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2022.03.01

中年ゆえに陥る「キャリア迷子」を抜け出すコツ|やりたいことがない時に自問したい2つの質問


30代後半から50代のミドル世代は、ちょうどキャリアのターニングポイントです(写真:takeuchi masato/PIXTA)

30代後半から50代のミドル世代は、ちょうどキャリアのターニングポイントです(写真:takeuchi masato/PIXTA)

コロナ禍になって以降、人生観やキャリア観が変わったという人が増えています。とくに30代後半から50代のミドル世代は、ちょうどキャリアのターニングポイント。何かを変えなきゃいけない気がする、だけどやりたいことが見つからない──。そんな人は、どうすればキャリア迷子から抜け出せるのでしょうか。『今のまま働き続けていいのか一度でも悩んだことがある人のための新しいキャリアの見つけ方』から一部抜粋・編集してお届けします。

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「生き方が自由な時代」だからこそ迷う

「あなたのやりたいことは何ですか?」 

こう聞かれて、即答できる人はどれほどいるでしょうか?

私のもとには、これからどんなキャリアを歩んでいけばいいのかわからない、と悩む人がたくさん相談に来られます。そして多くの人が、こんな風におっしゃいます。

「自分にはたいした実績も資格もない」「この歳になったら、いまさら仕事も選べない」「自分が何をしたいのかわからない」「自分らしい働き方が何なのかわからない」

若いころはがむしゃらに働き、覚えることばかりで成長の実感があります。ところが、ある程度の経験を積むと自己成長を感じる機会が減るとともに、自分の伸びしろや、組織内でのポジション、昇進の可能性もある程度見えてしまいます。

そんななかで、なお意欲的に働く同期や、転職や独立に果敢にチャレンジしていく同僚の姿を見て、「自分はこれでいいのか」「やりたいことを探さないといけないのでは」と悩んでしまうのです。

終身雇用が前提のキャリアにおいては、会社の上司や先輩を見ていれば、将来の自分の姿を容易に想像できました。しかし、VUCA(将来の予測が困難)の時代には価値観も働き方も多様化しているので、参考にすべきモデルが見つけられずに漠然とした不安を抱え、ときには過剰に人と比べるようになってしまいます。

とくに、コロナ禍を経てリモートワークや副業が広がり、ますます生き方が自由になった今、自由がゆえに迷ってしまう人もまた少なくないでしょう。

このような「キャリア迷子」に陥ると、やりたいこと探しに悩んでしまいがちです。でも自分の中から沸き立つような「やりたいこと」なんて、ある人はあるし、ない人はない。それを無理に決めてかかる必要はないと思います。

今やりたいことがすぐに見つかる人とそうでない人は、そもそもタイプが違います。さて、あなたは次の2タイプのうち、どちらに近いでしょうか。

〈自分発信タイプ〉

自分のなかに問題意識があり、それを解決したいと考えています。確固たる価値観があり、物事を判断するときは、自分の内なる価値観に照らして決めていきます。こだわりの強さが信条で、ブレることがありません。責任感と誇りがあり、役割や規律を忠実に守ろうとします。

〈環境適応タイプ〉

外部の状況を柔軟に受け入れられます。物事の判断は、まわりの雰囲気や環境の変化を捉えて決めます。まわりの状況を見ることができ、相手をおもんぱかることができます。
人を育成するマインドが高く、人から感謝されることに喜びを感じます。その性質がポジティブに働く場合は、寛容さがあり、肯定的で面倒見のよさを発揮します。

誰しも両方のタイプが重なり合っているものだと思いますが、より自分発信タイプに近い人は、比較的やりたいことがはっきりしています。

一方で、環境適応タイプに近い人は、自分がやりたいことが明確にわかっていない場合が多いでしょう。その場合には、次の2つの質問でキャリアの方向性が少しずつクリアになります。

やりたいことがないときの2つのヒント

(1)誰に、何をしてあげたいか?(どうなってほしいか?)

たとえば、「親に恩返しがしたい」みたいなことでもいいでしょう。それがキャリア?と思われるかもしれませんが、人生や生き方こそがこれからのキャリアですから、それでいいのです。

子どもに幸せになってほしいでもいいし、飲食店を応援したいでも、工場を支援したいでもかまいません。会社で上司の役に立ちたいでも、自らリーダーシップを取りたいでもOK。身近な家族のことでも会社のことでも、社会のことでも、どんなレベル感でもいいんです。環境適応タイプの人は、自分がどうしたいかを決めるのが苦手な反面、何かをしてあげる対象を決めると、やりたいことのイメージが湧きやすいのです。

(2)やりたくないことは何か?

もう1つは、やりたくないことを考えてみることです。

世の中の画期的な商品や革新的なサービスは、人々のちょっとした不満から生まれることがよくあります。

あるメーカーは、SNSでユーザーの不満をポイントで買い上げる「不満買い取りキャンペーン」をやっていたくらい、不満というのは新しい価値を生み出すパワーになるというわけです。そこで、やりたいことが見つからないときも、やりたくないことから考えてみましょう。

満員電車に乗りたくない。1日中デスクに座っていたくない。そんな簡単なことでもいいのです。あるいは、人に喜ばれない仕事はしたくないとか、環境に悪い商売はしたくないとか、観念的なことでもいいでしょう。

たった1つのゴールにこだわらなくていい

誰かにやってあげたいことや、やりたくないこと。これらを考えてみると、自分の向かうキャリアの方向性が見えてきます。これからのキャリアでは、やりたいことにこだわるよりも、自分がどんな状態になれば幸せかを見据えることが大事になります。それは他人と比べて成否を決められるものではありません。キャリアが成功かどうかを決めるのは、あなた自身です。

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最先端のキャリア開発である「プロティアン・キャリア」では、これを「心理的成功」と呼んでいます。

キャリアのゴールややりたいことは無理やり決めても意味がありません。「決めなければいけない」のではなく「見つけていくもの」です。最初から理想のキャリアに向かって一直線に歩んでいる人など、多くありません。ふと過去を振り返ったとき思わぬ意味に気がつき、道がひらける。あなたにもそんな経験はないでしょうか。キャリアとは人生の紆余曲折のなかで形づくられていくものだと思います。

私自身、今でこそキャリア支援の仕事をしていますが、最初から強烈にやりたいことがあったかというと、そうではありません。ごく平凡で、やりたいことも強みもわからず、周りに流されやすい会社員でした。それに、40歳になるまでに5回も転職。やりたいことに一直線に向かっていく人とはまったく違って、右へ左へ、前へ後ろへと紆余曲折を経てきたのです。

もし「今のままでいいのか」と悩んでいるとしても、やりたいこと探しを焦る必要はありません。それよりも大切なのは、自分がどんな価値観で生きているかを確かめること、そしてこれまで歩んできた人生にどんな意味があるのかを知ることです。それが足がかりになって、心理的成功へ向かうために「今やるべき行動」が見えてきます。

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【あわせて読みたい】※外部サイトに遷移します

仕事中「なぜか機嫌がいい人」がしていないこと

「10年後に稼げない人」と稼げる人の決定的な差

日本人は国際的に低い給料の本質をわかってない

提供元:中年ゆえに陥る「キャリア迷子」を抜け出すコツ|東洋経済オンライン

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