メニュー閉じる

リンククロス シル

リンククロス シルロゴ

2024.04.23

家族が認知症?"円満に"検査を促す「誘い方」|「病院になんて行きたくない」と言われたら?


同じ話を何回もしてしまうことは誰にでもありますが、その頻度が多すぎると認知症を疑う人も多いものです(画像:「マンガで解決 親の認知症とお金が不安です」より)

同じ話を何回もしてしまうことは誰にでもありますが、その頻度が多すぎると認知症を疑う人も多いものです(画像:「マンガで解決 親の認知症とお金が不安です」より)

高齢化が進むにつれ、増えているのが「認知症」。2025年には高齢者の5人に1人が認知症になる、という予測も出ています。そのような中、家族に「もしかして認知症?」と疑う言動があり、気になっている方もいるでしょう。

そこで今回は、認知症の早期発見につながるポイントや、家族を病院の検査に連れて行くにはどうしたらいいのか、というアドバイスをお伝えします(本記事はイラストレーター・上大岡トメさん著、杉山孝博さん監修の『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』から一部を抜粋、再編集したものです)。

『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

この記事の画像を見る(9枚) ※外部サイトに遷移します

冷蔵庫をヨーグルトが“占拠”

3分前に言ったことを忘れる、道具の使い方がわからなくなる、外に出たらなかなか帰ってこない……

「お母さん(お父さん)ちょっとおかしくなったのでは?」と感じるのはそんなときかもしれません。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

記事画像

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

早期発見にはメリットがある

「親が認知症かもしれない」と考えるのはこわいことです。不安になるからこそ、「おかしな行動はやめてほしい」と望みます。

まちがいをいちいち指摘したり、「また忘れたの?」と責めてしまったり、わかるまで何度も何度も言い聞かせたりしてしまうことでしょう。それでもあまり効果はありませんよね。

家族はどんどんつらい気持ちになってしまいます。腹が立ったり、顔を見たくないと思ったりします。

でも、いちばん不安なのは本人です。いちばん否定したいのも本人なのです。

でも忘れてしまうし、できないことも増えていきます。わかっているからこそ、子どもに認知症だと認めたくないのはみんな同じ。

あれこれ言われたら腹も立ちます。悔しいし、悲しい。認知症になったって、そういう当たり前の感情はちゃんと残り続けるのです。そこを家族が理解しなければ、家族の関係がどんどん悪いほうに転がってしまいかねません。

だからこそ、なるべく早く専門家とつながることをおすすめしています。

記事画像

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

「認知症」早期発見の目安とは?

家族が認知症かもしれない、と気になったとき、まず相談するのは親のかかりつけ医です。

親の心身の状況や認知症の可能性などを具体的に相談し、ここで検査が受けられるか、あるいは専門病院を紹介してもらうべきか聞いてみましょう。

記事画像

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

©上大岡トメ・杉山孝博・黒田尚子/主婦の友社

Q:認知症の検査で親を病院に連れていくには?

A:嫌がる人を病院に連れていくのは難しい

認知症の診断を受けるメリットはいくつもあります。できれば早めに病院で検査を受けたいものですが、「自分は認知症かもしれない」と薄々感じていても、病院に行くとなると抵抗を感じるものです。

特に高齢の人は「精神科」などと言われると、「自分は気が狂ったと思われた」と拒否してしまうかもしれません。

「ウソをつく」ではなく「物語を作る」

私はよくご家族に「親御さんが受け入れやすいような『物語』を作りましょう」と話します。

たとえば「私、最近頭痛がひどくて病院に行こうと思うのよ。お母さんついてきてくれる?」と言って、いっしょに脳神経外科やもの忘れ外来を受診するのです。

あるいは「健康診断の案内が来ているから病院に行こうよ」と誘うのもいいですね。「親にウソをつくなんて」と考える人もいますが、そうではありません。

認知症の人の世界を大切にして、それに見合う物語を考えるということです。

いちばん身近な人には「イヤだ」が言いやすいものですから、遠くに暮らす息子などがいれば、その人に「いっしょに病院に行こう」と誘ってもらうのもいい方法です。

「病院になんて行きたくない」と言われたら?

(返答例1)「かかりつけ医の先生のご紹介だよ」

まずはかかりつけ医に相談を。かかりつけ医から「最近忘れっぽいことが増えたなら、ここを受診してみませんか」と提案してもらうとスムーズです。紹介状も書いてもらいましょう。

(返答例2)「精神科じゃないよ。『もの忘れ外来』だよ」

高齢者にとって「精神科を受診する」のはハードルが高いかもしれません。「もの忘れ外来」「老年内科」「心療内科」など、受け入れやすい名前の診療科を受診しましょう。

(返答例3)「私の受診につきあってくれる?」

事前に受診する病院に電話をして認知症の検査を受けさせたいと伝えておき、医師から「お母さんもいっしょに検査しましょう」と提案してもらうといいでしょう。

(返答例4)「保健所の健康診断だよ」

病院そのものをイヤがる場合には、保健所で検査を受けることも可能です。保健所に事前に連絡し、認知症の検査ができるかを確認しましょう。ただし、MRIなどを使った専門の検査はできません。

訪問診療で検査してもらうこともできる

どうしても受診を拒む場合には、訪問診療の医師に診察してもらうという方法もあります。地域包括支援センターなどに相談すれば、訪問医を紹介してもらえるでしょう。

訪問医には事前に事情を説明しておくと、自宅で血圧などを測りつつ、さりげなく認知症の検査にもっていってくれると思います。

記事画像

『マンガで解決 親の認知症とお金が不安です』(主婦の友社) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

記事画像

【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

親が認知症でもあわてない!2つの例から知る特徴

「認知症予備軍」が一発でわかる6つの重要サイン

「認知症の発症リスク」を4割減らせる12の要因

提供元:家族が認知症?"円満に"検査を促す「誘い方」|東洋経済オンライン

おすすめコンテンツ

関連記事

【医師監修】食後のふらつきは血圧低下が原因?病気の可能性や対策法もご紹介

【医師監修】食後のふらつきは血圧低下が原因?病気の可能性や対策法もご紹介

「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ|ダメージを受けてもほとんど症状が表れない

「寿命を決める臓器=腎臓」機能低下を示す兆候5つ|ダメージを受けてもほとんど症状が表れない

【医師監修】脂質異常症と動脈硬化の関係~メカニズムや予防方法についても解説~

【医師監修】脂質異常症と動脈硬化の関係~メカニズムや予防方法についても解説~

命に関わる心疾患は、予防が大切!今すぐできる生活習慣改善とは?

命に関わる心疾患は、予防が大切!今すぐできる生活習慣改善とは?

戻る