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2023.01.11

「夜」自分の時間がなかなか作れない人の原因3つ|自分の時間は「朝→夜→昼」の順に作りやすい


限られた24時間の枠を上手に使う方法とは(写真:mits/PIXTA)

限られた24時間の枠を上手に使う方法とは(写真:mits/PIXTA)

時間がなくて何もできない、どうしたら時間をつくれるようになるのか……。そう考えると、作業効率を上げようと頑張ってみたり、時間術の本を読んでみたり、睡眠時間を削ってみたりする人が大半でしょう。

しかし、「1日24時間じゃ足りない!」と嘆いても、24時間以上に増やすことは誰にもできません。私たちに必要なのは24時間を48時間にする努力ではなく、限られた24時間の枠の中で大切なことを大切にできるよう、必要がないものをやめ、大事な自分の時間をどう使うかをしっかり考え、自分の価値観をもって厳選することです。

本当は必要のないことからスッキリ離れ、自分のためだけの時間「ME TIME(私時間)」を手に入れ、好きなことを思いっきりできるようになるメソッドを紹介した『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』を一部抜粋し再構成のうえ、本稿では「夜」の時間の使い方について解説します。

『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

午後になるにしたがって、関わる人が増えていく

朝・夜・昼の順でME TIMEはつくりやすいです。これから夜の時間を取り上げます。ただその前に、睡眠時間とも密接に関連するため、ここで少し早起きについて触れさせてください。

「早寝早起き」という言葉が一般的になっているため、早起きして時間をつくるためには早寝を先にしないと、と思われがちですが、実は「早起き早寝」のほうが簡単です。

長年夜ふかしをしていた人が、「22時に寝よう」と思ってベッドに早めに入っても、目が冴えてまったく眠れません。荒療治ですが、初日はいつも寝る時間の25時まで起きていて、無理にでも早起きをすれば、次の日の夜はゼッタイに早寝できます。でも、眠いですよね。

私は早寝早起きをしたい人には「早起き国に留学しよう」とお伝えしています。

早寝早起き習慣は生活習慣の朝シフトなので、いわば時差ボケ。その眠さを、「留学中の時差ボケだ」と考えて楽しむと、気が楽になります。

このように、少し気合を入れて早起きをすると、朝は比較的簡単に時間をつくることができます。

一方で、夜は朝に比べると、時間をつくるのに少し工夫がいります。家族や仕事の都合などさまざまな要因が絡まり合うため、自分だけの頑張りでは解決できないことも多いです。

でも、あきらめることはありません。昼と比べれば、夜は関わる人も家族が中心です。また、することも、多くは比較的決まっている家でのルーティンでしょう。そのルーティンを見直し、必要なもの、不要なものに仕分けしたり、やめることを決めたり、他の時間に回したりすることができます。

また、朝活をしたくて早起きするために早く寝たいという人にも、ここでの見直しは役立つでしょう。

夜のME TIMEがつくれない理由は、大きく次の3つです。3つのうちのどれがあなたにとって大きな問題になっているかに目を向け、解決していきましょう。

(1)仕事や家事が終わらなくて時間がつくれない
(2)家族の都合(家族が夜型、塾の送迎など)で時間がつくれない
(3)ついダラダラしてしまって時間がつくれない

次の項目から、夜のME TIME実現のために、夜のSEEメソッド(※)を使っていきます。

まずは、Show「見える化」です。夜のME TIMEの理想と現実にはどのくらい差があるのかを、書き出してみるところから始めましょう。

(※)「SEEメソッド」は、時間の片づけです。次の順番で、時間についてあらためて見直すことで、誰でもME TIMEがつくれるようになります。
ステップ1:Show 時間を「見える化する」
ステップ2:Edit 時間を編集する
ステップ3:Enjoy 時間を楽しむ

「現状と理想のナイトルーティン」を書く

夜に行うことをざっくり記録すると、早寝ができるようになります。私が長年プロデュースしている『朝活手帳』では、寝る前に、何時に起きて何をするかなどをざっくりと決めておく欄があります。

「書く」という作業は侮(あなど)れません。頭だけでぼんやりと「何時に起きよう」「朝早起きできたらこれをしよう」と思っても、ついつい朝の眠気に負けてしまいます。でも、手帳に書いておくと「せっかく書いた計画を実行したい」「手帳を『できなかった』で汚したくない」という気持ちが良い方向に働き、実際に早起きできるようになるのです。

これは早起きを習慣化するために考えた方法ですが、夜のME TIMEをつくるうえでも役立ちます。

日中は「何時までにこれをする」といったように、時間に追われた日々を過ごしている反動で、夜はどうしても、時間に厳密になるのを避けたくなりますよね。ついダラダラしてしまうことも多いと思います。

「夜くらいはゆっくりさせて!」と、最初は少し抵抗があるかもしれませんが、一度、夜の計画もざっくり書き出してみましょう。

「なんかできてないな」と思っていても、書き出してみると、けっこう理想通りの時間を過ごせているかもしれませんし、理想と真逆であれば、どうして理想と真逆な行動をしているんだろう、と違いを意識できるようになります。違いがわかれば、これからどうするかも見えてきます。

