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2024.03.14

春の新生活「気持ちを病まないため」に必要なこと|いきなり距離を縮めようとすると失敗する


さまざまな変化が多い春。気持ちだけで動いてしまいスケジュールを詰め込むと、一気に不調になることがあるので気を付けましょう(写真:天空のジュピター/PIXTA)

さまざまな変化が多い春。気持ちだけで動いてしまいスケジュールを詰め込むと、一気に不調になることがあるので気を付けましょう(写真:天空のジュピター/PIXTA)

春先は、明るい日差しや新しい出会いのイメージもある一方で、昔から「木の芽時には変な人が増える」と言われていたように、精神的に不安定になりやすい時期です。

原因の一つは、三寒四温とも呼ばれる気温差です。低かった気温が急に温かくなったり、また寒くなったりと、繰り返されることが大きなストレスになります。気温差や気圧の変化は、自律神経のバランスを崩し、精神的な不安定につながります。

よって、本来ならば、心身をいたわりながら過ごすことが必要な時期でもあるのですが、年度替わりを迎えるこの時期は行事も多く、身体を休めるどころか酷使してしまいがちです。気持ちだけで動いてしまいスケジュールを詰め込むと、一気に不調になることがあるので、気を付けましょう。予定は本当に必要なものだけに絞り込み、断る勇気を持つ、また、準備が必要なことは直前で慌ててやらずに済むように、前もって計画を立ててゆっくり取り掛かるなどの対策が必要です。

ストレスを生む原因は「変化」

そもそも、ストレスを生む原因であるストレッサーとなるのは「変化」なのですが、この時期(特に3月)は、引っ越しが年間の中で最も多い季節です。住環境が変わるということはものすごいストレッサーだということを知っておくことが大切です。実際に、今までのカウンセリング業務の中でも、引っ越しの後、鬱状態になる方は珍しくありませんでした。

新しい生活に希望を持って臨んでいてさえもそうなのですから、意図しない転勤などの場合は、さらに深刻です。それを防ぐためには、馴染みの家具や寝具などを持ち込むこと、家族の写真や気持ちの安らぐグッズを置くことをお勧めします。また、不安なときすぐに連絡ができる家族や友達がいることも心の支えになります。

一番気を付けてほしいのは、「ストレスを感じてない」と思い込み、何もしないことです。生活環境が大きく変化しているわけですから、ストレスを受けていることを認識して、リラクゼーションや好きなこと、心休まることを積極的に取り入れましょう。

そのほかの変化としては、卒業や進学、進級、異動や配置換えなどでの環境の変化です。

通う場所だけでなく、新しい人との関わりもあります。自分自身が異動をしなくとも新しい人を迎え入れるというのはそれだけでも大きな変化なのです。

新しい人との関係構築によるストレス

そこで、この時期にもう一つ気を付けたいのが、新しい人との関係構築によるストレスです。

以前、「○○デビュー」という言葉がはやりましたが、今まで身近な人たちと良い関係が築けなかった場合に、「社会人デビュー」などと称し、今までの自分とは違う印象を周りの人に与えたいと必死になるあまりに、本来の自分でない演出をしてしまうことが挙げられます。服装や言動などを含めて印象チェンジに邁進するわけです。

「形から入る」ことも一定の効果はあり、ポジティブに動くエネルギーはとても大切ですが、空回りになってしまう可能性もあります。自分でない自分を演じていて疲れてしまうという訴えもありました。自分としての理想を目指すのは、大いに賛成ですが、今の自分とあまりに乖離していないか、自分が苦しくならないかなど、自分自身との対話を重ねて無理のないようにしたいですね。

また、早く相手と親しくなりたい思いから、いきなり距離を縮めようとして失敗してしまうケースもよく耳にします。いきなり相手のことを細かく聞き出そうとしたりすれば、プライベートに踏み込まれるようで、相手はよい気持ちを持ちません。また、反対に自分のことを知ってもらおうと「自己開示」しすぎるのも問題です。苦労話やぶっちゃけ話もライトなものならよいですが、深刻なものだとどう対応してよいかわかりません。

それから、フレンドリーに接したいという気持ちから、ため口で馴れ馴れしくすることも問題です。特にビジネスでは、どんな相手でも「です、ます調」の丁寧語でやり取りをしたいですね。年下や後輩だからと言って、ため口は基本NGです。

せっかくの努力が、相手に猜疑心や警戒心を持たれてしまい、一層距離が生まれてしまっては本末転倒です。

仕事でもプライベートでも、初めて会った人には、「比較的よい印象を持ってもらう」「もっと知りたいなと思ってもらう」程度で十分です。そこから少しずつ、回数を重ねて徐々に、お互いを理解し、わかり合っていくことが大切です。

そうはいっても、関わり方以前の問題として、そもそも人と関わるのが苦手という人もいるでしょう。自分は「話し下手」と思っている人に多いのではないでしょうか。人と関わるときは、必ずしも流暢に話せる必要はありません。よどみなく話す人よりも、訥々と話す人のほうがかえって好感を持てたりするものです。新しい関係性を築く際、自分だけでなく相手も緊張しています。たとえそう見えなかったとしても、です。自分だけがあたふたしているのではないと思うことで、少しは緊張がほぐれるのではないでしょうか。

新しい季節を爽やかな気持ちで乗り越えるための一助になれば幸いです。

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提供元:春の新生活「気持ちを病まないため」に必要なこと|東洋経済オンライン

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