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2021.06.18

「睡眠の質が低い人」が知らない枕の正しい選び方|柔らかすぎる枕は体に痛みが生じる原因にも


睡眠の質を向上させる枕の選び方とは(写真:EmirMemedovski/iStock)

睡眠の質を向上させる枕の選び方とは(写真:EmirMemedovski/iStock)

良質な睡眠を取るためにはどのように枕を選べばいいのでしょうか。老舗寝具店「ねむり家」の店主であり、健康睡眠アドバイザーの大郷卓也氏が上梓した『睡眠は1分で深くなる! ──誰でもできるかんたん熟睡法』から、一部抜粋・再構成してお届けします。

『睡眠は1分で深くなる! ──誰でもできるかんたん熟睡法』 クリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします

「枕が変わると眠れない」という悩みを抱えている人は少なくありませんが、じつはその原因は枕そのものとは無関係です。本当の原因は、就寝する環境が変化することで体が興奮状態に陥ってしまい、自律神経のうち、交感神経が刺激されてしまうことにあります。

本来、睡眠時には副交感神経が優位にならなければ、心身がリラックスしてぐっすり眠ることはできません。その解決法としては、ホテルや旅館に泊まることになる旅先であっても、起床や就寝、食事などの時刻を変えず、なるべく日常と同じ生活リズムを守ることで、自律神経のバランスを整える方法が有効です。

日中の運動量を増やしたり、就寝の1時間前に入浴で体を温めるのも効果的です。

自分に合った枕はどう選ぶ?

以前、自分の体に合った「マイ枕」を自作することが小さなブームになったことがあります。その多くは、タオルをグルグル巻いてみたり、玄関マットを芯にして、その周囲にタオルを重ねて巻いたりした枕で、インターネット上にもそのつくり方を紹介している情報が散見されます。

私も試しにつくってみましたが、自分の首の高さにも合致しますし、適度な硬さにできるため、最初に受ける印象としては気持ちよく感じました。

しかし、実際にこの枕で眠ってみると、寝返りが打ちにくくなる違和感があり、体が横向きになったときに肩が圧迫され、肩や腰に痛みが生じるようです。

就寝時には気持ちよく感じても、実際は寝返りが打ちにくく、結果的には睡眠の質が低下してしまうため、私からはオススメしません。

枕選びのポイントは、高さと硬さの2点です。まず枕の高さは、実際に頭をのせて寝たときに、あごの下の皮膚にシワができるときは高すぎで、同じ部分がつっぱってしまうときは低すぎです。

『睡眠は1分で深くなる! ──誰でもできるかんたん熟睡法』より

『睡眠は1分で深くなる! ──誰でもできるかんたん熟睡法』より

枕がちょうどいい高さのときは、あごの下の皮膚にシワが寄らず、つっぱり感もありません。あごの下の皮膚にシワが寄らないことを手鏡で見るか、家族に見てもらって確認してみてください。

寝具店によっては、猫背などの悪い姿勢のまま首の高さを測定して、その高さに合う枕をオーダーメイドすることもありますが、その方法は誤っているといえます。また、枕の高さは敷布団の硬さの影響も受けます。

手で押しても沈み込まない硬めの敷布団の場合は、測定した高さよりもやや低めの、手が沈み込む柔らかい敷布団の場合は、やや高めの枕を選びましょう。

理想的な枕の硬さとは?

枕の硬さについては、柔らかいものよりもやや硬めのものがオススメです。

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柔らかい枕は、頭をのせたときにふんわり包み込むような心地よさを感じますが、睡眠中に寝返りを打ちにくくなり、同じ姿勢のまま眠る時間が長くなるので、肩や首、腰など体の節々に痛みを生じる原因にもなります。

比較して、やや硬めの枕の場合は、頭をのせたときに馴染まないような違和感を覚える人が少なくありませんが、自然に正しい寝姿勢へと導かれて、就寝中に寝返りしやすくなります。

的確に寝返りが打てることで、体の一部に負担が集中することがなく、ぐっすりと快適に眠れて睡眠の質が向上します。

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提供元:「睡眠の質が低い人」が知らない枕の正しい選び方|東洋経済オンライン

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