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2022.05.06

「人への嫉妬」で自分が燃えそうなときの対処4つ|悶々とした気持ちを切り替えるための救急箱


嫉妬を感じたとき、救急箱の役割を果たしてくれる対処法を紹介します(写真:Ushico/PIXTA)

嫉妬を感じたとき、救急箱の役割を果たしてくれる対処法を紹介します(写真:Ushico/PIXTA)

嫉妬した気持ちを抑え込むのではなくて、心の流れを「いい方向」に変えてあげることが大切です。心理カウンセラー根本裕幸さんの著書『つい他人と比べてしまうあなたが嫉妬心とうまく付き合う本』から、一部抜粋して紹介します。

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すぐに行える「心の切り替え4つ」

日常の中で嫉妬を感じたとき、その場ですぐに行える対処法を紹介します。

次に紹介する方法は、「嫉妬の応急処置」のようなもので、救急箱の役割を果たしてくれるはずです。嫉妬のパワーに呑まれ、ダメージを受けながら悶々とした気持ちのまま1日を過ごすといった事態にならないよう、「心のスイッチ」をうまく切り替えてくれます。

【切り替えスイッチ(1)】「嫉妬している」とその場で認める

「あっ! 私は今、嫉妬している!」これに気づけると、嫉妬はもう苦しくなくなります。

ちなみに「今日は〇〇さんに嫉妬してしまったなあ」と、あとから振り返って認識することと、「私は今、嫉妬している」とリアルタイムで認識するのは別のアプローチです。

とくに後者は、アンテナを意識的に立てていないと気づくことができません。「なんかイライラする!」でスルーすることが多いからです。

相手に対して嫌悪感や敗北感を覚えたり、すごく惨めな気持ちになったり、無性に腹が立ってきたりしたときに「もしかして、これ、嫉妬では?」と気づくことが何よりも大切なのです。

嫉妬という感情は誰も感じたくないものですから、自分が嫉妬していることに気づき、認めることは大きなハードルになります。しかし、その感情をごまかして自分を正当化したり、相手を攻撃したりしても何も得るものはありません。あとで後悔したり、ますます惨めな気持ちになったりと、嫉妬のスパイラルに陥ります。

だからこそ「あれ、これってもしかして嫉妬?」と気づいたら、それを認め、声に出して言ってみるのです。

【切り替えスイッチ(2)】「何に嫉妬しているの?」と自分に聞く

嫉妬に気づき、それを認めたら、「自分は何に嫉妬しているの?」と、その正体に目を凝らしてください。

たとえば、友人から「前よりもいい条件の会社に転職が決まった」と聞き、なぜか心がモヤモヤしたら、その理由が何なのかを自分の心に聞いてみるのです。

・この先も今の会社でいいのかを悩んでいたので、友人の転職が決まって先を越されたような気持ちになった
・自分よりも収入が増えるのがうらやましい
・正直、自分のほうが仕事ができると思っていたため、友人が好条件で採用され私も転職活動をしていたが、そのときは決まらなかったので、友人があっさりと決まったことで自分がダメな人間のように思えた
このように何に嫉妬しているかがわかると、心が少し落ち着いてくるものです。「やっぱり今の仕事が苦しいと思っているからだ」「こんなご時世、収入がアップするような仕事なんてないと思っていたな」「私は友人に競争心を持っていて、負けたくないと思っていたのか」などと、さらなる気づきも得られるでしょう。すると友人に向けられていた感情や意識が、自分自身に向くようになります。

ここまで気づくことができていれば、あとは時間があるときに自分が望んでいることに対して向き合えばいいのです。

「私もこんなことしてないで転職活動してみよう」と前向きにとらえられるようになったり、友人の転職を喜んであげられるようになったりして、嫉妬から抜け出せるはずです。

競争の世界からいったん抜け出してみる

【切り替えスイッチ(3)】負けを認めてしまう

勝ち負けにこだわることでやる気になれるならともかく、自分自身が苦しんでしまうのであれば、考えものです。

私はそんなとき、「負けを認めてしまうのはどうですか?」と提案しています。

これは負けを認めることで、競争の世界からいったん抜け出して「争わない」「戦わない」「競わない」を決意しているのです。

「私の負けで、あなたの勝ちだよ」と、相手の肩をポンとたたいて舞台から降りる様子をイメージします。

それによって惨めになったり、悔しかったり、悲しかったり、つらかったりするかもしれませんが、「競争」の舞台から降りたことを実感できると、不思議なほど心がホッとし、安心していることに気づけます。なかにはずっと緊張していたせいか、その言葉を口にして舞台を降りるイメージをした瞬間、全身の力が抜けてしまった人もいます。1回で効果を感じることもありますが、たいていは何度も繰り返してみることで「ホッとする瞬間」を実感できるようです。

自分軸を確立するとわかることがある

【切り替えスイッチ(4)】自分軸をつくるおまじない「私は私、人は人」

私は私。人は人。

職場の同期だろうが、同性だろうが、同年代だろうが、あなたとは生き方も考え方も行動も違う、別の人です。

仮にきょうだいであっても、幼なじみであっても、親友であっても、パートナーであっても、「私は私だし、相手は相手」なのです。

このように自分と他者とのあいだに明確に線を引くことを「自分軸」といいます。誰かに嫉妬してしまうとき、私たちは気づかないうちに「他人軸」になっています。自分よりも相手の存在に意識が向いている状態、自分よりも相手を優先してしまっている状態です。

自分軸を確立していくために「私は私、人は人」とつねに意識してみてください。嫉妬を覚えたときはとくに「私は私、あの人はあの人だ」というふうに、明確に線引きをする様子をイメージしてみましょう。それだけで嫉妬が軽くなることも少なくありません。

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また、自分軸を確立していくと「自分の手の届く範囲がどこまで(どれ)なのか」がわかるようになってきます。

「それって、私になんとかできること?」という問いかけを自分にした結果、相手の存在ではなく「今、自分ができること」に意識を向けることができるようになります。逆に「これはもう、自分にはどうしようもないことだなあ。だったら私は、今の自分ができることをやろう!」と意識を切り替えられるのです。

自分軸を確立することは、嫉妬という感情が持っているネガティブなパワーから逃れるための、重要な鍵のようなもの。

「私は私、人は人」は、その鍵を使いこなすためのおまじないです。

激しい嫉妬の渦に呑み込まれそうになったら、ぜひ唱えてみましょう。

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提供元:「人への嫉妬」で自分が燃えそうなときの対処4つ|東洋経済オンライン

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