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2022.04.05

薄毛に悩む人が意外とわかってない増毛法の盲点|髪を傷めずに保つには土台となる頭皮が肝心だ


男性だけでなく女性の間でも薄毛への関心が高まっています(写真:shimi/PIXTA)

男性だけでなく女性の間でも薄毛への関心が高まっています(写真:shimi/PIXTA)

中高年以上で薄毛に悩む男性は少なくありません。一方、最近では、メディアや雑誌で女性の育毛特集や女性の薄毛に関しての話題も目にすることが増えました。女性用の育毛製品も多くあります。

女性の薄毛は、頭頂部に髪がなくなるとか生え際部分から頭頂部にかけて髪がなくなるという、いわゆるAGA(男性型脱毛症)のような薄毛ではありません。

「つむじ割れ」「生え際のボリューム」「分け目の薄毛」「ぺちゃんこ髪」「シャンプー時の抜け毛」「地肌が透けてきた」「産後の抜け毛から前髪が薄い」など、女性の3割は何かしらの髪の悩みを持ち、40代以上では実に5割以上が、つむじ割れや分け目の薄毛化に悩まれています。

女性が悩む分け目の薄毛とつむじ割れ

私は理美容業界に長らく身を置いた経験を基にして、20年近くにわたり、薄毛や抜け毛で悩む大勢の人に発毛ノウハウや育毛商品などを提供しています。実は自分自身が一時期、かなりの薄毛だったのですが生活習慣の改善などにより、それを克服した経験も持っています。

拙著『フサフサ大作戦!──あなたの髪がよみがえる方法のすべて』でも詳しく解説していますが、女性の分け目やつむじ部分が薄くなる原因は、必ずしも年齢的な問題だけとは限りません。ストレスや過度なダイエット、ホルモンバランスの乱れや間違ったヘアケア、偏った食事による栄養不足などでも、若い女性が薄毛になってしまうことがあるからです。

最近では、さらに今まで経験したことのなかったコロナ禍という大きなストレスの要因もあります。

「抜け始めたら育毛剤を使えば大丈夫」。

そう考えている人がいるとしたら、それは正解ではありません。

髪に必要なのは栄養分、酸素とデトックスです。

これらのどれが欠けても髪は生えませんし、いくら素晴らしい育毛成分を毎日塗っても髪はフサフサにはなりません。そして体や頭皮に毒素がたまっていれば栄養分も酸素も行き渡りにくくなります。

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今までの育毛方法は「ないものを補えば髪は生える」という、要はフサフサになるために髪を作るための成分を与えれば髪はよみがえる、という育毛理論ばかりでした。

しかし、実はその前に「有害な成分をきちんと解毒」、つまりデトックスしていないと、髪や頭皮は良い反応ができる状態にならず、結果として髪はフサフサにはならないのです。

私たちは、普段の食事で食品に入っている添加物を摂取したり、道を歩いているだけで車の排気ガスや空気中の有害物質を呼吸によって体内に取り込んだりしています。これらの有害物質を体外に排出する役割を持っているのが、髪の毛なのです。

髪の毛は有害ミネラルである鉛やアルミニウム、ヒ素、水銀などが排出される「解毒パイプ」となっています。ネットで調べれば、髪の毛に含まれる栄養分を検査するクリニックや専門会社などが複数見つかったり、被害者や参考人、被疑者などの髪の毛が徹底的に調べられる刑事事件もあったりするぐらいです。

健康な頭皮、ひいては髪を保つためは、この「髪からの解毒」をスムーズに行うことが欠かせません。このデトックス作用が上手く機能していないと、髪はパサパサになりやせ細り、縮毛や抜け毛を誘発させます。

髪や頭皮も体の器官の一部なので、気づかないうちに毒素や老廃物がたまってしまいます。特に頭皮に老廃物がたまってしまうと美しい髪作りの邪魔になり、炎症やトラブルも発生しやすくなります。その結果、頭皮は劣化していき、髪を作るための栄養分を運ぶ血流も悪くなり、頭皮はますます硬くなり、抜け毛、薄毛になりやすいのです。

体の状態は髪に現れる

髪を見れば、健康状態や食生活までわかります。研究機関で詳しく髪を調べると、何を食べたかまで詳しくわかってしまいます。生活スタイルが不規則だと髪にはすぐに現れますし、健康状態が悪くても髪に現れます。

栄養分、酸素を運ぶのは血液です。したがって、体のほかの部位とまったく同様に、髪にとっても健康な血液・血流は不可欠です。

血液を体全体に運ぶ血流には、大きく5つの役割があります。

1、水分を保つ

2、栄養分、酸素、ホルモンなどを運ぶ

3、老廃物を回収する

4、体温を維持する

5、体を守るための免疫

血液は体全体を約30秒で巡り、心臓に戻りますが、そのコースは心臓→脳→内臓→胃腸→皮膚→頭皮というように、人間の生命に必要な優先順で回っています。もし血液がドロドロで、これらの機能が低下していると、最後にたどり着く頭皮の毛細血管に栄養分などが十分に行き渡りにくくなります。

漢方でも、髪の毛は血余と呼ばれ、血の〝余り〟と書きます。体全体に行き渡り最後に余った分が髪に行きます。この意味で、髪の毛は健康のバロメーターだと言えるのです。

髪で悩んでいる方でも、その多くは「髪は死んだ細胞だからヘアカラーやパーマをしても大丈夫」と思っていらっしゃるようです。

ところが、お伝えしたように髪は大切な「デトックス器官」であり、髪の毛は傷んだら修復が難しいのです。髪が傷んだからツヤを出すためにトリートメントを使っても、髪の毛の内部が傷んでいると効果は短くなり、ツヤは数日でなくなります。

つい最近まで美容業界では、髪の毛の表面を綺麗にする方法について多くの美容メーカーが取り組み、薬剤で髪の毛の表面を綺麗にする施術ばかりが先行していました。確かに、髪が十分多い方であれば、もし髪の毛の修復が不可能なくらいに傷んでしまったとしても、その時は髪を切ればイメージチェンジで済む話かもしれません。しかし、薄毛に悩んでいる方にとってはそうはいきません。

髪を傷めずに「保つ」ためには、髪を作る土台になる頭皮が健康なことが大前提です。

頭皮が注目されてきたのは最近

美容業界で、髪の毛だけでなく頭皮が注目されてきたのは、ついここ数年のことです。それまでは、髪の毛の土台になる頭皮内部を修復したり活性化したりする術がなかったというのが実態です。

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体温に比べて頭皮の温度はおよそ34度と体温よりも低いです。

頭皮は血液を送るポンプである心臓の位置からも高い位置にあるため、血流が悪くなる場合があります。そのため髪の栄養分を運ぶ頭皮の毛細血管まで栄養分が行き渡りにくい状態になります。

血流を良くして発毛に必要な栄養分や酸素を頭皮全体に行き渡らせ、発毛に欠かせない毛母細胞を活性化するためには血流を良くする事が重要になります。

私は美髪や健康的な髪を生やすためには今までの育毛剤を付けるだけの対処的療法ではなく、効果的な体の動かし方や白湯を飲むなどの体の内側から改善する根本的療法をおすすめしています。それこそ体が求めている理想的で健康的な髪の発毛につながるのです。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

「薄毛が気になる人」がやりがちな間違った5習慣

毎日シャンプーで洗う人が見落とす不都合な真実

シャンプーも歯磨き粉もやめた私が気づいた真実

提供元:薄毛に悩む人が意外とわかってない増毛法の盲点|東洋経済オンライン

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