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2018.02.26

幼い子に英語を習わせる親がしがちな勘違い│自然と英語を身に付けさせるには?


乳幼児期の英語教育には、どのようなものがふさわしいのだろうか(写真:マハロ / PIXTA)

乳幼児期の英語教育には、どのようなものがふさわしいのだろうか(写真:マハロ / PIXTA)

「息子にいい英語との出会いをさせたい」と考えるMさんには、いま2歳の男の子がいます。ご自身は英語が好きで、独身時代には海外旅行にもよく行っていたMさんは、ママ友からの情報も頼りに、いろいろな英語教室を巡っているところ。

「なかなかピンとくるところがなくて。単語を学んだり、歌を歌ったりするだけの教室は長続きしないんじゃないかと思って。できれば長く続けてほしいので、私が納得できる教室を探しているんです」と話します。けれどもご主人には「こんな早くから英語なんて習わなくてもいいよ」と言われ、少々気後れしている様子でした。

わが子をバイリンガルに育てたい親

インターネット上では、赤ちゃんの英語教育ためのオモチャや絵本、DVDがあふれています。「生後すぐから遊べる」「英語脳を作る」「日本語にない発音も学べます」「英語保育」などと、その宣伝文句はさまざまです。

確かに子どもに英語を身に付けてほしいと願う親御さんは多く、「わが子をバイリンガルに」と、乳幼児期(1~5歳)から英語教室を探したり、通わせたりしている方も少なくありません。

「子どもができたらバイリンガルにしようと思って、お腹の中にいるときから英語のCDを聞かせていました。今はベビーベッドの横のタブレットで、英語のDVDを流しています。近頃はYouTubeもあるので、英語の番組を探すのには便利ですね」。東京近郊のある市で、歩きはじめたばかりの赤ちゃんを抱いた育休中の新米ママはそう話していました。

実際のところ乳幼児期の英語教育には、どのようなものがふさわしいのでしょうか。

こんな実験の結果があります。生後3カ月の赤ちゃんに母親の録画映像が映った画面を通して話しかけるのと、実際にライブ映像で母親が話しかけるのと、違いがあるかどうかを調べたものです。結果は、まだ言葉を発しない生後3カ月の赤ちゃんであってもライブで話しかけたほうが母親への注視や、笑顔が見られたというものでした。

これは母親と赤ちゃんとの間に相互にやり取りがあったことを示しています。母親が話しかける、赤ちゃんがそれに応える、その応えに対応してさらに母親が応え、そして赤ちゃんがまた応える。この場合、母親だけが情報発信者ではなく、赤ちゃんも同様に情報を発しています。赤ちゃんは「ぼくが笑ったら、ママも笑ってくれるだろう」という期待感のある情報も込めているのかもしれません。

こうした親子間のコミュニケーションを通して子どもの言葉は育まれるので、母語の発達には身近にいてくれる母親(もしくはそれに代わる養育者)の影響が特に大きいのです。言葉の習得の始まりは「真似」によるもので、多くの場合、赤ちゃんの母語習得は、母親の話す言葉を真似することから始まります。

DVDだけでは物足りないワケ

「うちの子は『ママ』や『パパ』よりも『コロ』と犬の名前を先に話したの」と笑って話すお母さんがいました。そうなんです、お母さんがよく「コロ、コロ」と呼んでいたから、まさに赤ちゃんはお母さんの真似をしたのです。

英語も同じように人の真似をしながら、人とコミュニケーションをとりながら学んでいくと子どもは負担なく身に付けていけます。

前述の新米ママは、どうやらDVD、タブレットに赤ちゃんの英語教育をお任せしているようでした。自分が英語ができない場合、そうしたツールに頼るのは理解できます。それを流している間は静かにしてくれるので、ママは家事を済ませることもできるから助かります。

赤ちゃんはDVDから情報を受信する一方で、相手に情報を返しても、相手がそれを受けてくれることはありません。ですから、最初のうちはDVDに反応しても、そのうちに反応しなくなります。このDVDの流しっ放しは効果がないばかりか、下手をすると子守りがDVDに任せっぱなしになり、赤ちゃんとのコミュニケーションが少なくなったり、言葉の発達が遅れたりすることにつながるかもしれません。

現在、アメリカで生活する日本人のGさん家族がいます。つい最近、保育園に入ったRちゃん(2歳・女子・第1子)は、これまで日本語を話す家庭環境で育ってきましたが、保育園に通うようになって英語が話せるようになりました。その発音の上手なこと! 日本人の両親が羨ましがるほどです。

Rちゃんは英語ばかりの環境に、最初は戸惑いましたが、すぐに慣れてしまいました。Rちゃんには一緒に遊んだり、ケンカしたりする仲間が保育園にいて、またやさしく話しかけてくれる先生もいました。だからこそ英語の環境にすぐに慣れ、英語を取り込むことができたのです。

すぐに慣れるのは子どもの特権だからとはいえ、言葉のやり取りをしてコミュニケーションする相手がいなくては言葉は育たちません。一方的にDVDから流れてくる映像や音声だけでは、やり取り(インタラクション)ができないのです。

「母語が先」は正解か?