ここで重要なポイントは、現状を見るだけでなく、理想の夜の過ごし方もしっかりイメージすることです。

「こうなったら最高だ!」という夜と、そうじゃない現状。その両方を見つめると、ギャップをどうしたらなくせるかを考えられるようになります。現状を「仕方ない」「そういうものだ」と固定して考えずに、思考の枠を取り払ってみましょう。

思考の枠を取り払う際にカギとなるのが、「Have to」と「Want」です。夜の時間は、仕事の進め方や家族の生活スタイルに密接に関わります。

夜に自分の時間が取れなかったり、早く寝たいのに眠れなかったりする場合、自分の心からの願いと家族の願いが同化してしまいがちだと私は考えています。

「お先に寝ます!」「ごはんは温めてね」でOK

例えば、残業で夜遅いパートナーが家に帰って食事をするからと、本当は先にサッサと寝たいのに待っている。その結果睡眠不足になったり、リベンジ夜ふかし(日中自分の時間が取れなかった腹いせのように、夜時間が自由になったときに夜ふかしをすること)をしてしまう場合、起きていたい(Want)のではなく、仕方なく起きている(Have to)可能性もあります。

残業で遅い家族を待っていて早く寝られないという方は、「会話タイムは夜につくらないと」「食事をつくってあげないと」などの思い込みがあるのかもしれません。

でも、夜、全然帰ってこない家族にイライラした状態より、朝、自分の時間をつくってからご機嫌な状態で話したほうが、建設的な話ができるかもしれません。「お先に寝ます!」「ごはんは温めてね」に罪悪感を持つ必要はありません。それで自分の機嫌が安定するなら、それでもOK! そう割り切ってみてはいかがでしょうか。

もちろん、さまざまな事情でそうせざるを得ない場合もありますし、パートナーの帰宅を心から楽しみに待っている場合は別ですが、自分は本当はどう感じているか、どんな夜時間なら最高かを遠慮せずに自由に書いてみましょう(誰に見せるわけでもありません)。ゼッタイに自分に嘘をつかないことが理想と現実を知るうえで大切です。

また、書きやすいのは現状→理想の順番ですが、ここでは理想→現状の順番で書いていきましょう。現状→理想の順番だと、現状に引っ張られて、「せいぜい、こんなもの」という時間の使い方しか書けなくなってしまうからです。

改善ポイントを浮かび上がらせるには、理想→現状の順でイメージしましょう。

もしかしたら、現実を書いてがっかりしてしまうかもしれません。「なんで私、こんなに理想と真逆なことをやってるんだろう」と落ち込むかもしれません。

でも、できないということは伸びしろがあるということです。まずは現実を直視し、理想に近づけていきましょう。

では、さっそく取り掛かりましょう。ノートに手書きで書いてもいいですし、夜の時間に多くスペースが割かれている手帳に書いてみるのもいいですね。

ポイントは4つです。

(1)理想の時間割をつくろう(平日・休日)
(2)現状の時間割をつくろう(平日・休日)
(3)課題と対策を考えよう
(4)定期的に振り返ろう

まず、理想の時間割の平日版・休日版を、その後、現状の時間割の平日版・休日版を書いていきます。

理想の時間割と現状の時間割を横に並べて書いていくと、ギャップにびっくりしたり、意外と理想通りだったり、いろいろ気づきがあると思います。その気づきや課題、対策を、右側のスペースに自由に書いていきます。大小何でも思いついたことを書いていきましょう。

このように、現状をまず把握し、そこで自分で気づいた点を意識するだけでも、かなり時間の使い方が変わってきます。

一度つくった後つくりっぱなしだと、課題だと思っている点をうっかり忘れてしまったりするので、3カ月後にもう一度振り返ってみることをオススメします。現状と対策を考えたうえで、工夫した結果、具体的にどう変わったのかを見ていくことで時間の使い方が変わってきます。

夜ぐらいゆっくりさせて、と思ってしまった方へ

「仕事や家事で疲れているんだから、夜ぐらいのんびりダラダラさせてよ」

「家族が寝た後、ダラダラするのが1日の楽しみなんだから、勘弁して」

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『ME TIME 自分を後回しにしない「私時間」のつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

こんなふうに、夜の過ごし方の計画を書くことに抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。その気持ち、よくわかります。でも、試しに1回だけでいいので、ナイトルーティンを書いてみてもらえませんか?

毎日や毎週、毎月書く必要はまったくありません。なぜなら、一つひとつの行動をつねにチェックして10分、20分単位の時短を目指すことが目的ではないからです。

自分の理想と、現実の何が問題でME TIMEがつくれないのかをいったん把握するのが目的です。まずはありのままに、今の夜時間を見つめてみましょう。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

「何もしない日」を毎月作ると人はどう変わるか

「話がつまらない人」と面白い人の決定的な差

仕事ができる人か一発でわかる「3つの質問」

提供元:「夜」自分の時間がなかなか作れない人の原因3つ|東洋経済オンライン

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