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2023.01.19

周りに好かれる人が「絶対に言わない」NGな口癖|"信頼を失う人"がやりがちな「会話のタブー」


会話の糸口として「自分クイズ」を使う人は要注意です(写真:Graphs/PIXTA)

会話の糸口として「自分クイズ」を使う人は要注意です(写真:Graphs/PIXTA)

累計250万部以上の書籍を手がける編集者である一方、ドラァグクイーンとして各種イベント、メディア、舞台公演などに出演する村本篤信氏による連載「話しやすい人になれば人生が変わる」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより一部をお届けする。

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つねに「相手はどのような人か」を確認

今まで、話しやすい人になるためにはどうすればいいかを、さまざまな角度からお伝えしてきたつもりですが、過去の記事をあらためて眺めてみて、気づいたことがあります。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

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それは、会話をするときの心構え、相手の話の聞き方、リアクションの返し方、質問の仕方などについては細かくお話ししてきたものの、「自分が何かを話すとき」について、あまり書いてこなかった……ということです。

そこで今回と次回は、「自分が話し手になるときに気をつけなければいけないこと」を、シチュエーション別にお伝えしたいと思います。

ただし、これから書くことは、その話し方が「人として正しいか正しくないか」ではなく、あくまでも「話しやすい人と思われやすいかどうか」を基準にしていることを、あらかじめご理解ください。

では、まず、相手に何かを説明するとき、何に気をつければいいかを考えてみましょう。

何よりも大事なのが、「適度なペースで、わかりやすい言葉を使い、適度に筋道立てて話すこと」です。

もちろん、相手がそのテーマについて精通している場合や、相手の頭の回転がおそろしく速い場合は、むしろ余計な説明をすっ飛ばし、専門用語を用い、スピーディに話したほうが、お互いにストレスなくコミュニケーションがとれることもあります。

しかし、相手がよく知らないテーマに関する話や、あなたがさんざん頭の中で考えて導き出した結論をろくに説明もせずに口にしても、あるいは相手がよく知らない言葉を使って早口でまくしたてても、相手はただ面食らうばかりで、まったく内容を理解してもらえないでしょう。

そして相手はあなたのことを、決して話しやすい人だとは思わないはずです。

ゆっくり話しすぎたり、説明が長すぎたりすると、それはそれで相手をイライラさせたり、かえって本当に伝えたい内容が伝わりづらくなってしまったりしますが、つねに「相手はどのような人か(そのテーマについて知識が深いかどうか、理解が早いかどうか、語彙が豊富かどうか、など)」を確認しながら、相手に合わせて柔軟に対応すること。

それが、話しやすいと思われるうえで、非常に大事なスキルです。

その「クイズ」、意外性や有意義な情報はありますか?

もう一つ、何かを説明するときに気をつけたいのが、「もったいぶりすぎない」ということです。

会話や講演などにおいて、「一方的に話すのではなく、節々に質問やクイズを入れる」というのは、相手の興味をひくためのテクニックとして、よく紹介されています。

たしかに、よほどトーク力の高い人であれば別ですが、誰かが一方的に話しているのをただ黙って聞くよりも、質問やクイズを出され、考えさせられたほうが、聞き手の中に「その会話や講演に、自分自身も参加している」という当事者意識が芽生えやすく、話の内容への集中度や理解度は高まるでしょう。

でも、だからといって、やたら質問やクイズを織り交ぜればいいというわけではありません。

会話や講演の中で質問やクイズを出す場合には、

●ある程度、相手が正解にたどりつける可能性があること

●正解にたどりつけたとき、あるいは正解を知ったとき、相手の満足度が高いこと

が必要不可欠であると、私は思います。

何らかの質問やクイズに対し、自分で正解にたどりつくことができれば達成感が得られますし、自分で正解が出せなくても、明かされた答えに、意外性や自分にとって有意義な情報が含まれていれば、人は「面白い」あるいは「得をした」と感じ、一連のプロセスに満足します。

その結果、あなた自身やあなたとの会話、あなたの話の内容への好感度と興味も高まるでしょう。

ただ、相手がそもそもその質問やクイズの答えに対して何の興味も持っていなかったり、正解を知っても何の感動も生まれなかったりした場合、話は別です。

「自分クイズ」は百害あって一利なし

たとえ自分で正解にたどりついたとしても、まったく喜びも達成感も得られないどころか、「こんなどうでもいいことにもったいつけやがって」「こんな余計なことに頭と時間を使わせやがって」「話なんか聞いてやるもんか」といった不満やストレスが生まれ、あなたに対する好感度も下がってしまうかもしれません。

特に、私が絶対におすすめしないのが「自分クイズ」です。

たとえば、「おいくつですか?」と訊かれ、「いくつだと思う?」と返す……というのは、よくありがちな、そして非常に危険度の高い自分クイズです。

もちろん、本当に答えたくない場合や「人に年齢を訊くなんて無粋ですよ」とたしなめたい気持ちがある場合は、そうした答え方をするのもありかもしれません。

しかし、最終的に年齢を言うのであれば、訊かれたときに、即座に正解を伝えたほうがいいでしょう。

人が「何が何でも知りたい」と思って、誰かに年齢を訊くことは、ごくまれです。

多くの場合、その質問は、あくまでも相手を知るプロセスの一つ、コミュニケーションの入口の一つにすぎず、本気で相手の年齢を知りたいと思っているわけではないし、知ったところで「同年代だ」「年上だ」「年下だ」「思ったより上だった」「思ったより下だった」くらいの感想しか抱かないでしょう。

