メニュー閉じる

リンククロス シル

リンククロス シルロゴ

2024.02.16

気温上昇で一気に飛散「スギ花粉」今後の状況は?|マスク・メガネの予防効果、服選びのポイントも


今年のスギ花粉の傾向を、気象予報士が解説します(写真:Luce/PIXTA)

今年のスギ花粉の傾向を、気象予報士が解説します(写真:Luce/PIXTA)

今年は早くからスギ花粉を感じている方が多いのではないでしょうか? 暖かさが影響して、花粉の本格的な飛散開始が例年より早いところが多そうです。

暖冬と花粉の関係「400℃の法則」

今年は暖冬で、平年より気温が高くなっています。このことが、花粉シーズンがいつもより早く訪れる原因の1つです。

スギ花粉には「400℃の法則」があるといわれています。

1月1日から最高気温を足して、400℃になる頃に花粉が本格的に飛び始めるという法則です。今年は、東京では2月上旬に400℃を超えました。例年より早いです。

さらに、連休明けの2月13日は、全国的に季節を先取りした暖かさでした。

2月13日の最高気温(出典:weathermap)

2月13日の最高気温(出典:weathermap)

この時期としては高い気温で、東京は17.3℃、宮崎は20.6℃まで上がり、4月並み。関東から西日本では15℃以上のところが多く、昼間は厚手のコートがなくても過ごせました。

札幌では55年ぶりの暖かさ

札幌で2月前半に10℃以上を観測したのは、1969年以来、なんと55年ぶりです。

2月13日の天気図(出典:weathermap)

2月13日の天気図(出典:weathermap)

春本番のような暖かさになった理由は、日本の南に高気圧、北に低気圧がある「南高北低」の気圧配置です。南の高気圧から北の低気圧に向かって、暖かい空気が流れ込むため、気温が上昇しました。

今週はこの時期としては気温が高い傾向で、東京など関東では早くも花粉が「多い」と予想されている日があります。

早期天候情報(平均気温)(出典:weathermap)

早期天候情報(平均気温)(出典:weathermap)

その先、2月19日から27日にかけて、東北から沖縄で平年よりかなり気温が高くなる見込みです。一時的に寒くなる日もありますが、2月後半も平年より暖かい日が多そうです。

特に花粉が多く飛びやすい日

花粉が飛びやすい日について、確認しておきましょう。

(出典:weathermap)

(出典:weathermap)

晴れて気温が上がる日、風が強い日、空気が乾燥している日、雨上がりの日です。例えば、「春一番」のような暖かい風が強く吹く日は、花粉が大量飛散するおそれがあります。

○マスクやメガネの効果は?花粉シーズンのおすすめファッション

花粉症対策は早めにすることが重要。今年はいつもより早く花粉シーズンが到来するため、まだ花粉を感じていなくても早めに対策を始めたほうがよさそうです。

花粉症対策の定番といえば、マスクやメガネですが、実際にどれくらい効果があるのでしょうか?

まず、マスクについて。花粉症用ではない通常のマスクでも、約70%の花粉を減少させることができたという実験結果があります。

メガネは、花粉をブロックする防御カバーがない通常のメガネでも、約40%の花粉を減少できます。花粉シーズンは、コンタクトレンズの刺激が花粉によるアレルギー性結膜炎を悪化させるおそれがあるので、普段はコンタクトレンズの人もメガネにしたほうがいいと考えられています。

また、花粉シーズンの服選びのポイントは、素材です。

ウールは綿と比べると、なんと約10倍も花粉がつきやすいのです。花粉がつきにくいのは、表面に凹凸が少ない綿やシルク、ポリエステルなどの化学繊維です。花粉シーズンは、服の素材をしっかりチェックして選びましょう。花粉が髪に付着するのを防ぐために、帽子をかぶるのも有効です。

部屋の換気をするときには、窓を開ける幅を10センチくらいにしてレースカーテンにすると、窓全開のときと比べて、部屋の中に入る花粉の量を約4分の1に減らせます。

ほかにも、外干しした洗濯物や布団を取り込むときに花粉をよく払い落とす、あるいは部屋干しにするなど、細かいことの積み重ねが大切です。

今年の飛散量は例年より多い傾向

花粉の飛散量は、前年の夏の気候が影響します。

ニュースにもなったので記憶にある方も多いかと思いますが、昨年の夏(6〜8月)は、日本の平均気温が1989年以降、夏としては最も高くなりました。

北日本を中心に暖かい空気に覆われ、さらに南から暖気が流れ込みやすかったことが原因です。北日本は、周辺海域の海水温が高かったことも影響して、特に高温となったと考えられます。

2023年夏の平均気温平年差(出典:気象庁)

2023年夏の平均気温平年差(出典:気象庁)

昨年の夏の平均気温は北日本、東日本、西日本で、統計史上1位の高温です。平年と比べて、北日本は3.0℃高く、東日本は1.7℃高く、西日本で0.9℃高くなりました。

高温に加えて、日照時間が長く、花芽ができやすい、すなわち花粉が多くなる気象条件でした。

一方、前年に多くの花粉が飛ぶと、翌年は少なくなる傾向があります。
昨年の花粉飛散量は広い範囲で多く、記録的な多さだったところもありました。東京ではスギとヒノキの合計が過去10年平均の約1.5倍でした。

上記の理由から、今年の花粉は例年並みか多く、昨年と比べると少なくなる傾向と予想されています。

ただ、昨年は花粉が少なかった北海道では、昨年より多く飛ぶでしょう。北海道で飛ぶのは、主にシラカバ花粉です。

今年は広い範囲で、例年より花粉シーズンが早く訪れ、例年より花粉飛散量が多くなりそうです。早めに万全な花粉症対策をしてお過ごしください。

出典:環境省の「花粉症環境保健マニュアル2022」
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf

記事画像

【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

実はスギと違う?「ヒノキ花粉症」への漢方的対処

【魚で体調異変】知られざるヒスタミン中毒の害

花粉症には「はちみつ」!その多彩な健康効果

提供元:気温上昇で一気に飛散「スギ花粉」今後の状況は?|東洋経済オンライン

おすすめコンテンツ

関連記事

「高齢者の運転事故」は糖質・塩分摂りすぎを疑え|「脳ドック」データでわかった意外な因果関係

「高齢者の運転事故」は糖質・塩分摂りすぎを疑え|「脳ドック」データでわかった意外な因果関係

【医師監修】抗糖化とは~老化の原因「糖化」のメカニズムや対策を徹底解説~

【医師監修】抗糖化とは~老化の原因「糖化」のメカニズムや対策を徹底解説~

原因不明の不調「自律神経の乱れ」はなぜ起きるか|ヒトの体は「24時間働くようにできていない」

原因不明の不調「自律神経の乱れ」はなぜ起きるか|ヒトの体は「24時間働くようにできていない」

薬に頼りたくなるほどつらい!頭痛の原因と対処法について解説!

薬に頼りたくなるほどつらい!頭痛の原因と対処法について解説!

戻る