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2021.01.06

「今年こそ」を実現するほんの少しの取り組み|自分を好きになり、叶う目標を掲げるポイント


これまでできないと思っていたことを今年こそはかなえませんか? どうしたらできるか目標の立て方を紹介します(写真:Gaudilab/PIXTA)

これまでできないと思っていたことを今年こそはかなえませんか? どうしたらできるか目標の立て方を紹介します(写真:Gaudilab/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

昨年は、取り組みたいと考えていたことが、思うようにできなかった方が多いと思います。もちろん、物理的に難しくもあり、状況が許さなかったこともあったと思います。しかし、もしかしたら、「コロナ」を大義名分にして先送りしていたこともあるかもしれません。

実行できる目標の立て方

やりたい、したいと思っていたことが、長いことかなわないと、できない自分、できない状況を恨みがちになります。自己否定にもつながり、前向きな気持ちを阻害して、モチベーションを下げてしまう原因にもなります。

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達成感や満足感を次につなげていくためにも、実行できる目標を設定することが大切です。そうした目標の立て方をお伝えします。

私の研修の中で、行っていることをご紹介します。

まず、「私は、○○できない」という文章をいくつか作成してみましょう。

日々やりたいと思っていることや、やりたくてもなかなかできずにいることを2~3つほど挙げていただけるとよいかと思います。

「私は、部屋の掃除ができない」「私は、ダイエットを続けることができない」「私は、資格試験の勉強に取りかかることができない」などです。いかがでしょうか。書き終えたら、文章を書き直します。

すべての文末は、「~できない」になっているかと思います。それを「~しない」に変換して、文章すべて書きうつします。そして、書き直した文章をもう一度読み直してみてください。胸に去来することが少なからずあるはずです。

先週も研修に参加していた方々の中から「うわ、確かに」「やられた」といった声が漏れ聞こえていました。できないのではなく「やらない」「やっていない」だけのことが実はとても多いのです。そもそも、すぐに取りかかれないということは、すぐに取りかかろうとしていないことでもあり、実は、ご自身の中での優先順位は低いのです。

人が行動に移す原動力は気持ちです。もし、何が何でもやりたいという強い気持ちがあれば、できない理由を挙げるのではなく、何とかしてやろうとする方法を探し始めます。それをしていないということは、ご自身では気づいていないうちに、やらなくてもいい目標を掲げ、やれない自分に自己嫌悪してしまっている可能性があります。

できない自分を感じ続けることは、それだけで、自己肯定感を低くしてまい、日々の生活の質を下げてしまいます。ですので、思い切って、その目標は断捨離してしまったほうがよいかもしれません。できないことを長いこと抱えているのは、かえってよくありません。スッキリ手放しましょう。

今まで、抱えていたもやっとしたものがなくなれば、次の新しい目標が手に入るかもしれません。手放すと、そこに余裕ができるので、新しいことに気持ちが向くようになるからです。

物事は少しずつの積み重ね

しかし、もし書いた文章を読んで、「いや、手放したくない。これは自分にとって大切で、やりたいことだ」と再認識したのなら、ぜひ今日から始めてください。物事は少しずつの積み重ねです。とにかくどんなことでもよいので、それにつながるようなことをささいなことでも始めることが大切です。

今日の1歩が大切で、続けていくことこそが目標を達成するためのプロセスなのです。一度に全部をクリアしなくてよいし、そもそも一度にゴールまで達することなど不可能です。

例えば、小学生のお子さんが、理科が苦手で、得意にしたいという思いがあったとします。国語は好きで、言わなくても宿題をしたり、問題集に取り組む。ところが、理科だけはなかなか進まない。もともと嫌で苦手なことは、そもそも苦痛を伴います。毎日全教科1ページずつ、問題集をやるという目標を立てれば、途端に挫折するでしょう。

好きな教科、得意な教科は、1ページを難なくこなせても、理科はそうはいきません。それでも、無理して計画を変えずにいたら、今日もできなかったと、ますます理科を遠ざけてしまい、苦手科目としての認識が強まってしまうと思います。その場合の対策は、理科は1問にすることです。たったの1つです。問題1の(1)だけです。

これを毎日行えば、ひと月で30問、3カ月経つ頃には100問ぐらいを解き終えます。この頃にはおそらく、最初の苦手意識はかなり改善されていると思われます。いつの間にか知識が増えて得意にさえなっているかもしれません。

「雨垂れ石を穿つ」というように、嫌でもどうしてもやらなければならないなら、そんなに苦にならないほんのちょっとを積み重ねていくことで、知らず知らずのうちに変化が起こるのです。

私が学生時代に予備校の合格者体験で聞いた話です。高校1年生のときに「東大に入るにはどうしたらよいですか」と先生に尋ねたら、まずピーナッツを1袋買うように指示されたとのこと、そして、これから3年間、1日も欠かさずにピーナッツを1粒ずつ食べることができたら、きっと合格するといわれ、それを愚直に実行し、1日も欠かさずピーナッツを食べて無事に東大に合格したという話でした。

目標を達成するために取捨選択から始めよう

もちろん、ピーナッツを食べたから合格したとは誰も思わないと思いますが、ほんの少しを継続できる力が実を結ぶことの力を実感していただけたらと思います。

小学生の勉強は、ある程度必須な部分があるとは思いますが、大人の皆さまは、まずは、目標の取捨選択から始め、繰り返しになりますが、思い切って手放すことを考えましょう。それができない、したくないなら、ほんの少し毎日できることを見つけて、取り組んでいただけたらと思います。

今年の終わりには、きっと違う景色が見えていること間違いなしです。
皆さまにとって、目標達成の1年となりますように。

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提供元:「今年こそ」を実現するほんの少しの取り組み|東洋経済オンライン

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