2018.10.18
歯医者さん教えて!第2弾 加齢によるお口の変化編
歯医者さんが、歯のお悩みを解決します!
5月の「トークルーム」に寄せられた、みなさんからの歯に関するお悩み。
前回は毎日のオーラルケアに関するお悩みをご紹介しましたが、今回は加齢によるお口の変化にまつわるお悩みをピックアップしました。
前回の記事:歯医者さん教えて!第1弾 毎日のオーラルケア編 ※外部サイトに遷移します
お答えいただくのは、サンスター千里歯科診療所の坂井先生です。
歯にできたひび、大丈夫?
Q. よく見ると歯にひびがあります。たまに歯科医院に行っていますが、とくに指摘されません。このままで大丈夫なのか、気になっています。
A. 歯のひびや筋は、50代くらいから増え、特に噛む力が強い男性に多く見られます。
エナメル質だけのひびは経過観察となりますが、象牙質にまで達するひびの場合は痛みが出るため、治療(場合によっては神経を抜くことも)が必要となります。歯医者さんで指摘されないとのことなので、エナメル質だけのひびで経過観察中なのかもしれないですね。
ひびの原因は、加齢による歯の劣化に加え、日頃から噛む力が強い、歯をくいしばるくせがある、就寝時の歯ぎしりなどが考えられます。噛む力やくいしばりに注意し、歯ぎしりをしている場合は歯科医院でマウスピースをつくるなどの対応をしましょう。
しっかりみがいているのに黄ばみがとれないのはなぜ?
Q. リバース式電動ハブラシで朝夕5分かけて丹念に歯をみがいていますが、黄ばみが著しく困っています。加齢による歯質の劣化で、どうしても黄ばみ防止はできないのでしょうか?
A. お口のケアにとても気をつかっていらっしゃるようですが、電動歯ハブラシで5分というのは、ちょっとみがきすぎかもしれませんね。エナメル質が薄くなってしまうので、3分くらいで十分だと思います。
黄ばみの大きな要因は、エナメル質がすり減って象牙質(もともと黄色い)が透けて見えることです。また、ハグキが退縮してキワの象牙質が出てくると、より黄ばんで見えてしまいます。
歯のホワイトニングは、加齢による黄ばみにも有効です。サンスター千里歯科診療所では、(1)歯科医院で1回で行う、(2)自宅で2週間ほどかけて行う、の2タイプから患者さんの希望で選べます。ともに保険適用外のため、(1)は約2.5万円、(2)は上下片方につき2万円(マウスピース1.5万円+薬剤代5千円)ほどかかります。
どちらも1回で効果があまり感じられない場合は繰り返して行いますが、(2)は2回目以降はマウスピース代はかかりません。
下がった歯肉が気になりなるのですが…
Q. 歯肉の退縮(歯茎が下がる状態)がひどくなってきて、「歯頸部(歯とハグキの境目)を越えてるのでは?」と思うくらいです。歯間に食べかすがいつも詰まるし…。下がってしまった歯肉は戻らないのですか?
A. 歯肉が下がってきていて悩んでいる方は珍しくありません。原因として加齢や歯周病、歯のみがきすぎなどが考えられます。
歯をみがくとき、ハブラシをゴシゴシ強く当てるとハグキを傷めてしまうのでやめましょう。年をとると、若い頃よりも歯が長くなったり歯間が広がって、歯がみがきにくくなる傾向があります。歯科医院で歯のみがき方をチェックしてもらったり、適した歯間ブラシのサイズを確認してもらいましょう。
残念ながら下がってしまった歯肉は元に戻りません。だからこそ、できる限りの予防をすることが大切なのですね。
記事提供:クラブサンスター
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提供元:歯医者さん教えて!第2弾 加齢によるお口の変化編|クラブサンスター