2017.10.12
嫌われる人の「会議の発言」、よくある7大NG│「強引すぎ、すぐに便乗・・・」あなたは大丈夫?
会議でのあなたの発言が、周囲を不快にさせているかもしれません(写真:xiangtao / PIXTA)
みなさん、こんにちは! アナウンサーの魚住りえです。
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第2弾となる今回は、コミュニケーションをとるうえで、「話し方」以上に大切な「聞き方」について書きました。早速、5万部を超えるヒットとなり、多くのみなさまに読んでいただけていることを、心からうれしく思います。
本記事では「嫌われる人の会議の発言」よくある7つのNGを紹介します。
あなたの「会議の発言」は大丈夫ですか?
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社内・社外問わず、会社勤めだと「会議」は避けて通れないものです。
しかし、同じ「会議」でも、どんどん意見が飛び交う会議もあれば、意見がなさすぎて困り果ててしまう会議もありますよね。
ひたすら「自分の意見を押し通そうとする人」や「他人の意見をさえぎって、自分の意見を言いたい人」がいるかと思えば、「○○さんと同じでーす」「特にありません」と、「いたって発言に消極的な人」や「会議中、最初から最後までまったく発言しない人」まで、参加している人もさまざまです。
「自分はちゃんと会議で発言しているから大丈夫」と思っていても、実は「発言の中身」で周囲を不快にさせたり、「自分の評価」を下げていることも多いのです。
では、嫌われる人が言ってしまっている「会議の発言」とはどんなものなのか。ここでは、よくある7つのNGを紹介しましょう。
まず、よくあるのが「どんな状況でも、自分の意見に固執し、それを押し通そうとする人」です。
「相手そのもの」を否定していませんか?
【1】「自分の意見」に固執し、無理に押し通す
「その意見だと、コストもかかりそうで、あまりいいとは思えないんですが……」
「いいえ違います! 僕の考えだと、きっと社長も納得してくれるはずです!」
自分の意見をもっていることはいいことですし、それを積極的に発言することは、会議では望ましいことですよね。
でも、自分の意見を「積極的に発言する」ことは、「頑固に押し通す」ことではありません。みんなで話し合って決めることですから「自分の意見=正しい意見」にならないことは十分に考えられます。
「自分の意見」が通らず「ほかの意見」が通る結果になっても、仕事に対する姿勢は、まわりの人たちに十分伝わっているものです。
【2】「発言内容」ではなく「相手そのもの」を否定する
「……のような方法がいいと考えています」
「なぜそんな考えになるの。君の性格じゃ、そこまでの考えにしかならないんだろうね」
ほかの人が発言した内容に賛成できないとき、発言内容に対して異論を唱えることはよくあることです。
しかし、なかには「意見」ではなく「発言した人そのもの」に対して反論してくる人もいます。どちらかというと、社内で「デキない」と思われている人に対して、上司や同僚がそういう発言をしがちです。
これは、「言われた本人」はもちろん、「まわりで聞いている人」も不快な気持ちになり、会議全体もイヤな雰囲気になってしまいます。
反論するときは、「人格否定」のような発言になっていないか、よくよく注意するようにしましょう。
【3】「人の意見をさえぎる」ように発言する
「この企画内容のもうひとつのメリットは……」
「いや、その企画より、私が出した企画のほうがメリットは多いです。それは……」
「聞き方」のほかの場面でも多いのですが、ほかの人が話している途中、話が終わらないうちに自分の意見をかぶせて言ってくる人っていますよね。
終わるのを待っていられないのか、その意見に早く反論したいのか。いろいろな状況が考えられますが、他人の話に途中で割り込んで、得することはほぼ皆無です。
どんな意見でも、自分が発言したいときは、ほかの人の意見は最後まできちんと聞いてからにするクセをつけましょう。
次によくあるのが、ダラダラ話して、みんなの「貴重な時間と場」を奪っているケースです。
みんなの「貴重な時間と場」を奪っていませんか?
【4】ダラダラ話して、みんなの「貴重な時間と場」を奪う
「あのー、その企画に対しては、メリットも多いと思いますが……そのー、なんか、ちょっと足りないところもあるような気もして……でも……」
ずっと話しているけど、結局何が言いたいのかがわからない「ダラダラ発言」で、会議というみんなの「貴重な時間と場」を奪っている人も少なくありません。
「何か発言をしなければ」という気持ちから頑張っていることもありますが、まとまりがなさすぎるのは、発言をしてもかえって迷惑になってしまいます。
【5】「まわりに合わせた意見」ばかり発言する
「今、○○さんから、このような意見が出たが、□□君はどう思いますか?」
「あっ、○○さんと同じです。理由も○○さんとまったく同じです」
どんなときでも「ほかの人と同じ、理由も同じ」で発言を終わらせてしまう人もけっこういます。
時には、本当に同じ意見になったりすることもありますが、このような発言ばかりでは「やる気がない」と思われかねませんし、会議自体もなかなか進みません。
たとえ「他人と同じ内容」でも、自分の言葉で「表現」を変えて説明し直すことができれば、まわりへの印象も変わってくると思います。
【6】「特にありません」しか発言しない
「もっとどんどん意見を出してほしいのですが、△△さんは何か意見はありませんか?」
「……特にありません」
「行き詰まって、いくら考えてもなかなか新しい意見が出てこない……」というような状況ならともかく、会議が始まって早々「特にありません」では、会議に参加する意思がないと思われてしまい、まわりへの印象も悪くなってしまいます。
しかし、「きちんとした言葉で簡潔に話さなければならない」というプレッシャーから、話せなくなってしまう人も意外と多いようです。
ダラダラとまとまりがないのはよくありませんが、言葉を選びすぎて発言しないのはもったいないことです。自分でできる表現でいいので発言してみましょう。
最後は、会議に参加しているのに「発言しよう」とする意思がない、「発言しない」ことです。
発言できなくても、自分の意見を考えること
【7】最初から最後までほぼ無言、まったく発言しない
せっかく会議に参加しているのに、最初から最後までほぼ無言、まったく発言しない人も、ときどきいますよね。
もちろん、発言しづらい会議もあるかもしれませんが、まったく発言しないと、結局は、「あの人、デキないよね」というマイナス評価をまわりに持たれかねません。
【「嫌われる人の会議の発言」7つのNG】
・「自分の意見」に固執し、無理に押し通す
・「発言内容」ではなく「相手そのもの」を否定する
・「人の意見をさえぎる」ように発言する
・ダラダラ話して、みんなの「貴重な時間と場」を奪う
・「まわりに合わせた意見」ばかり発言する
・「特にありません」しか発言しない
・最初から最後までほぼ無言、まったく発言しない
以上、「嫌われる人会議の発言」を挙げてみました。
最近は、会議中なのに、頻繁にスマホをチェックするなど「会議中なのをわかっていますか?」と疑いたくなるような言動をする人も増えています。足をすぐにブラブラさせたり、貧乏ゆすりをしたりするのも同様です。
こういう行動は自分で思っているよりも、まわりは気づいているもの。退屈な会議ほど、ちょっとした言動が目立つものなので、注意が必要ですよね。
たかが会議、されど会議―――。会議での「話し方」「聞き方」で、自分の評価は大きく変わることも多々あります。
「嫌われる話し方&聞き方」にならないように、行動や発言にちょっと気をつけるだけで、会議も円滑に進み、まわりとのコミュニケーションもグッとよくなるはずですよ!
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提供元:嫌われる人の「会議の発言」、よくある7大NG│東洋経済オンライン