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2018.12.18

年末の海外旅行を今から「安く」予約する裏技|こだわりを捨てれば旅はもっと安く行ける


年末年始の旅行は高額になりがちですが、工夫次第で安く行けるようです(写真:makaron*/PIXTA)

年末年始の旅行は高額になりがちですが、工夫次第で安く行けるようです(写真:makaron*/PIXTA)

12月6日にJTBが発表した予測によると、2018年から2019年にかけての年末年始に1泊以上の旅行(帰省を含む)に出かける人の数は、前年比1.2%増の3062万8000人と過去最高を更新するという。ちなみに海外旅行に限定すれば、前年比4.3%増の73万4000人である。

それでも年末年始は未定という人が少なくないだろう。「旅行に出かけるにしても、高いうえに混雑するだろうし……」。だが、工夫次第では、かなり安くあげることも可能だ。

そこで、ピーク時でも「ぎりぎりまで決められない人」向けに、どうすれば年末年始に安く旅行に行けるのか、10のポイントに分けて考察してみたい。その多くはゴールデンウィークや夏休みにも適用可能である。なお、本文中の航空券の金額などはすべて12月14日時点だ。金額はつねに変動するので注意してほしい。

行き先のこだわりを捨てる

(1)行きたい所ではなく、安い所に行くと発想を変える

多くの人が旅行したいと考える以上、市場原理に従って人気の行き先は高くなる。たとえば12月29日東京発・1月3日の東京着のホノルル行きの直行便だと往復総額が最安値が約26万円である。

そこで、年末年始やゴールデンウィーク、お盆などに勧めたいのが、安いところを見つけてそこに行くという考えだ。この行き先に対するこだわりを捨てるだけで旅費はかなり安くなる。

(2)比較サイトで最安値を探す

航空券の価格検索のサイトは世の中に数多くあるが、そのなかでもとりわけ使い勝手がよいのがスカイスキャナーである。「目的地」を「すべての場所」にすれば、安い順に国名が表示される。12月29日東京発・1月3日現地発の場合、日本・韓国・台湾・中国・香港・インドネシア・ロシア・フィリピン……という順番に並んでいた。そして、国名をクリックすると、それぞれの国の中で目的地となる都市ごとの料金が表示される。

年末年始にこだわらないのであれば、日付を指定せずに検索(出発日をクリック→月全体→最安値の月を検索する)すると、1年先までの最も安い日程での航空運賃を調べることができる。その結果、東京発の最安値は国・地域別に日本国内線(関西)9130円、韓国(大邱)1万1572円、台湾(台北)1万5593円、香港1万6725円、中国(上海)1万7815円、タイ(プーケット)2万0792円、グアム2万1439円……となった。

記事画像

これらの金額は燃油サーチャージや空港使用料などを含めた総額である(LCCでオプションとなる手荷物預けや機内食などは含まれていない)。東アジア・東南アジアの主要都市であれば、1万~2万円台前半で往復できることがわかる。

12月29日東京発・1月3日東京着の金額とそれぞれの国での最安値の目的地も調べた。関西2万6129円、韓国(大邱)4万0610円、台湾(台北)6万9558円、香港6万8408円、中国(上海)6万8051円となった。

1年で最も安い日程と比べると、約3~4倍となっていることがわかる。世界中の都市を見渡しても、ここまで極端な価格差になるところは珍しい。普段休みがとれない日本人がピーク時に集中することにより、結果として航空券の高値を支えている状況が読みとれる。

ローマ往復が約12万円

(3) マイナーな都市をゲートウェーにする

年末年始の最安値の目的地は、大邱・高雄・天津など、ややマイナーな都市が目についた。これらはいずれもソウル・台北・北京まで片道2時間以内で移動できる都市ばかりだ。そのため、こうした都市をゲートウェー(出入り口)とするのもよいだろう。

(4)ピーク時でもあまり高くならない行き先を探す

安いときの3~4倍も払ってまで海外に行きたくない。そう考える人は少なくないだろう。そこで、普段とあまり価格差がつかない行き先を探してみるというのも手だ。

たとえば12月29日東京発・1月3日東京着(1月2日現地発)で検索してみると、東京発ローマ往復が約12万円だった。行きが中国南方航空(広州経由)、帰りがターキッシュ エアラインズ(イスタンブール経由)だ。

タイやグアム往復に10万円も払うなら、2万円足すだけでローマ往復が間違いなく割安である。復路のイスタンブールでは乗り継ぎ時間が10時間以上あるので、イスタンブール観光もできる。

(5)1日前倒しで帰国する

1年で最も予約がとりづらい日の便は、おそらく1月3日の日本帰国便である。今年は1月6日(日)まで休みの人も少なくないだろうが、それでも分散して休みがとれる夏休みと比べて集中度が極端に高い。

この日をずらすだけで航空券の金額はかなり下がる。たとえば12月29日東京発・1月1日モスクワ発(1月2日東京着)であれば往復7万円台。これなら閑散期とあまり変わらない金額だ。

