2020.03.09
ミルクorブラック? チョコレートのカロリーの落とし穴
痩せたい!と思ったとき、ミルクチョコレートとブラックチョコレート、あなたはどちらを選びますか?
私は「ブラックチョコレート!」と答えていました。この仕事をするまでは。
「ミルクよりブラックの方が低カロリー」というイメージ、みなさんもっておられるのでは??
しかしこのイメージ、各社のチョコレートを比較すると一目瞭然。カロリーも糖質量も脂質量もあまり変わりません! むしろ、ブラックの方が若干カロリーは多いという衝撃の事実!!
♦板チョコ1枚分での比較です!
【A社】 1枚:50gあたり
・ミルクチョコレート 279kcal 糖質25.9g 脂質17.4g タンパク質3.9g
・ブラックチョコレート 282kcal 糖質24.8g 脂質18.3g タンパク質3.4g
【B社】 1枚:52gあたり
・ミルクチョコレート 295kcal 糖質29.4g 脂質18.4g タンパク質3.3g
・ビターチョコレート 295kcal 糖質29.4g 脂質18.3g タンパク質3.1g
※ブラックとビターは同じです。
【C社】 1枚:50gあたり
・ミルクチョコレート 279kcal 糖質28.0g 脂質16.9g タンパク質3.8g
・ブラックチョコレート 289kcal 糖質27.4g 脂質18.7g タンパク質2.9g
「ブラックの方が低カロリー」というイメージは、なぜついてしまったのでしょう。
コーヒーなら、ミルクを入れるより、ブラックの方が低カロリー。ブラックならば、カロリーはゼロ。
こんなところからなのでしょうか。
ミルクチョコレートとブラックチョコレート、違いは、「ミルク(乳製品)が入っているか入っていないか、またはその量が多いか少ないか」「カカオマスの分量の違い」なのだそうです。
原材料名を見ると、どのチョコレートも一番に「砂糖」と書いてありますから、砂糖が多く含まれているのに違いはありません。しかし、2番目3番目と見ていくと「カカオマス」がくるか、「全粉乳」がくるかと差が出てきます。ポリフェノール効果を狙うならば、カカオマスの多いブラックチョコレートがおすすめです。
しかし!単なるダイエット、低カロリーを狙うならばミルクもブラックも大差なし!と覚えておきましょう!
「オリーブオイルなら油はいくらとっても大丈夫(太らない)」と勘違いしている人と同じことになってしまいますからね!
文/おくだじゅんこ(管理栄養士)
広島生まれ。国立病院勤務の後、8年間にわたり株式会社ワコールに勤務。陸上選手から社員まで幅広く健康管理に携わる。2012年に再び地元広島へ戻り診療所の栄養士に。
自身が根っから食いしん坊☆自分自身の栄養管理に日々奮闘中!
イラスト/いしわたりきわこ
東京生まれ。テキスタイルデザイナーを経て、コピーライター、ライター、イラストレーターに。渾身の著書「駅弁の旅」、「ぜいたくはひとりごはん」共著に「東京ナチュラルスイーツ」、「おいしいごはんの店~自然派レストラン全国ガイド」などがある。
※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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提供元:ミルクorブラック? チョコレートのカロリーの落とし穴|ワコール ボディブック