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2021.01.28

「副業で成功する人」がしている3つの共通行動|求められるのはスキルだけではないプロ意識


副業で成功している人を見ているとある共通点があることに気づく (写真:EKAKI/PIXTA)

副業で成功している人を見ているとある共通点があることに気づく (写真:EKAKI/PIXTA)

コロナ禍によって副次的にもたらされたリモートワーク・在宅勤務。その拡大と同時にスキマ時間の増加や、企業の態度変容が生じ、空前の「副業ブーム」が生まれている。

しかし、副業を始めた全員がうまくいっているわけではない。中には「思っていたようにできなかった」「かかった時間に対して、報酬が見合わなかった」などの声も聞く。

キャリアSNSを運営する立場として、副業をしている人たちから話を伺っているが、「副業に成功している人」には共通項がいくつかあることが見えてきた。今回はその「成功のための共通項」を伝える、副業に悩んでいる人、立ち往生している人の背中を押すことができればと思う。

なお、ここで言う「副業」は、中長期で特定の企業にコミットするようなものを想定しており、単発で自分の名前を出さない内職のようなものは対象とはしていない。その点はお断りしておく。

企業側が求めていることを事前に確認

副業で成功している人はここが違う1:企業との期待値の調整

副業を受け入れる企業が増えたとは言え、まだまだ買い手市場。企業や募集の数よりも、副業をしたい人がはるかに多いのが実態だ。また、副業受け入れの知見や、実践例を見つけられない企業はまだまだ多い。手探りの中でコミュニケーションがうまくできず、期待していた成果につながらなかったという声も聞く。

そんな中、副業で成功している人は、業務に取り掛かる前にあることを怠らない。それは、「企業が何を自分に求めているのか、業務範囲と目標成果のすり合わせをきちんと行う」ことだ。

特に副業経験がない人は、何でもいいから副業をやってみたいという気持ちがあると、細かいことを確認せず飛びついてしまう人が多い。しかし企業があえて「副業」というリソースを選択する時は、何かしらの課題があり、確実な成果を求めたいと思っている。しかもプロフェッショナルとして早期の解決を求められるので、最初にやることの方向性や範囲が明確でないと期待と異なる結果につながりかねない。

デジタル広告業務を副業で始めたIさんは、「広告戦略の大枠のコンサルティングをすればよいのか、それとも具体的な広告運用業務まで関わればよいのか、確認しないまま始めてしまい、それで失敗した経験がある」という。

企業側と業務範囲や目標成果をすり合わせる第一歩としては、自分の「できること・できないこと」をきちんと伝えることが良いだろう。副業の契約や稼働を行う前にきちんと企業と話す時間を設け、お互いに同じ意識をもって業務に臨む準備をすることが、最初の成功のコツだ。

動ける時間や曜日を明示

副業で成功している人はここが違う2:稼働スケジュールの開示

本業がありながら、どのように時間を捻出するかという悩みは副業に尽きない。ただ、成功している人は時間捻出のみならず、その時間をより効率よく使うための工夫を行っている。

副業をする人がフルタイム社員と異なるのは、言わずもがな本業があり時間制約があることだ。そのため緊急性の高い案件、たとえば「1時間後までに終わらせて!」といったことに対応するのが難しい。逆に、業務委託契約だと、企業側もどの時間帯に働くのかを縛っているわけではないので本当に働いてくれているのか、という不安を持ってしまうのも理解できる。

成功している人はそうした余計な不安を払拭するために、自分の稼働可能なスケジュールの開示が非常に上手い。

稼働できる日、できない日をチャットの名前(表示名)を変更して表示 (筆者撮影)

稼働できる日、できない日をチャットの名前(表示名)を変更して表示 (筆者撮影)

Kさんは毎週月曜にその週の稼働可能な時間をフルタイムメンバーに共有している。ほかのメンバーは予定が確認できるので、Kさんが稼働当日に働きやすいよう先回りして準備することができる。Sさんはチャットツールの表示名に、直近の稼働NG予定を書いている。こうすればほかのメンバーもストレスなく予定を把握しやすい。

スケジュールの開示で企業の不安を減らせるのはもちろん、企業のフルタイムメンバーの協力を得られるので、同じ稼働時間でもより大きな成果が出せる。

副業で成功している人はここが違う3:オンラインでも違和感のないコミュニケーション

副業先と信頼関係を早期に築き上げるためのコミュニケーションを図れるかというのもポイントだ。今までは対面でのコミュニケーション力が求められていたが、コロナ禍でリモートワークでの副業が主たるものになった今、「オンラインコミュニケーション力」の高さが求められるようになっている。

オンラインでのコミュニケーションには、チャットツールそしてビデオ会議ツールが欠かせない。ITスタートアップ業界では「分報」と呼ばれる文化がある。日報の「分」バージョン、つまり自分の作業進捗や感じた些細なことをつぶやくチャットルームだ。弊社では親しみやすさを足すために、「脳内」と呼び名を変えている。

スタンプや絵文字を使えば、手軽に明確な意思表示ができる (筆者撮影)

スタンプや絵文字を使えば、手軽に明確な意思表示ができる (筆者撮影)

分報を意識的に更新して進捗共有することでほかのメンバーに安心感を与えることができる。また、わからないこと・困ったことがあるとお互いすぐに質問できるので前段階に戻ってやり直す手戻りも少なくなる。コミュニケーションが上手い人は、つぶやくだけでなくリアクションも良い。スタンプや絵文字を駆使しテキストではないが「ありがとう」「OK」「いいね」などと反応をすることで、手軽でありながらしっかりとした意思表示を実現させている。

またビデオ会議だと相手の表情が見えづらいという声に対し、身ぶり手ぶりを普段より意識して取り入れて、画面全体で気持ちや人柄を伝える工夫をしている人もいる。

コロナ禍を機に市場で重宝される要素として「会ったことがなくても、入り込める人」という項目が加わったように感じる。オフラインで関係を深めることが難しくなった今、その状況に不満を言うのではなく、どうやったらオンラインだけでも関係性を深められるかと思考を変え、ニューノーマルなコミュニケーションに適応できる柔軟性が求められているからではないだろうか。

成果が出せないという評判は避けたい

ここまで3つの成功している人の共通点を挙げた。いずれにせよ副業は発展途上のものであり、またこの3つさえを守れば成功するという簡単なものでもない。一方で「あの人あまり仕事で成果出せなかったらしい」という失敗レピュテーション(評判)が広まってしまうと、副業のみならずキャリア全般へ悪影響をもたらしかねない。

副業だからと言って気を緩めず、プロ意識をもって誠実に対応し信頼を積み重ねていくことが、何よりも副業成功の近道につながるのではないだろうか。

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提供元:「副業で成功する人」がしている3つの共通行動|東洋経済オンライン

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