2018.11.01
胸の位置が気になる……胸の高さをキープする方法とは
あなたは鏡で自分の体を見て、「もっと胸の位置を上げたいな」と思ったことはありませんか?若々しいボディラインを維持するためには、胸の位置を高いところにキープできるようケアすることが必要です。そこで今回は、胸の理想的な位置や下がってしまう原因、その予防法について、医師監修のもとご紹介します。
目次
・まず客観的に、自分の胸の位置を確認しよう
・胸の位置が下がる原因は?
・バストの位置を上げる方法はある?
監修:医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生
まず客観的に、自分の胸の位置を確認しよう
バストの位置が下がってきた気がする……と漠然と感じていても、はたして自分の胸の位置が高いのか低いのか客観的に判断できないという方も多いはず。まずは、胸の位置が下がることによって起こる変化と、理想的なバストについてご紹介します。
胸上部のボリュームが減ったと感じたら要注意
女性の胸は、年齢を重ねるにつれてだんだんと下垂してきます。
もう少し具体的にいうと、単にバストトップの位置が下がるだけでなく、胸全体の位置が下にずれてくるのです。胸上部のボリュームが減り、デコルテが貧相になったと感じたら、それは胸の位置が下がっているサインかもしれません。胸の位置が下がることで自然と体全体の重心も下に移るため「体重も着ている服も変わらないのに、スタイルが悪くなった」と感じることもあるでしょう。
理想的なバストの位置はどこ?
一般的に、美しい胸元には、“正三角形”ができるといわれています。
鎖骨の中央のくぼみと左右のバストトップの3点を線でつないだときに、各辺の長さがだいたい同じになる状態です。これに対して胸の位置が下がっていると、鎖骨中央のくぼみからバストトップまでの辺が長くなってしまいます。
また、バストトップの位置が肩と肘の中間点より下にあったり、バスタオルを体に巻くいてもすぐに落ちてきてしまったり(胸の上部にボリュームがなくなってきている証拠です)という場合も、胸の位置が下がってきていると考えられます。
胸の位置が下がる原因は?
胸の位置が下がるのには、いくつかの理由があります。もしかすると、自らバストが下がる原因を作っているかもしれません。
年齢にともなう“胸のなかみ”の変化
胸の位置が下がる原因として最も多いのが、年齢にともなう“胸のなかみ”の変化です。女性の胸は主に乳腺と脂肪で構成されているのですが、年齢とともに乳腺細胞が少しずつ減り、脂肪に置き換わっていくことで胸が下垂してきます。脂肪はそれ自体で形をとどめることができず、どうしても胸の位置が下がってきてしまうためです。
これは誰の体にも平等に訪れる変化で、残念ながら努力で止められるものではありません。
皮膚のハリが失われる
胸の形を作る要素の一つが、皮膚。胸は皮膚の“袋”の中に、脂肪や乳腺などが包まれて形を保っています。そんな皮膚がハリを失うと、胸の形が崩れて下垂してしまうのです。皮膚がハリを失う要因と、心がけたい対策は以下です。
乾燥
皮膚が乾燥してごわつくことでハリはなくなります。乾燥肌の方は一年を通して、普通肌でも湿度が下がる季節は、入浴後にクリームなどでしっかりと胸を保湿しましょう。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンが正常に分泌されていないことも、ハリを失う原因に。女性ホルモンのバランスを整えるには十分な睡眠と栄養をとり、ストレスを溜めこまないことが必要です。
妊娠・出産
妊娠・出産を経験して胸が大きくなり、その後元に戻った場合も皮膚のハリが失われるリスクがあります。乳腺が発達して“胸のなかみ”が大きくなるのに合わせて“袋”である皮膚も伸び、元に戻ったときには皮膚が余ってしまうといった具合です。
ダイエット
ダイエットで体型が大きく変わるのも妊娠・出産時に起こる変化と似ていて、痩せて脂肪が落ちることで“胸の中の脂肪”が減り、ボリュームダウンにともなって皮膚がたるんでしまいます。急激に体重を落とすダイエットは避けるようにしましょう。
クーパー靭帯が伸びる
クーパー靭帯とは、胸を支える組織のこと。乳腺を皮膚や筋肉と結びつける役割を担っています。このクーパー靭帯が伸びると、胸の位置が下がってしまうのです。クーパー靭帯が伸びる大きな原因は、やはり加齢。クーパー靭帯は主にコラーゲンでできており、コラーゲンは年齢とともに減少するため、だんだんとたるんできてしまいます。
また、胸を大きく揺らした場合も、クーパー靭帯が伸びてしまうことがあります。胸の揺れをしっかりサポートする下着を着けずに激しいスポーツをしたり、ブラジャーを着けずに過ごす時間が長かったりすると、クーパー靭帯が傷んでしまう可能性があるので、年齢を問わず注意しましょう。
バストの位置を上げる方法はある?
医学的に考えると、基本的には一度下がった胸を元の位置に戻すことも、位置を上げることもできません。こう聞くと、「胸の位置が下がるのは年齢のせいで、どうしようもないんだ」と思われるかもしれませんが、今の位置をなるべく長くキープすることは可能です。
その方法の一つが、トレーニングで大胸筋を鍛えるという方法。胸を構成する要素の一つである乳腺は、クーパー靭帯で大胸筋とつながっています。つまり、大胸筋は乳腺を引っ張る土台のような役割を果たしているのです。そんな大胸筋を鍛えれば、自ずと乳腺やそれに付随する脂肪、つまり胸の位置を下げずにキープできます。
大胸筋を鍛えるには、まずは正しい姿勢をキープすることから始めましょう。パソコンやスマホの操作は、基本的に猫背になりがちです。肩甲骨を左右から中央に寄せて、肩を開くように意識してみると、普段自分がどれだけ猫背になっているかがわかるはず。正しい姿勢を習慣にするだけでも胸の下垂予防になります。
もっと積極的に鍛えたいなら、大胸筋にアプローチするエクササイズを取り入れてみてください。乳腺が少しずつに脂肪に変わっていくことは避けられませんが、筋肉は何歳でも鍛えることが可能です。
時の流れを止めることはできず、私たちの体は少しずつ歳をとっていきます。しかし、今できる努力をするのとしないのとでは、5年後10年後の体に大きな差が出てくることでしょう。毎日の心がけと少しの努力で、この先ずっと実年齢より少し若々しい胸をキープできたら、それだけで十分自信につながるはずです。
これを機に生活習慣やバストケアを見直して、今の胸の位置を長くキープしていきましょう。
監修:清水なほみ先生
医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長
全ての女性が「自分らしい輝きを取り戻す」場として、横浜に婦人科クリニックを開業。
婦人科医としての診療のみにとどまらず、漢方やキネシオロジーなどの代替医療も総合的に活用しながら診療にあたる。また、トランスフォーメーショナルコーチ®のテクニックをフルに活用し、ブログでの情報発信やワークショップ、診療内のカウンセリング等で「本来の自分の姿に戻ることで健康を取り戻す」医療を展開している。
http://www.vivalita.com/ ※外部サイトへ遷移します
記事提供:リンククロス ピンク
【あわせて読みたい】 ※外部サイトに遷移します
胸が痛い時に考えられる原因と、症状ごとに受診すべき病院の選び方
提供元:胸の位置が気になる……胸の高さをキープする方法とは|リンククロス ピンク