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2022.01.20

病院の検査「採血」を失敗されないためのコツ|腕を温めるなど患者側のちょっとの工夫が有効


採血を失敗「されにくくする」方法をお伝えします(写真:Yeongsik Im/PIXTA

採血を失敗「されにくくする」方法をお伝えします(写真:Yeongsik Im/PIXTA

病院でよくある検査のひとつ、採血。1回でうまく血液がとれず、何度も針を刺されてしまって痛い思いをした経験や、何人もの医師や看護師が代わる代わる血管を探しに来て不安になった経験はありませんか?

採血の「うまさ」にはもちろん医療者側の技術によるところがありますが、実は、患者側のちょっとの工夫で解決することもあります。

今回は採血を失敗「されにくくする」方法をお伝えしたいと思います。

採血に適した血管とは?

さて、採血のとき、医療者はどのような血管を探しているのでしょうか。自分の腕を見ると手の甲や前腕に血管(静脈)が青い筋としてたくさん見えるため、一見どこからでも採血できそうに思えますが、血管が見えていることと、その血管が採血に適していることはまったく別です。

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採血に適した血管は、触るとプニプニとした弾力のあるものとされています。これは、その血管が血流豊富でしっかりと太さがある証拠です。逆に、見えても触れない血管は見た目よりもずっと細く薄いため、針がうまく刺さりません。

したがって、表面からまったく見えなくても「プニプニと触ることができる血管があれば」採血がしやすいといえます。ご自身でも、手首の内側の骨の上あたりにある血管は駆血(採血のときに腕をきつく縛ること)しなくても比較的触りやすいと思いますので、ぜひ一度確認してみてください。

では、そのような血管を「つくる」にはどうしたらよいのでしょうか? 血管そのものを太くすることはできませんが、血流を増やしたり、血管を拡張させたりすることで太い血管をつくることはできます。

(1)腕を温める

採血がなかなかできないとき、看護師さんに温かいタオルを腕にあてられた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。温かいところで血管は拡がるという特性を持っているため、腕を温めることで血流を増やすことができます。ご自身では、温かい飲み物やカイロをひじの内側に挟むと同様の効果を得ることができます。

また、採血の日は長袖の服を着て肌が冷えないようにしましょう。夏場も冷房の効いた院内で、半袖で検査を待っていると腕が冷えてしまうため、長袖の羽織ものを持参するとよいでしょう。

(2)心臓より下に手を下げる

腕を下げることで血液を腕に集め、血管を拡げることができます。採血を待つとき、立った状態や座った状態なら手をだらんと下げておきましょう。寝た状態で待つときはベッドの外に腕を出しておくとよいです。

(3)親指を中にして握る

採血のときに「親指を中にしてグーの手にしてください」と言われた経験がある方も多いのではないでしょうか。これは手に力を込めて血液量を増やし血管を拡げる効果があります。

さらに「グッグッ」とポンプのように、こぶしを握っては力を抜くという動作を繰り返すと効果的です。手を握ったときには動脈を通じて血液が腕に集まり、力を抜いたときには静脈を通じて血液が心臓に戻ろうとしますが、このとき腕が駆血されていると、その部分で血液がせき止められるため、結果として腕の血流が増加するのです。

(4)水分をしっかり摂る

身体が脱水気味だと血管も細くなってしまいます。検査当日は水やお茶を多めに飲み、身体の血液量をしっかり増やしておきましょう。合計1リットルくらい飲めるとよいですが、無理のない範囲で構いません。ただし、検査前に飲水制限がある場合は医師の指示に従ってください。また水分といっても、ジュースなど糖分を含む飲み物は血糖値に影響があるため控えましょう。

(5)深呼吸をする

緊張によって交感神経がはたらくことで血管は収縮してしまいます。採血そのものが苦手な方や、また失敗されるかも……と不安な状況ではなかなかリラックスするのも難しいと思いますが、深呼吸を数回行うだけでも副交感神経がはたらき、身体をリラックスさせる効果があります。

「採血が成功した部分」を伝える

ほかにも、医療者との関わりのなかで工夫できることはいくつもあります。

採血がいつもなかなか成功しない方は、前回採血が成功した部分がどこか伝えるとよいです。医療者側も初めての患者さんを担当するときは、まず両腕全体からよい血管を探す必要があるため、左右どちらの腕の、大体どのあたり(ひじの内側、手の甲など)に採血しやすい場所があるかを知るだけでも血管を探しやすくなり、結果的にスムーズな検査につながります。

また、採血される前から「プロなら絶対に失敗するなよ」と感情をあらわにする方がいらっしゃいますが、医療者側も人間ですからそうしたプレッシャーは直に伝わります。1回でスムーズに検査を終わらせたい気持ちは医療者も同じです。

とくに身体の調子が悪いときに検査を受ける場合は余裕もなく、検査自体への不安な気持ちもわかりますが、自分がいま何に対して不安なのかを一度見つめなおし、気になることは積極的に医師や看護師に伝えましょう。少しでも気がかりのあることが解消されれば、穏やかな気持ちで検査を受けることにつながります。

採血は医療者とのコミュニケーションの機会でもあります。お互いに歩み寄ることで気持ちよく検査を終えたいものですね。

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提供元:病院の検査「採血」を失敗されないためのコツ|東洋経済オンライン

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