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2022.09.02

「ジェスチャー」でAndroidスマホを素早く操る技|背面タップでよく使うアプリを一発で呼び出す


ジェスチャー操作を駆使すれば、Androidをスムーズに操れる。写真は、片手モードを有効にしつつ、ジェスチャーで1画面前に戻るところ(筆者撮影)

ジェスチャー操作を駆使すれば、Androidをスムーズに操れる。写真は、片手モードを有効にしつつ、ジェスチャーで1画面前に戻るところ(筆者撮影)

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Androidを搭載したスマートフォンは、さまざまなジェスチャー操作に対応している。画面を1つ戻ったり、ホーム画面を表示させたりといった動作を、スワイプ1つで簡単にできるのがメリット。端末にもよるが、本体のタップで、特定のアプリを起動したり、スクリーンショットを取ったりすることも可能だ。ジェスチャー操作は、画面上にガイダンスが出ないため、慣れないうちは戸惑うこともあるが、いったん覚えてしまえば、操作が格段にスムーズになる。

ジェスチャーを覚えて操作をもっとスムーズに

また、指紋センサーに対応している端末は、これを使って通知の操作ができることが多い。指紋センサーは指が自然に当たる場所に配置されているため、指を大きく動かす必要なく、画面を点灯させ、ロックを解除し、通知を確認できる。短縮できる時間はわずかかもしれないが、利用機会が多いだけに、チリも積もれば山となる。操作の快適さが、大きく上がるはずだ。

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ジェスチャー操作で、片手モードを呼び出せる端末も多い。特にAndroidは、6インチ以上の端末が主流になっており、片手で操作が完結しないことがある。片手モードを素早く呼び出せるようにしておけば、このような問題を解決できるはずだ。一方で、ジェスチャー操作は初期状態だと有効になっていないことがある。Android初期のころから続く、ホームボタンや戻るボタンを標準仕様にしている端末も依然として多い。操作の効率化を図るため、これらの設定を見直してみよう。

Androidは、2種類の操作に対応している。1つが、10年以上前の初代モデルから続く、ボタンを使った操作。と言っても、物理的なキーを採用した端末はかなりレアになり、今では画面内にボタンが表示されることが多い。ボタン表示は視覚的にわかりやすいため、初心者でもすぐに操作することができる。一方で、画面上に表示されることもあり、そのぶん、アプリや映像の表示範囲が狭くなるのはデメリットと言えるだろう。

端末を素早く操る「ジェスチャーナビゲーション」

また、ボタンの位置は基本的に画面下部に固定されているため、指を大きく動かす必要がある。特にディスプレーのサイズが大きい端末の場合、持ち方によっては親指が届かないこともあり、必ずしも快適とは言えない。そんな中、グーグルは2019年に配信を始めたAndroid 10に、ジェスチャーナビゲーションという操作方法を採用。Pixelのように自社で直接開発した端末は、このジェスチャーナビゲーションが標準になっている。

Android 10以降標準になったジェスチャーナビゲーション。3ボタンと切り替えることが可能だ(筆者撮影)

Android 10以降標準になったジェスチャーナビゲーション。3ボタンと切り替えることが可能だ(筆者撮影)

ほかのメーカーが開発する端末では、標準のままだと3つのボタンが画面下部に表示されてしまうケースはあるものの、OSのバージョンが新しければ、ジェスチャーナビゲーションに切り替えることができる。ジェスチャーナビゲーションは、ディスプレーの左右端から内側にフリックすることで1つ前の画面に戻ることが可能。画面中央の下から上にフリックすると、ホーム画面が表示される。この過程で指を止めると、アプリの履歴が表示される。身もふたもない言い方をすれば、iPhone X以降のiPhoneに近い操作体系だ。

ただし、ディスプレーの端をスワイプする動作が、アプリの操作に干渉することもある。例えば、Gmailアプリは、左右のフリックでメールの一覧から削除やアーカイブへの保存といった操作ができるが、スワイプする場所が悪いとジェスチャーナビゲーションが有効になり、画面が1つ前に戻ってアプリが終了してしまう。逆に、スワイプでGmailを終了しようとした際に、誤ってメールを削除してしまうケースも。こうした誤操作を防ぐには、操作に慣れるしかない。

ジェスチャーナビゲーションがどうしても合わないというときには、3つのボタンを画面下に表示させるようにすればいい。グーグルのPixel 5aの場合、「設定」の「システム」にある「ジェスチャー」をタップし、「システムナビゲーション」を選択すると、切り替えができる。また、ここでは、ジェスチャーナビゲーションの感度を設定することが可能。上記のような誤検知は、感度を落とすと回避できる場合もある。3ボタンのナビゲーションに戻す前に、チューニングも試してみたい。

ジェスチャーは、画面内だけの話ではない。端末に搭載されたセンサーを生かし、画面をタッチする必要なく、特定の機能やアプリを呼び出せる仕組みも用意されている。Pixelシリーズが採用する、「クイックタップ」はそんな操作方法の1つ。背面をダブルタップするだけで、スクリーンショットが取れたり、Googleアシスタントを呼び出せたり、ユーザーが指定したアプリを起動させたりといったことができる。