航空会社は中国南方航空。行きは広州・武漢で乗り換え、帰りは広州で乗り換えとなる。行きの広州で15時間の乗り継ぎ時間があるので、その間に本場の広州料理を味わうとプラス思考で考えてみてはどうだろうか。

(6)価格変動の少ないエアラインを探す

年末年始はLCCも含めて日本発着便は極端に価格が上昇する。だが、たまに金額を通常期と変えないエアラインがある。2016年のゴールデンウィークとお盆に、エチオピア航空が成田からタンザニアのキリマンジャロまでの往復に、6万6000円という驚異的に安い価格をつけていたのもその部類に属する。

中国やロシア、アフリカなどの航空会社はピーク時でも価格変動の幅が狭いところが多い。逆に日本である程度路線網をもつLCCの場合、通常の格安運賃からみると、4~5倍の料金を課すことすら珍しくない。

最強の行き先はモルディブ

今回調べたかぎり、最強ともいえるのが香港航空のモルディブだ。12月29日東京発・1月3日東京着の香港航空で料金は総額約8万4000円。現地滞在時間は50時間ほどとやや短いが、行きは約22時間、帰りは約16時間半の乗り継ぎ時間を利用して、香港旅行も楽しむことができる。香港航空はLCCではないから機内食が出るうえ、荷物も20kgまで無料で預けることができる。

(7) マイレージの特典枠の開放を待つ

マイレージが貯まっているのになかなか使う機会がなくて……という人からの相談をよく受ける。ピーク時のマイレージでの予約はほぼ1年前から埋まってしまっていることが多いが、出遅れ組にもチャンスはある。出発日が近づき、ある程度空席が見込める便については、それまで特典でとれなかった便の特典枠を開放することがあるからだ。

ただし、これも行き先についてはえり好みできない。筆者は特典航空券でなかなか予約がとれないなと思ったときは、その航空会社がカバーする就航都市を一通り調べることにしている。

(8)追加のマイルで予約確保サービスも

JALが2018年12月から新たに導入したのが「JAL国際特典航空券PLUS」。これまではキャンセル待ちとなっていた便について、追加のマイルを使うことで、予約が確保できるというもの。キャンセル待ちがいつになれば確定するのかわからず断念した人もいるだろうが、このシステムなら予約が確保しやすい。ただし、その分必要マイル数は増えることになる。

(9)年末年始のホテルは安いのか?

いままで挙げてきたものはすべて航空券のみ。ホテルは別途手配しなければならない。海外のホテルも日本と同様年末には料金が高くなるところが少なくない。

しかし、日本とは異なり、1月1日以降は急に安くなる傾向にある。そのため、年末年始を旅行する際、年末は安いホテルに泊まり、年明け以降相場が下がったところで高級ホテルに移ると全体の出費を抑えつつ、全体として快適な滞在が期待できる。

また、アジアのリゾート地などでは、12月24日・31日宿泊に限り、ほぼ強制的なガラディナー(特別な日に提供される食事)の料金が追加されることがある。ホテルによっては不参加を伝えると支払わなくていいケースもあるが、かつてモルディブの某チェーン系ホテルでは仮に出席しなくても料金は徴収されるといわれた。この点は事前に確認しておきたい。

「予算から探す」を駆使する

(10)パッケージツアーは?

航空券とホテルを別々にとるのは面倒だし、やはり旅行はツアーのほうが楽だという人もいるだろう。ツアーを探すときに便利なのが、トラベルコやLINEトラベルjpである。トラベルコなら「予算から探す」、LINEトラベルjpなら「さらに条件を追加する」をクリック後、予算の上限を指定することで、一定の金額内の商品のみ検索することができる。

ただし、結論からいえば年末年始のパッケージツアーは高い。1月1日以降の出発なら安くなるが、期間が仮に2泊3日であればあえて年末年始に行く必然性が薄くなってしまうので悩ましいところだ。また、これらのツアーでは旅行会社に問い合わせをしないと予約が確定しないものが多い点も難点といえる。

年末年始は飛行機がとれないと言われることがある。だが、おそらくその言い方は正しくない。希望する便の予約はとれなかったり、非常に金額が高かったりするかもしれないが、年末年始でもこれだけ多くの飛行機が飛んでいれば必ずどこかに空席はあり、行き先へのこだわりを捨てればそこそこの金額で行くことはできる。

ただし、安いからにはなんらかの理由はある。行き先がマイナーな都市であることや、乗り継ぎ時間が長いことなどがその一例だ。しかし、最初はあまり念頭になかった行き先も調べてみれば存外面白い発見があるし、乗り継ぎ時間が長ければ、それを逆手にとって一度に2カ所の目的地を楽しむこともできる。

要は減点法ではなく加点法で臨むのが、ピーク時に安く賢く旅行に行くための肝といえそうだ。

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提供元:年末の海外旅行を今から「安く」予約する裏技|東洋経済オンライン

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