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2020.11.11

衝撃の小ささ!「iPhone 12 mini」驚きの実力|最新プロセッサー搭載、5G対応、カメラ2基搭載


Phone 12 mini。小さく薄く、軽いデザインながら、「2つのカメラ」「有機ELディスプレー」「5G」と、最新のスマートフォン機能を備えた1台だ(筆者撮影)

Phone 12 mini。小さく薄く、軽いデザインながら、「2つのカメラ」「有機ELディスプレー」「5G」と、最新のスマートフォン機能を備えた1台だ(筆者撮影)

アップルは11月13日に、iPhone 12 mini(税別7万4800円~)、iPhone 12 Pro Max(税別11万7800円~)を発売する。iPhone 12 miniは、すでに11月6日から予約が開始されており、日本のSNSでもトレンドに入るなど、人気モデルになりそうだ。

その理由を探るべく、iPhone 12 miniの先行レビューをお届けする。

iPhone 12 miniは、近年のiPhoneおよびスマートフォン全体に欠けていた「小型」「軽量」を、アップルがシリコンレベルから解決した、非常に高度なデザインを楽しむことができる。同時に、2020年モデルのスマートフォンとして必要な機能をすべて盛りこむ、妥協しない性能であることも特筆すべきだ。

ラインナップの中で最も小さいが、だからこそ、2020年代のテクノロジーレベルを体験することができる、非常に大きな存在だ。

気分まで軽くなる小型軽量デザイン

iPhone 12 miniの最大の特徴は、名前のとおり、その「小ささ」だ。そして、この部分が人気の理由になっている。

サイズは高さ131.5mm × 幅64.2mm、厚さ7.4mm。一般にスマホの握りやすさは、幅と厚みが影響するが、2020年4月に発売され「小型・軽量」とされていたiPhone SEは幅67.3mm、厚さ7.3mmであったことを考えると、iPhone 12 miniのほうが小さくより握りやすい。

数字以上に、iPhone 12 miniの本体は小さく感じる。2014年から2019年モデルまでのiPhoneは、丸みを帯びた側面で、滑りやすく、大型化が続いてきた。しかしiPhone 12 miniは垂直な側面と上下の角の存在、そして2014年以降の新モデルで初めての小型化を実現し「新しいiPhoneは大きくて握りにくい」というイメージを払拭した。

サイズの小型化で、個人的にはパンツのポケットに入れてもシルエットに影響が出にくいというメリットがある。また、手が小さく、近年のiPhoneを両手で操作していた筆者にとっては、片手ですいすい操作できる久しぶりのiPhoneに、気分も軽くなる。両手で握るiPhoneに少し仰々しさすら感じていたからだ。

幅は65mmを切っており、小さめの筆者の手にもすっぽりと馴染む、「久々に片手で安心して扱えるiPhone」となった点が魅力だ(筆者撮影)

幅は65mmを切っており、小さめの筆者の手にもすっぽりと馴染む、「久々に片手で安心して扱えるiPhone」となった点が魅力だ(筆者撮影)

iPhone 12 miniの軽さも際立つ。重量は133gしかなく、iPhone SEの148gより軽い。また前年モデルであるiPhone 11の194gとは61gもの差があり、まったく別の製品と言いたくなるレベルだ。確かにiPhone 12も162gへ軽量化に成功しており、手にすると見た目以上に軽いと感じた。しかしiPhone 12 miniと比べれば、29gの差がある。

iPhone 12 miniには、「デカいスマホの扱いにくさ」というストレスから解放してくれる軽快さがある。

最新プロセッサーと5G対応

iPhone 12 miniには、ほかのiPhoneシリーズと同様に、最新となる「Apple Silicon」、A14 Bionicチップが搭載されている。

ベンチマークはiPhone 12とほぼ同じで、Geekbench 5の値でシングルコア1500前後、マルチコア3900前後、グラフィックスは9500前後と、スマートフォン全般だけでなく、処理性能では中堅のノート型MacBook Pro 13インチの性能と肩を並べる。少なくとも2020年の段階では十分オーバーすぎる性能を示しており、2年程度は優位性を発揮し続けるレベルと言える。

加えて、次世代通信規格の5Gに対応する。現状、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社の6GHz以下の帯域、いわゆるSub-6に対応しており、実効速度で300Mbpsから600Mbps程度の速度を目指していくことになる。ただし、エリアは現在スポットでの普及にとどまっており、筆者が試したNTTドコモは4Gの速度も非常に高速であるため、現段階で5G対応で何かが大きく変化するわけではない。ただし、将来5Gが普及してくると、高速大容量、低遅延といったメリットに備えることができる。

アップルはiPhone 12 miniについて「世界で最も小さな5G対応ハイエンドスマートフォン」であるとしている。この簡単な定義を実現するにはバッテリーという難題を解決しなければならない。

一般に、スマートフォンの画面サイズが拡大してきた経緯は、大きな画面が欲しいというニーズもさることながら、画面サイズ=端末サイズの拡大によって、搭載できるバッテリーを大きくすることができることが原因だ。高速通信、高い処理性能、スマートフォンへの生活依存をかなえるため、大きなバッテリーの搭載が不可欠となっていたのだ。

