2017.06.22
昼休みにバレる!「永遠に残念な人」の3欠点|「食べすぎ」「友達いない・・・」あなたは大丈夫?
毎日、スマホ片手に「ぼっちランチ」していませんか?(写真:xiangtao / PIXTA)
「学歴・頭のIQ」で、「仕事能力」は判断できない。仕事ができるかどうかは、「仕事のIQ」にかかっている。
『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著)が合わせて25万部突破の大ベストセラーになった「グローバル・エリート」ことムーギー・キム氏。
彼が2年半の歳月をかけて「仕事のIQの高め方」について完全に書き下ろした最新刊『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』は、早くも20万部を突破、翔泳社主催の「ビジネス書大賞 2017」の大賞を受賞し、世界6カ国で翻訳も決定するなど、世界中で注目を集めている。
本連載では、ムーギー氏が「世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ教訓」の数々、および「日常生活にあらわれる一流・二流の差」を、「下から目線」で謙虚に紹介していく。
『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』
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ランチタイムは1日のゴールデンタイム
「うわーこの人、いっつまで昼休み、いっとるんや~~~!!」
昼休みのランチタイムは、世のサラリーマンの1日で最大の楽しみといえるだろう。
とくに日本のランチタイムは、1000円も払えば定食や握りずしのランチセット、カレーの食べ放題など、それはそれはおいしいランチが食べられる。
食後はスターバックスでカフェラテを楽しんだりコンビニや本屋で立ち読みにふけったりと、1日の生き甲斐がこの1時間に凝縮されているといっても過言ではないだろう。
昼休みのランチタイムは、リア充の人にとって自己実現の限りを尽くせる、1日のゴールデンタイムであることは疑いの余地がない。
しかし、ランチタイムの過ごし方ひとつにも「一流と二流の差」が出てしまうものだ。
一流の人は、体にいいアボカドサラダをスマートに食べるなど、健康管理と生産性の管理も万全である。これに対して、デキない人に限って、カロリーたっぷりのハンバーガーにチキンナゲットを追加し、コーラをがぶがぶ飲みながらひとりで携帯のオンラインゲームに興じていたりする。
「頭の良さや学歴」と「最高のランチタイムを過ごせるかどうか」は関係ない。「昼休みのランチタイムの過ごし方」ひとつで、仕事ができるかどうか、人としてどれほどの完成度に達しているかが、一発でバレてしまうものだ。
それでは、ランチ中にバレる「残念な人の人間的欠陥」は、いったい何なのか? 早速、紹介していこう。
まずランチタイムに一発でバレてしまうのが、その人が健康管理できるかどうかである。
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血糖値上昇も高カロリーも気にしない「二流のランチ」
【1】食欲制御不能で「健康管理に興味がない」ことがバレる
残念な人に限って、「食欲の制御」ができておらず、血糖値やカロリー計算、ビタミン摂取量などに何ら関心を示さない。
それこそ、ギトギトした背脂たっぷりのラーメンに大量のニンニクを入れ込んで、麺は大盛りなのにさらに追加して、無料のサービスライスをスープに沈めてフィニッシュするのだから、私はかける言葉もない。
糖質制限がどれほどはやっていようが、おかまいなし。急激な血糖値上昇が自分の体をむしばもうと、また眠気によって生産性が下がろうと無関係なのだ。
さらに、ランチを食べたばかりなのに「おやつ用に」と、糖分たっぷりのどら焼きやチーズケーキを最後に買い込むのだから、「この人は栄養や健康に一切の関心がなく、自己節制のかけらもない二流の昼食者に転落済み」との烙印を押されても、もはや文句はいえないだろう。
『最強の働き方』は20万部を超えるベストセラーになっており、翔泳社主催の「ビジネス書大賞 2017」の大賞も受賞した
【2】友達皆無の「社交性の欠如」がバレる
次にランチタイムでバレるのが、その社交性の有無、交友関係の実態、そもそも友達がいるかどうかである。
世の中には、とにかくひとりになるのが怖くて、いつも同じようなメンバーでランチに行くことを好む、「二流の寂しがり屋さん」にコロコロ転落している人も少なくない。
あるいは、社交性が皆無で、「1日で、ひとりになれる俺の時間」などと言って、ひとりでスマホばかり見ながら、流し込むように食べる「ぼっちランチ」が常態化している人もいる。
しかし、ランチタイムとは、たんに栄養を補給するための時間ではなく、頭と心を休めつつも、リラックスした状態で、公私にわたって意義ある人間関係を築くのに絶好の1時間だ。
にもかかわらず、まったく発展性のないおなじみのメンツで同じサバみそ定食ばかり食べたり、逆にひとりでスマホばかり見ながら流し込むように食べてばかりいては、「もう少し、友達を作られては?」と指摘されても仕方ないだろう。
最後に「ランチ中」にバレてしまう、デキない人の特徴が、なんといってもそもそもが「休みすぎ」ていることである。
疲れていない人ほど、ランチ休憩が長い
【3】そもそも「休みすぎの勤務態度」がバレる
デキない人に限って、朝っぱらから1時間半も遅れて10時半に出社したにもかかわらず、誰からも仕事を頼まれないので、仕事の積み残しがなく、とくにやることもない。
したがってランチタイムは、「店が混む前に先に行くのが賢い休み方」とか厚かましいことを考え、「一足お先に」と11時45分くらいに出て行ってしまう。
そして、ランチタイムを大活用しまくって、謎の読書会を開催したり、ランチコンパにふけったりとお祭り騒ぎさながらにさまざまな行動をとる。
結果、スペインの「シエスタ」もビックリなくらい、2時間、3時間と、いつになっても帰ってこなくなってしまうのだ。
五流にまで転落しているケースでは、一度ランチに向かえばそれが最後、二度と会社に帰ってこない「ランチタイム=退勤時間」に転落している人も、実在する。
その人のランチタイムの休息時間、とくにそれを、その人の出勤時間と退勤時間という複数の要素と総合的に見ることで、その人がそもそも「たいして疲れていないのに休みすぎている」ことが、バレバレにバレてしまうのだ。
これまで、二流に転落したランチタイムの過ごし方について、口を酸っぱくして忠告してきた。それでは、一流のランチタイムの過ごし方とは、いったいどのようなものなのだろうか?
