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2024.03.29

老後が不安な人が「モノを捨てるべき」納得の理由|人生に必ずある「捨て期」「捨て活」の勘どころ


体と頭の動きがスムーズなうちから「捨て活」に取り組みたい(写真:HIME&HINA/PIXTA)

体と頭の動きがスムーズなうちから「捨て活」に取り組みたい(写真:HIME&HINA/PIXTA)

人生には「貯め期」があると言われる。夫婦モデル世帯では、

(1) 子供がいない共働きの時期

(2) 子供がまだ小学生低学年までの教育費がかからない時期

(3) 子供が独立した時期

の3回だが、つまり入ってくるお金より出ていくお金が少なくて済む時期に貯めましょうという話だ。

逆に、人生には「捨て期」もあると感じる。入ってくるお金が少なくなり、もはや増えそうにない時期――例えば定年を迎えるあたりから、捨てることを考え始めたほうがいい。この先も働き続けるとはいえ、収入は下がり、年金生活へのカウントダウンが始まる。老後のお金が不安な人ほど、モノを捨てたほうがいいだろう。捨てることは家計にプラスの影響ばかりだからだ。

まだ早いと思うなかれ。モノを捨てるには、気力と体力、そして処分用のお金が必要だ。いる・いらないの判断をし、捨て方の分別をし、専門業者に引き取りの依頼をする。この作業は、本格的に老後生活に入ってからだと思いのほかしんどい。年配の方の家がモノであふれがちなのは、捨てる行為が実に大変だからだ。体と頭の動きがスムーズなうちから「捨て活」に取り組みたい。

捨てる作業の結果、もう買わなくていいものがわかる

あなたが所有しているモノは、これまでの人生で「必要だ」「手に入れたい」と判断したもののはずだ。しかし、30代に心を揺さぶられたものが、50代でも同じままとは限らない。昔は絶対手放せないと思ったものも、今なら惜しみなく捨てられる。これからの人生にいらないな、と判断できたモノは振り向かずにどんどん捨てていこう。部屋がすっきりすればするほど、これ以上は買わなくていいと感じられるだろう。

捨てられない理由に、「いつか使うかもしれないから」というのがある。しかし、捨てる作業をしているうちに、それを使う「いつか」はもう来ないと思えるだろう。それでも踏ん切りがつかないなら、いつかではなく今日から使ってみる。すると使わなかった理由がわかるはずだ。

シニアになればなるほど、重いもの、収納庫から取り出す必要があるもの、使うために組み立てが必要なもの等は出番が減っていく。そもそも、使っていなかったということは、なくなっても困らないという証拠だ。今のうちに減らしていきたい。

「捨て活」で今後の人生に必要なもの・買うべきものがはっきりすれば、お金の使い方が変わるはずだ。貴重なお金は本当に必要なものに使いたい。

部屋が散らかっていたり、収納家具が多い部屋だと、それにつまずいてケガをすることもある。笑いごとでなく、まだ50代なのに部屋でつまずき、手を付いただけで手首にひびが入ったという声をやたらと聞くようになった。

コロナ禍で外出が減った間、思った以上に脚力や筋力が弱っているのかもしれない。これが60代以降のシニア世代だと、もっと重大なケガにつながりかねない。むろん医療費がかかるし、家事ができずに出前を取ったり家事代行を頼んだりと、余計な出費の原因にもなるだろう。

防災面も考えよう。地震の際にモノが落ちてきてケガをしたり、床じゅうに散らばって避難の妨げになってしまうこともある。なるべく部屋をすっきりさせて、安全かつスムーズに動けるようにしておきたい。

火災につながりかねないものも処分したほうが安心だ。筆者は、火をつけるタイプのアロマキャンドルやお香は廃棄した。それを使ううちに火の始末をうっかり失念し、万が一火元になってしまったら大変だからだ。今はキャンドル風のLEDもあるので、雰囲気だけなら十分楽しめる。

住み替えで住宅コストを縮小

老後はコンパクトな家に住み替えたいと考えている人もいるだろう。同じ地域なら部屋数が少ないほうが家賃も安く、光熱費もかからない。暮らしにかかる固定費を抑えられるのはメリットだ。しかし、持ちモノが多くある程度の広さが必要となると、モノのために余計な家賃を払うことになってしまう。

