2018.08.08
【FP相談!】フリーランスの老後資金の準備はどうする?
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この記事のポイントは・・・
●フリーランスの30代夫婦からの相談に、FP白浜が回答
●老後資金の準備のコツは、年金から逆算すること。事業や子育ての状況を見ながら検討を
●資産形成には投資信託がおすすめ。リスク分散のために時期を分けたり、積み立てを利用した方がよい!
こんにちは。「お金の専門家」の白浜仁子(しらはまともこ)です!
今回は、Wallet+ユーザー様からいただいた「FPに聞きたいお金のこと」に、私、白浜がお答えします。
<道下さん(仮名)の相談内容>
30代前半、結婚一年目の夫婦です。まだ子どもはいません。夫はフリーランス。今は契約社員ですが、春から私もフリーランスになるつもりです。老後が心配ですが、どうお金を用意しておけばいいのでしょうか?
また、投資にも興味があり100万円を充てたいのですが、株式、投資信託など調べてもよくわかりません。また個人年金保険は私たちに有効でしょうか?
老後資金は、年金から逆算しよう
春からは、奥さまもフリーランスになるとのこと。同じ自営業者として応援したい気持ちです。
ただ、フリーランスは、会社勤めをしている人に比べて社会保障が手薄になるため、自分でしっかり準備しておかねばなりません。
例えば、年金は、国民年金のみに。20歳から60歳まで加入しても一人78万円程度。つまり夫婦で月額13万円にしかなりません。それに加えて、勤めていた時に加入した厚生年金が受け取れます。ねんきん定期便をみれば見込み額が分かるので、確認しておくといいですね。
老後の生活費は、夫婦で平均で25~27万円くらい必要と言われています。ただ、実際は人によって随分違うように感じます。今の生活費をもとに、先々いくらで生活したいか、いくら貯めるべきかを逆算し、毎月の積立額を考えましょう。
もし国民年金が払えなくなった時は、免除制度が利用できるか役所に確認を。
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老後の準備は、事業や子育ての支出を見ながら検討しよう
老後資金の準備方法は、国民年金基金や小規模企業共済、イデコ(確定拠出年金)などが選択肢になります。これらは、所得控除などが受けられ税金の負担が軽くなるのも魅力のひとつです。それぞれの違いを比べ、最適なものを選びましょう。
また、事業の状況によっては、急な、運転資金が必要になるかもしれません。将来、お子さんをもうけるなら教育費の準備も必要です。事業と個人のマネープランを想定し、当座の出費にも耐えられるよう、現金化しやすいお金の預け先も検討したいところです。
投資はリスクを抑えながら
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投資を考えたいとのことですが、NISAやつみたてNISAは、資産運用をしながらある程度の流動性を確保できるものでもあります(その時々の評価額にはなりますが)。
100万円とのことですが、リスクを抑えたいならタイミングに左右されるのを避けるため、一気に投資するのではなく、時期を数回に分けたり、積み立てを利用したりするのがおススメです。
資産形成には、多くの株や債券に分散投資できるので、個別株より投資信託が向いています。
最後に、個人年金保険は、超低金利であること、所得控除が少額なことから特に優先すべきものではないと思います。
いろいろ申し上げましたが、フリーランスは定年がないことが強み。好きな仕事を生涯現役で・・・なんて生き方もステキですね。
以上、道下さんのご相談に、私「お金の専門家」白浜がお答えしました。陰ながら応援しています!
ファイナンシャルプランナー 白浜 仁子
FPオフィス フェアリンク。生活に関わるマネーの専門家。銀行を退職後、育児をしながらFP資格を取得。女性ならではの視点でコンサルティングを行う。その他、セミナー・講演、執筆活動など多数。
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