ところが、相手がそのくらいの軽い気持ちで質問したことに、自分クイズで答えてしまうと、相手は正解を考えるだけでなく、「思った通りを答えればいいのか、それとも、こんな風に答えるということは、自分のルックスに自信があるだろうから、2~3歳下を答えたほうがいいのか」と頭を悩ませることになります。

そして、「なんで、本気で知りたいと思ってもいないことに、頭を使わなきゃいけないんだ」「エネルギーと時間のムダ」と感じ、なんだか損をしたような気持ちになり、まだそれほど親しくないあなたに対して、ネガティブな印象を抱いてしまうかもしれません。

同様に、自分から話を始めた場合であれ、相手から質問された場合であれ、「本名とまったく関係のないあだ名の由来」「自分が、何かを好きになったきっかけ」など、あなたの過去を知らない人にはわかりようのないことを自分クイズにするのは避けたほうが無難です。

ただいたずらに時間と相手のエネルギーを浪費するだけで、相手がすぐに正解にたどりつく可能性も、会話が盛り上がる可能性も、あなたへの興味や好感度が高まる可能性も非常に低く、コミュニケーションにおいては百害あって一利なしといえるでしょう。

多くの人は褒められて悪い気はしない

次に、相手を褒めるときのポイントについて考えてみましょう。

みなさんは、人を褒めるのは得意でしょうか? それとも苦手でしょうか?

実は、私自身はあまり得意ではありません。

いや、決して他人に対する評価が厳しいわけではありません。

どちらかといえば、他人の作品に感動したり、他人のいいところ、面白いところを見つけ出したりするのが得意なほうではないかと、自分では思っています。

また、人間は誰も完璧ではなく、どれほど頑張り、どれほど努力しても、至らぬところやミスが出てくるのは当たり前です。

相手の成長を願って、あるいは社会が良くなることを願って、ときにはそうしたところを厳しく指摘することも必要かもしれませんが、基本的には、人と人が至らぬところやミスを攻撃し合うより、お互いに相手の良い点、頑張った点をどんどん褒め合ったほうが、世の中が平和に、ハッピーになるというのも十分理解しています。

そしてもちろん、褒めるのが上手な人のほうが、話しやすい人だと思われる可能性は高いでしょう。

中には、褒められるのが本気で苦手な人、褒められると居心地の悪さを感じてしまう人もいますが、多くの人は褒められて悪い気はしないはずです。

そこまでわかっていてもなお、私は褒めるのがあまり得意ではありません。

特に、短い言葉で褒めるのが苦手です。

誰かの人柄、誰かの言動、誰かの作品を心の底から素晴らしいと思い、感動しても、それを短い言葉にしたとたん、なんだか嘘くさくなってしまうような気がしてしまい、「この人のことを褒めたい」という気持ちが強ければ強いほど、そうした傾向が強まるのです。

もしかしたら、その裏には、これまで「口先だけで褒めるのが得意な人」を何人か見てきたため、「軽々しく誉め言葉を口にしたら、自分もあんな風に口先だけで褒める人間だ」と思われてしまうのではないか……という気持ちがあるのかもしれません。

つまり、つまらない自意識が邪魔をしてしまうわけです。

「私は」という主語を入れて、具体的に褒める

ただ、そんな私が最近、自分なりにたどりついたのが、「褒めるときには、できるだけ具体的に褒める」「自分はどう感じたかを伝える」ということです。

その人自身やその人の作品などについて、漠然と「好き」「面白かった」「良かった」といっても、気持ちが伝わりづらく、場合によっては表面的に聞こえたりもするでしょう。

しかし、「あなたの(あるいは、あなたの作品の)こういう点が、私は好きです」と言った具合に、好きなポイントと、「私は」という主語を入れることで、通り一遍ではない、自分自身の心から生まれた感想である、というニュアンスが加わります。

また、これは相手との関係性にもよりますが、「あまりにも褒めるばかりだと嘘くさくなるな」と思ったとき、ある程度軽口を叩いても大丈夫な相手であれば、「最初はちょっととっつきにくい人だと思ったけど」「実際に見るまではどんなものかと思ったけど」といった前置きを入れてから褒め倒すと、誉め言葉の本気度が高まるような気がします。

しかし、どうしてもとっさに、その場で気の利いた誉め言葉が言えないという場合は、メールなどで感想を伝えるなり、後日、ゆっくり時間がとれるときに、丁寧に感想を伝えるなりするといいでしょう。

場合によっては、そのほうが、あまりにもスムーズに誉め言葉を口にできる人より、信頼できる人、話しやすい人だと思われるかもしれません。

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提供元:周りに好かれる人が「絶対に言わない」NGな口癖|東洋経済オンライン

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