「一流のランチタイム」3つのポイント
これまで述べてきた3条件に加え、一流のランチタイムの過ごし方とは、以下の要件を満たしている必要がある。
【1】一流の人ほど「健康志向」
私が共に働く世界中のグローバル・エリートたちは、ランチタイムを「自らをさらに健康にする戦略的時間」と位置付けている。
食べるのはもちろん、冒頭で申し上げたアボカドサラダだ。トッピングで1ドル多くかかろうが、アボカドを大量に消費して体の抗酸化ケアに余念がない。
また、炭水化物は極力カットして、ブクブク太ることを避けるのみならず、食後にぐっすりすやすや、眠りこけることもない。
さらに、30分くらい散歩して運動量を確保したりジムのプールに行ったりと、とにかく食べるにせよ、カロリー消費するにせよ、ランチタイムを挟んでずいぶん健康に生まれ変わって、はつらつと働いてくれるのである。
【2】ランチタイムにも「主体性」を発揮する
そもそも一流の人は、「ランチタイムはこう過ごさなければならない」などという記事の内容など気にしない。
お腹が減ったらご飯を食べたらいいし、別に疲れていなくて仕事がのってきたら、仕事を続けたらいい。仕事に根を詰めて疲れているなら、オンラインゲームでも漫画でも楽しんで、自由に休めばいいのである。
会社の人がつるんで皆でランチを食べに行っていても、自分にもっと優先順位の高いことがあれば、自分でその過ごし方を決めればいいのだ。
一流のランチタイムの過ごし方とは、とりもなおさず、周囲の雑音に惑わされず、自分にとって優先順位の高いことを主体的に行えるかどうかにかかっているのである。
最後に強調したい「一流のランチタイムの過ごし方」で重要なポイントは、あなたがプンスカ怒らず、リラックスできているかどうかである。
【3】心穏やかに、リラックスして過ごす
昼休みのランチタイムは、冒頭で申し上げたように、多くの人にとって、毎日の喧噪の中に1時間の安らかな潤いをくれる、貴重な自由時間である。
張り詰めた神経とお客さんやボス、下手したら自分よりできる部下につるし上げられて、勤務時間中は「ストレスたっぷりの生活」を過ごしている方も少なくないだろう。
ランチタイムの1時間くらい、さまざまなストレスに負けず頑張っている自分に、心やすらかなリラックスタイムをプレゼントしたらいかがだろうか。
腹式呼吸で自分の呼吸に意識を合わせ、瞑想でマインドフルネスを高めるもよし。会社の人に出会わなくてすむ、オフィスから少し離れたところにあるお気に入りのカフェで、ひとりゆっくり休憩するもよし。
あるいは、「てもみん」などのマッサージサービスで背中と肩の筋肉を白昼堂々とほぐそうが、それはあなたの自由なのだ。
あなたは「怒りすぎ」ていませんか?
にもかかわらず、せっかくの昼休みのランチタイムに、「昼休みにバレる!『永遠に残念な人』の3欠点」などという記事を読んで、「こんなんで人の一流、二流がわかるわけがないだろ、バカか!!」などと心に波風を立てているようでは、すでに1.5流の薄暗い闇に転落してしまっているのは間違いないだろう。
逆に、「この著者も、記事をアップするたびに、アマゾンに、嫌がらせのレビューばかり増えて気の毒にねぇ。今さらキャラも変えられないものねぇ」と大人の事情をおもんぱかれる人は、一流の入り口にすでに立っておられると私が断言したい。
そして、一生懸命この記事を書いている太っちょコラムニストの必死さに根負けして、大盤振る舞いでグローバル・メールマガジンを購読いただければ、いつもの昼休みのランチタイムが、グローバルな教訓を学べる「一流のグローバル・ランチタイム」に早変わりすること請け合いである。
ムーギー・キム:『最強の働き方』『一流の育て方』著者
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提供元:昼休みにバレる!「永遠に残念な人」の3欠点|「食べすぎ」「友達いない…」あなたは大丈夫?|東洋経済オンライン