これ以上モノを増やしたくない人は、モノを捨てると同時に収納していた家具も手放していくといい。収納するスペースがあればあるほど、そこに詰めるモノは増えていくからだ。片付け下手な人は、思い切って収納家具やスキマ家具も捨ててしまおう。

なお、家具は処分するにもお金がかかるもの。ある程度体力があるうちなら、譲り先を探したり、リサイクルショップに持ち込んだりといった作業も苦なくできるが、徐々に体力が落ちてくると億劫になり、専門業者に引き取ってもらうことになる。家具や不用品の処分は、量が多ければ数十万円かかることも。本格的な年金暮らしになってからでは難しいだろう。

ずっと自宅で暮らすつもりだから大丈夫と思っている人でも、やがて介護付き住宅や老人ホームに入ることになるかもしれず、その時はごく限られた品物しか持ち込めない。親が残した実家の片付けに子が苦労する話はいくらでも聞こえてくる。片付かないために、家の処分もなかなか進まないとも。子に負の遺産を残さないためにも、早めの「捨て活」が望ましい。

お金関係の整理にも早めに手を付けておきたいものだ。長い間利用していない口座や、ほとんど出番がないクレジットカードは、早めに解約手続きをしておくと面倒がない。それに、10年以上取引がないまま休眠預金となってしまった“埋蔵金”を発見できるかも。その場合は、口座の解約前に払い戻しの手続きを(休眠預金化している場合は、窓口での手続きが必要となるケースも)。ほとんど使っていないクレジットカードも、年会費が発生している場合がある。次の引き落としが来る前に解約を済ませよう。

使っていない商品券やギフトカードが出てきたら、有効期限を確認することが肝心だ。保管したまま期限が切れてしまっては、もはやただの紙切れになってしまう。期限の記載がないものでも発行元が今後の発行・利用を終了してしまうと使えなくなるので注意したい。該当する金券は金融庁のサイトで確認でき、期間内なら発行者に払い戻しの申し出ができる。

現役時代は健康に自信があった人でも、年相応にトラブルが出てくるもの。加入している保険の内容を改めて確認し、保険証券はすぐ取り出せる場所にしまっておきたい。お金の書類は老後が近づくほど出番が増えるのだから、こちらはうっかり捨てないように。

悩まないものからどんどん捨てる

捨てる作業は根気もいれば体力もいる。簡単にできるものから始めるといいだろう。捨てやすいのは、もはや不要とはっきりわかるものだ。

・本体はすでに処分した家電の保証書や取扱説明書。昔の携帯の充電器、何用だったかもわからないコード類
・解約した保険やカード類の約款
・期限切れとなった保存食品や缶詰、薬品類
・現役時代と働き方が変わり、着なくなったビジネス用スーツや靴

筆者も膝上丈のスカートなど年齢的に着られない服を処分した。洋服は「まだ着られるか」より、「他人の前に着ていけるか」を考えたほうがいい。

だんだん体力が衰えていくことを見越して処分しておいたほうがいいものもある。

・重すぎる鍋や、大きなガラスの花瓶
・踏み台が必要なキッチンの吊戸棚や、天袋内にしまったモノ
・2階にある家具とその中のモノ

たとえわが家であっても、シニアになると年々階段の上り下りがつらくなると聞く。一戸建てで2階が子供部屋だったようなケースなら、子供たちに責任を持って処分させてもいいだろう。

筆者はシュノーケルをするのが楽しみなのだが、一定の年齢を超えたら断念しようと考えている。自分は若いつもりでも、体力の衰えとともに水難事故にあう確率は高くなる。周囲にも迷惑をかけるので、いずれかの年齢で卒業し、道具も捨てることになりそうだ。

それでも捨てられないのが、「思い出の品」だろう。大切なものは人ぞれぞれで、すべてを捨てる必要はない。ただし、残された人が悩まずに捨てられるように、コンパクトにまとめておきたい。

モノが多いと、必要な時に見つからず二重に買ってしまったり、収めるためにさらに収納グッズを買ったり、広い家に住み続ける必要があったりと、余計なコストがかかるもの。おまけに、最初に書いたように捨てるには気力と体力と財力が必要だ。老後生活を思い浮かべた時が「捨て期」の始まりととらえ、後回しにすることなく取り組もう。

※モノの捨て方は自治体のルールに従ってください。また悪質な買い取り業者にも注意しましょう。

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提供元:老後が不安な人が「モノを捨てるべき」納得の理由|東洋経済オンライン

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