つまり、ハイエンドスマホでコンパクトというのは、矛盾しているともいえる。そこを解決したのが、高い省電力性能を備えるA14 Bionicチップの存在だ。処理性能はパソコン並みだが、つねに高い処理能力を発揮するわけではなく、なるべく休んでいる状態を作り出すよう努力する。その効率の高さ、うまさがiPhone 12 miniの心臓部に光る。

しかし同じA14 Bionicを搭載するほかの新モデルに比べれば、当然バッテリーの小ささが差として表れる。iPhone 12 miniはビデオ再生で最大15時間だが、iPhone 12・iPhone 12 Proは最大17時間、iPhone 12 Pro Maxは最大20時間となり、画面サイズが大きくなれば、バッテリー持続時間も長くなる。

ただ、iPhone SE(第2世代)はビデオ再生で最大13時間となっているため、それよりは長いバッテリー持続時間を確保している。

画面の明るさとカメラ性能は?

iPhone 12 miniのディスプレーは、ほかのiPhone 12シリーズに比べれば小さいが、5.4インチの有機EL「Super Retina XDR」を搭載している。顔認証のTrueDepthカメラや通話のスピーカー部分が埋め込まれている画面上部の切り欠きを除いて、端末のフチいっぱいまでディスプレーが敷き詰められている。

サイズは4.7インチ液晶ディスプレーを搭載するiPhone SEやiPhone 6、iPhone 6s、iPhone 7、iPhone 8よりも小さい。しかし縦に伸びた画面サイズはPlusサイズの5.5インチに近く、必ずしもiPhone 12 miniの画面サイズが小さいともいえないから不思議だ。

特にメールやメッセージなど、画面を縦長に構えて使う機会が多いスマートフォンでは、よりたくさんの内容を表示することができるようになる。その一方で、5.8インチのiPhone X、6.1インチのiPhone XRなどと比べると、やはり画面サイズの小ささ、文字の小ささを感じ、iPhone X以降の画面サイズに慣れている人は、6.1インチのiPhone 12のほうが選びやすい。

色づき始めた紅葉を見上げてiPhone 12 miniで撮影。緑から赤までのグラデーションが美しく再現されている(筆者撮影)

色づき始めた紅葉を見上げてiPhone 12 miniで撮影。緑から赤までのグラデーションが美しく再現されている(筆者撮影)

有機ELディスプレーの標準輝度は625ニトで液晶時代と同じだが、高画質ビデオに採用されるHDRコンテンツを再生する場合は、iPhone 12 Proシリーズと同等の1200ニトまで明るくなり、高いコントラストと豊かな発色を楽しむことができる。しかも、iPhone 12 miniのカメラで、Dolby VisionのHDRビデオを撮影することができ、編集もこなすパワフルさがある。

通常の写真も、暗所を含めて美しく撮影できる。f1.6の明るい広角レンズに加えて超広角レンズも搭載し、2つのカメラを連動させて写真の高画質化を行うカメラシステムを構成する。少し黄色が強かったホワイトバランスも調整され、より色温度が上がった印象を受ける。背景をぼかすポートレートモードの撮影は、人以外の被写体もドラマティックに描き出す。

逆光の夕日をiPhone 12 miniで撮影。空の雲と陰になっている草木の風景を描き出している(筆者撮影)

逆光の夕日をiPhone 12 miniで撮影。空の雲と陰になっている草木の風景を描き出している(筆者撮影)

先述のとおり、サイズは小さいがiPhone 12シリーズとして機能に妥協はなく、カメラで撮影した写真とビデオを、美しく再生するディスプレーを備え、「カメラとしてのスマホ」も抜かりなく楽しむことができた。

iPhone 12 miniは、2020年のiPhoneラインナップの中で、最も小さいモデルに位置づけられ、価格も安く設定されている。しかし、技術レベルを測る意味で、最も注目すべき大きな存在だ。5G、Dolby Visionビデオ、有機ELの美しいディスプレーなど、最先端のiPhoneが持つ価値を余すことなく実現しながら、4G初期の4インチサイズのiPhoneに似たようなサイズ感と軽さに抑えることができた。独自設計のチップから製品を作り上げるその実装レベルの高さが、現在のアップルの技術、デザインを含む「実力」を表している。

街灯がなければ暗くて見えない夕方5時に、iPhone 12 miniのナイトモード(3秒)で撮影。滑り台の赤、街灯に照らされた緑がくっきりと表現されている点は驚かされる(筆者撮影)

街灯がなければ暗くて見えない夕方5時に、iPhone 12 miniのナイトモード(3秒)で撮影。滑り台の赤、街灯に照らされた緑がくっきりと表現されている点は驚かされる(筆者撮影)

iPhone 12 miniは、現在のアップルのすごみを感じることができる、最もスマートな製品だ。昨今のスマートフォンのサイズを持てあましていた人、よりミニマムに道具をそろえたい人にとっても、機能に妥協なく安心して選ぶことができる1台だ。加えて、小さな画面はiPhoneでの映像視聴や長時間のコンテンツ消費を軽減し、タブレットやテレビなどほかのデバイスの活用を通じて、スマホに首を傾ける時間を減らしてくれるのではないか。

ただ、より積極的にスマートフォンに生活のさまざまな物事を集約することで、シンプルなライフスタイルを選択しようとしている人にとっては、もう少し大きな画面サイズを選んでおいたほうが快適だろう。

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提供元:衝撃の小ささ!「iPhone 12 mini」驚きの実力|東洋経済オンライン

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