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2020.08.21

相手をイラっとさせる「挨拶」をしてませんか?|「連絡がなかったから心配していた」はなぜNGか


「余計なひと言」を好かれる「セリフ」に変える事例をご紹介します(写真:alvarez/iStock)

「余計なひと言」を好かれる「セリフ」に変える事例をご紹介します(写真:alvarez/iStock)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

長年、カウンセラーとして、さまざまな企業内健康管理室でたくさんの方の話を聞いてきましたが、ご相談いただく悩みの9割は、「上司とうまくいかない」「部下の指導に手こずっている」「取引先とかみ合わない」「家庭不和」など、「人間関係」に関することです。

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言葉というのは怖いもので、使い方を一歩間違えると人間関係にヒビが入ったり、取り返しがつかなくなったりすることもあります。相手をイラっとさせてしまうのか、素直に喜んで受け入れてもらえるかは、ほとんどがその「言い方」によるのです。

では、どんなふうに言えばいいのでしょうか? 拙著『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』では、「余計なひと言」を好かれる「セリフ」に変える事例を、15シーンに分けて解説します。そのいくつかをこちらでご紹介します。

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「挨拶」はもっとも大事なコミュニケーション

「挨拶」は、第一印象を決める大切な儀式。相手に「安心感」と「信頼感」を与えるための、もっとも大事なコミュニケーションです。ほんちょっとの「言い方」の違いで、相手に与える印象は変わるもの。ふだん、どんな声かけをしていますか?

×よけいなひと言 「疲れてる?」

◎好かれるひと言 「元気だった?」

「元気だった?」 「元気よ。○○さんも元気そうね!」という挨拶は気持ちいいですよね。 ところが、家族でもない人から会った瞬間に、「あれ、疲れてる?」「なんか疲れてない?」 などと言われると、なんとなくイヤな気分になるものです。なぜならそういう言葉は、「今日のあなたはやつれているよ」とか「顔色が悪くてしんどそうだよ」と言われているのと同じだから。気持ちが“マイナス方向”に引っ張られてしまうんですね。

もしも本当に疲れている場合は、「そりゃあ、いろいろあって疲れているけど、そんなにはっきり言わなくても……」と、さらにダメージを受けることになります。反対に疲れていない場合でも、「今日は元気なのにそんなに疲れて見えるなんて、私大丈夫かな?」と心配になって気分が落ち込みます。

「病は気から」というように、1日に何度も 「疲れてる?」と言われると本当に具合が悪くなってきて、「もう帰って寝たほうがいいわ……」ということにもなりかねません。

ですから、もし相手が疲れているように見えて気になるときでも、「マイナス言葉」ではなく「プラス言葉」で、「元気だった?」と声をかけること。それも「久しぶりだね! 元気だった?」となるべく明るく言うように心がけましょう。

人から好かれる人は、話し相手の気持ちをプラス方向に持っていけるコミュニケーションができる人。プラス言葉の達人なのです。

もしも本当に疲れている場合は、「そりゃあ、いろいろあって疲れているけど、そんなにはっきり言わなくても……」と、さらにダメージを受けることになります。反対に疲れていない場合でも、「今日は元気なのにそんなに疲れて見えるなんて、私大丈夫かな?」と心配になって気分が落ち込みます。

「病は気から」というように、1日に何度も 「疲れてる?」と言われると本当に具合が悪くなってきて、「もう帰って寝たほうがいいわ……」ということにもなりかねません。

ですから、もし相手が疲れているように見えて気になるときでも、「マイナス言葉」ではなく「プラス言葉」で、「元気だった?」と声をかけること。それも「久しぶりだね! 元気だった?」となるべく明るく言うように心がけましょう。

人から好かれる人は、話し相手の気持ちをプラス方向に持っていけるコミュニケーションができる人。プラス言葉の達人なのです。

久しぶりに会った人に「してはいけない言い方」

連絡をして久しぶりに会った友人に、「ずいぶん連絡がなかったから心配していたよ」と言われるのと、「久しぶりに連絡をもらえてうれしかったよ」と言われるのとでは、どちらが気分がいいでしょうか?

×よけいなひと言 「連絡がなかったから心配していた」

◎好かれるひと言 「久しぶりに連絡をもらえてうれしい」

前者と後者では、受け取り方がまったく異なりますよね。

例えば、久しぶりに連絡した友人に、「最近、連絡がなかったから具合でも悪いのかと思ったよ」と返されたら、責められているようで気分が悪くなります。「せっかく連絡したの に人を病人扱いするなんて」と、抵抗感を覚える人もいるのではないでしょうか。

一方、「連絡をもらえてうれしい、ありがとう。元気そうでよかった」と言われたら、悪い気はしませんし、むしろ「連絡してよかった」と気持ちよく話せるものです。

久しぶりに連絡をくれた相手に対する返事の仕方には、もうひとつ注意が必要です。つい言ってしまいがちなのが、「私も連絡しようと思っていたところだったの」という言葉。この裏には、「こちらから連絡しないで申し訳ない」という気持ちが含まれているとは思うのですが、そのため言われた相手は、「じゃあなんで先に連絡くれなかったの?」と不快になりがちです。

ですから返事もよけいな気遣いは抜きにして、「連絡くれてうれしかった。ありがとう!」と喜びや感謝の気持ちをストレートに伝えるようにしましょう。

相手を試すような言い方はしないこと

久しぶりに会った人に、「私のこと覚えていますか?」と聞かれて、戸惑うことがあります。 「覚えているのかいないのか」を試されているようで、覚えていなかったら、「あなたは失礼な人間だ」と思わせる脅しのようにも感じられるからです。

×よけいなひと言 「私のこと、覚えていますか?」

◎好かれるひと言 「あのときお会いした大野です」

「すみません、すぐ思い出せなくて」と正直に言える雰囲気ならいいですが、多くの場合は、「ああ、あのときの?」なんて言葉をにごして返事に困るもの。でも覚えていないのは、急に思い出せないだけのこともありますが、相手がその程度の印象しか持っていないからです。それなのに自分が悪者になった気分にさせられるのは、イヤですよね。

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「覚えてる?」とは少しニュアンスが異なりますが、「これ知ってる?」も相手に対して失礼な聞き方です。「私は知っているけど、あなたは知らないよね」と思っているのが前提で、バカにされているように感じるからです。

さらに悪いケースは、知らなかったときに、「え、知らないの?」とダメ押しされること。言われたほうは、自分が関心のないことを知らないだけで責められているようで、ムッとするものです。

ですから、久しぶりに会った人には、相手を試すような言い方はしないこと。挨拶するときも、「私はあのイベントで会った大野です」と、先に名乗りましょう。

言われた相手の立場になって気持ちを想像してみる視点が大切です。好かれるひと言が、よりよい関係性創りのきっかけとなりますように。

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提供元:相手をイラっとさせる「挨拶」をしてませんか?|東洋経済オンライン

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