英語学習の話をすると、「まず母語を身に付けることが先」という声を聞きます。こう言う人は「日本語も話せないのに英語なんて、日本語がおかしくなる」「どちらの言葉も話せなくなる」という意見を持っています。日本では、日常生活では日本語が使われるので、多くの赤ちゃんは日本語のみを母語として育ちます。

しかし今、世界中を見渡すと、日常的に2つ以上の言語を使う人の割合は約50~70%に上ると言われています。親が複数の言語を使っていたり、公用語が複数ある国に住む人々です。このような環境で育つ子どもは、自然とバイリンガルとなるのですが、このような環境で育つ子どもたちが、母語の習得に問題があるかというとそんなことはありません。

この例からも、まずは母語が先で、ほかの言語が母語の発達を邪魔するということは気にしなくてよいと言えます。むしろ早いうちから母語以外の言語にも触れるということは、母語についてよく考える、母語の発達を促すとも考えられています。

それでは、乳幼児から英語を自然と身に付けるのには、どういったポイントに留意すべきでしょうか。

1、一緒に出会ってくれる同伴者がいる

子どもにとって初めての出会いは冒険です。それは公園デビューや新しいオモチャ、新しいお友達との出会いにもいえることです。その初めの一歩に付き添ってくれる人がいると、子どもは安心して大きく冒険することができます。

付き添ってくれるのはもちろんお母さん、お父さんが一番です。一緒に英語と出会い、しばらく同伴して、その冒険を楽しんでくれる人がいると、いつか子どもはひとりで冒険の旅に出かけられるようになります。

2、同伴者が英語に興味を持つ

子どもは、親が好きなものには興味を示します。同伴者の親がお手本となって英語に触れていると、子どももそれが当然のように触れていくようになります。親が英語が苦手でも、たとえば教室の仲間とコミュニケーションしたり、子育てに関して相談できたりすると、教室にも積極的に通えます。親にとってもその教室に通う意義にプラスアルファの何かがあるといいでしょう。

3、母語を大切に、一緒に育てる

就学前の乳幼児はさまざまなことに対して好奇心があります。その好奇心に応えながら英語を身に付けるには、母語の存在を蔑ろにはできません。英語だけでのやり取りではなく、子どもの好奇心を満たすために母語を使用しながらというのもとても大切な視点です。この時期の子どもに、英語だけで授業を進めるような教室はお勧めしません。母語を育てながら英語に出会っていくという考えが大切です。

子ども同士のやりとりのなかでこそ育つ

4、一緒に学ぶ仲間がいる

言葉はやり取りする人間との間で、相互作用しながら確立されていくものです。文法や単語の意味を知っていても、やり取りができなければコミュニケーションは成立しません。子どもにとってやり取りする相手は、大人の先生だけでなく、同じような年代の子どもがいいでしょう。

共感しながら、ときにはケンカなどもして人間関係を学び、お互いに影響を与えながら成長していかれます。子どもの言葉は子ども同士のやりとりのなかでこそ育つのです。

5、長く続ける

せっかく早くから始めたのに、途中で止めてしまっては意味がありません。ピアノも算盤もサッカーも同じですが、やはり長く続けることが必要です。ですから長く続けられる一貫したプログラムで学ぶのがいいでしょう。

「乳幼児期にせっかく楽しく通っていたのに、小学校に入ってカードで単語を覚えるカリキュラムに変わってしまい、面白くなくなってついには英語嫌いになってしまった」という話を聞いたことがあります。これでは早くから始める意味はありません。子どもが興味や関心をもち、意欲を保ちながら、長く続けられる教室を選ぶといいでしょう。

言葉は一生をかけて学ぶもの。お子さんの英語とのいい出会いをご準備ください。

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提供元:幼い子に英語を習わせる親がしがちな勘違い│東洋経済オンライン

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