背面タップでよく使うアプリを一発で呼び出す

例えば、利用頻度の高いPayPayやd払い、au PAYといったコード決済アプリを指定しておけば、レジ前であわてず、こうしたアプリを起動できる。よく貯めているポイントがあれば、それを指定しておいてもいいだろう。ほかにも、Chromeなどのブラウザーをサッと開けたり、LINEをすぐに起動できるようにしておけたりと、ユーザーの使い方に合わせた工夫ができる。

背面をタップするだけで、特定の機能やアプリを呼び出すことができる(筆者撮影)

背面をタップするだけで、特定の機能やアプリを呼び出すことができる(筆者撮影)

設定方法は次のとおり。Pixel 6aの場合、「設定」から「システム」を開き、「ジェスチャー」を選択する。ここで、最上部にある「クイックタップアクションを開始」を選び、次の画面で「クイックタップの使用」をオンにする。次に行うのが、背面を2回タップした際に起動する機能やアプリの設定だ。「スクリーンショットを撮る」や「デジタルアシスタントの起動」「メディアを再生または一時停止」などに加え、「アプリを開く」も用意されている。

アプリを起動させたいときは、この「アプリを開く」を選択し、横の歯車マークをタップして、アプリを指定する。ダブルタップの誤検知が多いと感じた場合は、「クイックタップの強さ」欄にある「強いタップが必要」をオンにしておくといいだろう。この設定をすることで、軽い振動は検知しなくなる。アプリが間違って起動してしまう心配が少なくなるが、本体をしっかりたたかないと反応しなくなるため、オン・オフ両方で試してみるといい。

ほかにも、Pixelシリーズでは電源ボタンを2回押すことでカメラを起動できたり、本体をひねるように動かすことでアウトカメラとインカメラを切り替えられたりと、さまざまなジェスチャー操作に対応している。こうした設定の一部は、ほかのメーカーのAndroidスマホにも用意されている。メーカーごとの差が大きいAndroidの場合、すべての機能を利用できるとは限らないのが難点だが、使いこなせば端末をより効率的に操作できるはずだ。

指紋センサーを搭載している端末の場合、これを使って本体の操作をすることも可能だ。できるのは、通知の表示。指紋センサーを上から下になぞることで、通知一覧が降りてくる。Androidの端末には、電源キーと指紋センサーを統合しているモデルも多く、このような端末では、画面の点灯からロックの解除、さらには通知の確認を本体横に配置された指紋センサーの操作だけで済ませることが可能だ。

指紋センサーで通知を表示、片手モードも便利

ただし、ディスプレーに指紋センサーが統合されている端末では、この機能は利用できない。一例を挙げると、Pixel 6シリーズには同機能がない一方で、背面に指紋センサーを備えたPixel 5シリーズは同機能に対応する。Galaxyなどのメーカーモデルの中にも、こうした機能を備えているものがある。Pixel 5aの場合の設定方法は次のとおりだ。

「設定」から「システム」を開き、「ジェスチャー」の中にある「指紋センサーをスワイプして通知を表示」を選択。これをオンにすると、指紋センサーのスワイプで通知が開くようになる。Pixel 5aは指紋センサーが背面にあるが、ここをタッチするだけで画面が点灯し、ロックが解除される。その指を下に少し動かすと、通知が表示される。指紋センサーが側面の電源キーと一体化している端末は、親指で同様のことができ、操作性はさらによくなる。

指紋センサーを使って通知を開くことができる(筆者撮影)

指紋センサーを使って通知を開くことができる(筆者撮影)

ジェスチャー操作では、片手モードを呼び出すこともできる。こちらも、端末によってどのように実装しているかは異なるが、Pixelでは、画面全体が下に動き、上部をタップしやすくなる。GalaxyやXperiaは、画面全体が小さくなり、右下や左下といった指が届きやすい場所に寄せることが可能だ。この設定をしておけば、片手でタッチできる範囲が広がり、もう一方の手の指を使ったり、端末の持ち方を変えたりする必要なくなる。

Pixelシリーズは、片手モードも上記と同じ「設定」の「システム」にある「ジェスチャー」で設定できる。「ジェスチャー」内に「片手モード」があるので、これをオンにしてみよう。その後、画面下のバーを下方向にスワイプすると、画面全体が下に降りてくる。この操作に慣れないときには、オプションとして用意されている「片手モードのショーカット」をオンにすると、画面上にボタンが表示される。画面に常時表示されるため、少々目につくが、ワンタップで操作できるのが便利だ。

こうしたジェスチャーを使いこなせば、Androidの操作がもっとスムーズになる。最初は少々とっつきにくい印象があるかもしれないが、慣れてしまうと快適だ。端末によっては、独自の実装でさらに多彩な機能を備えているものもあるので、まずはどんなことができるのかをチェックしてみることをお勧めしたい。

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提供元:「ジェスチャー」でAndroidスマホを素早く操る技|東洋経済オンライン

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