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2023.12.16

誰にでもある「3つの人格」認識すると変わる事|人間関係がうまくいかない人に共通する問題


人間関係に影響を及ぼす「内なる子ども」とはなんでしょうか(写真:PIXTA)

人間関係に影響を及ぼす「内なる子ども」とはなんでしょうか(写真:PIXTA)

子ども時代の親子関係や身近な人とのネガティブな刷り込みからつくられた、「内なる子ども」。多くの場合、人間関係のトラブルは、この「内なる子ども」同士の争いで引き起こされると言います。

本稿では「内なる子ども」を含める3つの人格を認識することで人間関係などを解決できる点について、心理療法士として長い経験を持つシュテファニー・シュタール氏の『「本当の自分」がわかる心理学』より一部抜粋・編集して紹介します。

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心の中は複数の人格部分で構成されている

人間関係は、誰にとっても大きな悩みです。そのため、私たちは「人間関係の悩みが一番やっかいだ」と感じたり、「あの人の行動や感情は理解しがたい」と感じたりして、自分自身のことも他者のことも「人の心理はよくわからない」と結論づけてしまいがちです。

でも実際には、人の心はそれほど複雑にはできていません。

簡単にいうと、人の心はいくつかの人格部分で構成されています。1つは子どもの人格である「子どもの自分」、もう1つは大人の人格の「大人の自分」。このうち、人間関係でトラブルを引き起こす要因となるのは、「子どもの自分」です。

「子どもの自分」とは、子どものころにつくられた心の奥に潜む無意識の部分です。親など、身近な人とのコミュニケーションで生じた感情によって、独自の人格が作られています。

たとえば、願った通りに愛されなかった痛みや1人ぼっちになった時の不安な気持ち、悲しみや怒りなどのマイナスの感情。そして、一緒にいるだけで楽しかった幸せな気持ちや、愛情、喜びなどのプラスの感情も格納されています。心理学では、この人格部分を「内なる子ども」と呼びます。

もう1つの人格部分である「大人の自分」とは、合理的で理性的な思考力と理解力を備えた知力、つまり「頭脳」を象徴しています。ですから、「大人の自分」モードになると、自分の人生に責任を持ち、物事を計画し、先を見越して行動することができるようになります。

また、物事のリスクを検証し、「内なる子ども」の感情や衝動性をコントロールすることもできます。「大人の自分」は意識的に行動する存在なのです。

このような心の構成を理解すると、自分の心や他者の心に対して積極的に向き合うことができるようになり、難しい問題の多くを解決できるようになります。

「子どもの自分」はさらに2つに分かれる

ここでは、「子どもの自分」と「大人の自分」の2つに分けましたが、人格をいくつかに分ける考え方は心理学でもさまざまにあります。今回は、「子どもの自分」をさらに2つに分け、「陽気な内なる子ども」と「傷ついている内なる子ども」「大人の自分」の3つに分けて考えましょう。

わかりやすくするために、「陽気な内なる子ども」を「日向子」、「傷ついている内なる子ども」を「影子」と呼ぶことにします。

影子は、幼少期の傷ついた経験が格納されている人格です。親や身近な大人の言動から、「自分は必要とされていないのではないか」「自分なんか価値がないんだ」「自分はダメな人間だ」と思い込み、ネガティブな信念を持っています。

悲しみや不安、寄る辺なさ、怒りといった、心身に負担がかかる感情を抱えているため、これ以上その感情を膨らませないようにするため、「自己防衛戦略」をとるようになります。

手を差し伸べようと親切で近寄ってくる人を拒絶したりするのも、自分を守るためです。支配的な親にコントロールされてきた人は、「自分は弱い人間で無力だ」という被害者意識の信念を持った影子がいて、「また人に利用されてしまう」という恐怖から、人を拒絶したり、逆に相手より優位に立って、状況をコントロールしようとすることがあるのです。

また、自分の達成したことに賞賛の声をかけてくれた人には、「自分なんかを褒めるなんて何か裏があるに違いない」と思い込んで距離をとろうすることもあります。これらはすべて、影子が自分を守ろうとしてとった「自己防衛戦略」なのです。

一方、日向子は、親に愛された記憶の塊です。自分が存在していることを周囲の人に歓迎され、傷ついた時にはいつでも慰めてもらえる居場所を持っていた経験から、自分には価値がある、というポジティブな信念を持っています。ですから、日向子には、陽気な子どもが持つあらゆるもの—自発性、冒険心、好奇心、忘我、活力、行動意欲、生きる喜び—が備わっています。

日向子と影子はどちらも、「内なる子ども」といわれている人格の一部であり、人の心理の中でも無意識を象徴するものです。しかし、「内なる子ども」の感情は、つねに無意識の中に留まっているわけではありません。私たちが「内なる子ども」に働きかければ、その感情を無意識から顕在意識にのぼらせることができるのです。

3つの人格の状態を自分自身で認識する

私は、心理療法士として長年仕事をしてきた中で、この日向子と影子の比喩を使ってほぼ全ての問題を解決する手法を開発しました。

“ほぼ”としたのは、自分の手中にない問題は除外されるからです。病気や愛する人の死、戦争、自然災害、暴力犯罪、性的暴行といった運命的な不幸などが、それにあたります。

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ただ、運命的な不幸を克服できるかどうかは、その人の人格次第、と言える場合もあります。運命的な不幸に傷ついた影子を守ろうとして懸命に生きてきた人は、日向子のポジティブな気質を発揮して楽しく暮らしてきた人よりも、人生は厳しいものに感じられるでしょう。

つまり、逆にいえば、運命的な不幸による問題を抱えている人でも、日向子に働きかけてポジティブな気質から不幸の感じ方を変化させ、苦しみを軽くすることができるかもしれません。そして、影子が呼び込む人間関係のトラブルも、大人の自分と日向子を利用して、解決できることもあるのです。

たとえば、「完璧でないと愛されない」という影子の信念から完璧主義に陥ったり、「逆らう人間は嫌われる」という影子の信念から人にNOを言えずに利用されてうつ病になったり、「自分は誰かを常にがっかりさせるダメな人間だ」という信念から、支配的なパートナーから離れられずに依存関係に陥る問題を、自分で解決できるのです。

これらの問題は皆さんの影子に刷り込まれたマイナスの思い込みが原因です。だからこそ、自分の心の中にある3つの人格がどのような状態で存在し、どのように思考や行動に影響が出るかを認識することがカギとなります。つまり、自分の心の奥底を理解することが、他者とうまくつき合っていける最短で最善のルートなのです。

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「自己肯定感高い人と低い人」幼少期の決定的な差

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提供元:誰にでもある「3つの人格」認識すると変わる事|東洋経済オンライン

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