2019.07.10
家族みんなのむし歯予防に!お家でフッ素ケア、はじめませんか?
むし歯予防にフッ素がいいといわれる理由
子どもはもちろん大人の方でも、むし歯予防のために歯医者さんでフッ素を塗ってもらったことがあるという方は少なからずいるのではないでしょうか。でも、フッ素を使うとどうしてむし歯を予防できるのか、その仕組みを知っている人は少ないのでは?そこでまずはフッ素とむし歯の関係について整理しておきましょう。
そもそもむし歯とは、ミュータンス菌などのむし歯の原因菌が出す酸によって、歯のカルシウムが溶かされて歯がもろくなり、穴が開いてしまう病気のことです。フッ素は、このカルシウムなどの溶け出し(脱灰)を抑制すると同時に、カルシウムの取り込み(再石灰化)を促進するはたらきがあるため、歯を強くし、むし歯予防に効果的といわれています。
このように、むし歯予防の力強い味方となってくれるフッ素ですが、「歯医者さんで塗ってもらったから大丈夫」と安心してしまうのは考えもの。フッ素塗布の効果は時間の経過とともに落ちてしまいます。そのため、歯医者さんでの定期的な塗り直しはもちろん、お家での毎日のフッ素ケアをプラスすることが大切になってくるのです。
お家でのフッ素ケアを効果的にする3つのコツ
ではお家でのフッ素ケアはどのようにしたらいいのでしょう?「フッ素配合のハミガキを使っている」という人も多いと思いますが、より効率的にケアするには使い方にもちょっとしたコツがあるんです。今回はそのポイントを3つに分けてご紹介しましょう。
(1)高濃度のフッ素が配合されたハミガキを選ぶ
フッ素配合のハミガキは多くの種類が発売されていますが、むし歯が心配な方は高濃度のものを選びましょう。濃度が高ければそれだけ多くのフッ素でむし歯を防ぐことができます。ちなみに、フッ素はイワシや海藻などに多く含まれ、世界中でむし歯予防に使用されています。なお、1,000ppmを超える高濃度のハミガキは6歳未満の方は使えませんのでご注意ください。
(2)正しい歯みがきですすぎは軽く
まずは食後の正しい歯みがきで、むし歯菌の繁殖の原因になるプラーク(歯垢)をしっかり除去します。歯みがきの後は、フッ素を残すためにも、水でのすすぎは少なめにし、気持ちが悪くない程度にとどめましょう。
(3)寝る前にはフッ素配合の洗口液でケア
寝る前にはフッ素配合の洗口液でぶくぶくうがいをしましょう。洗口液ならハミガキでは届かなかったところなど、お口のすみずみまでフッ素が広がるうえに、その後に水ですすがないのでお口にしっかりフッ素がとどまり、効果的にむし歯が予防できます。
いかがですか?これまでお家でのフッ素ケアをしていた人でも、「やってなかった」「知らなかった」ということもあったのでは?これからは毎日、3つのポイントを取り入れたケアをしてみてくださいね。
記事提供:クラブサンスター
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