま、海苔
★ニュートラルの食品=「ファスト」とも「スロー」とも組み合わせられる
→ しょうが、わさび

【蕎麦と組み合わせNGの薬味】

★ファストの食品=消化管を速く通過する
→ 一味、七味、梅、ゆず

蕎麦といえば「天ぷら」との組み合わせが定番ですが、やはりこの「天ぷら」にも「NGの組み合わせ」があります。

「天ぷら」の定番「かぼちゃ」、実はNGの食品

【組み合わせNG(4)】蕎麦×「ししとう・ピーマン・かぼちゃ」

蕎麦とししとう、ピーマン、かぼちゃ、(写真:ささざわ/PIXTA)

蕎麦とししとう、ピーマン、かぼちゃ、(写真:ささざわ/PIXTA)

「唐辛子の仲間」はすべて「ファストの食材」ですので、「アダムスキー式腸活法」では、「ししとう」や「ピーマン」の天ぷらも蕎麦との組み合わせはNGです。ちなみに蕎麦と組み合わせることはあまりありませんが「パプリカ」も「ファストの食品」に分類されています。

ほかにも、意外なところでは「かぼちゃ」も「ファストの食品」なので、「かぼちゃの天ぷら」と蕎麦はNGの組み合わせです。蕎麦と一緒に食べるときに天ぷらの具が選べるなら、「ししとう」「ピーマン」「かぼちゃ」は避けるようにしましょう。

「天ぷら」についても、「アダムスキー式腸活法」での分類をまとめてみました。

【蕎麦と組み合わせOKの天ぷら】

★スローの食品=消化管を通過するのに時間がかかる
→ 魚介類(エビ、いか、きす、穴子、ちくわなど)、肉(鶏肉など)、さつまいも、れんこん、ごぼう、とうもろこし、きのこ類(しいたけ、マイタケなど)
★ニュートラルの食品=「ファスト」とも「スロー」とも組み合わせられる
→ なす、玉ねぎ

【蕎麦と組み合わせNGの天ぷら】

★ファストの食品=消化管を速く通過する
→ ししとう、ピーマン、かぼちゃ

とはいえ、天ぷら蕎麦を頼んで「かぼちゃの天ぷら」が出てきたときなど、残してしまうのはもったいないですよね。「カレー南蛮」などのNGの組み合わせが好物だからどうしても食べたいという人もいると思います。

そんな方のために、アダムスキー博士は「実は、NGの組み合わせがもたらすダメージを緩和する方法がある」と話しています。

それは、食事の前後に「非加熱の良質な植物性オイルをスプーン1杯すすること」です。アダムスキー式腸活法では、良質な植物性オイルを非加熱で摂取すると腸の滑りをよくする効果があると考えられています。

「今日はカレー南蛮を食べたい」と思ったら、家を出る前にオイルをスプーン1杯すすってから蕎麦屋へ行くといい、というのが「アダムスキー式腸活法」の考え方です。

アダムスキー博士がおすすめしている植物性オイルは、日本のスーパーでも気軽に買える「エキストラバージンオリーブオイル」です。蕎麦との味の相性が気になる方は、「アマニ油」でもよいそうです。

オイルを直接飲むことに抵抗のある人は、付け合わせのサラダなどにたっぷりとかけるのもいいと思います。「アマニ油」なら、「青菜のおひたし」「冷ややっこ」「納豆」などにかけるとよく合いますよね。

腸活は「何と組み合わせるか」を知ることが大事

「アダムスキー式腸活法」は腸をたまった汚れから解放することで、腸が正常に働けるように環境を整え、体調不良を根本的に解決しようという腸活メソッドです。

そのため、どんなに体にいい食べ物でも、消化管が詰まっていれば正しく吸収されませんし、間違った食べ方をしてしまうと、さらに腸を詰まらせる原因になると考えられています。

「腸の詰まりや汚れ」は、便秘や下痢といった便のトラブルだけでなく、「免疫力の低下」「頭痛」「腰痛」など、思いもよらない体の不調をもたらすとアダムスキー博士は話しています。

みなさんも、「アダムスキー式腸活法」を学んで「何を食べればよいか」だけでなく「何と組み合わせて食べればよいか」を知り、腸から健康を手に入れましょう。

(医学監修:澤田幸男/医学博士、澤田肝臓・消化器内科クリニック院長)

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

日本人に多い「腸を汚すフルーツの食べ方」4大NG

「糖質制限ダイエット」を勧めないこれだけの理由

日本人なら簡単「最高の腸活」、食べ合わせ5品目

提供元:日本人に多い「腸を汚す蕎麦の食べ方」、残念4大NG|東洋経済オンライン

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