2019.01.28
乳毛はなぜ生える?抜いても大丈夫なの?正しいケアの方法とは
女性にとって体毛はとても気になるものです。乳首や乳輪に生える「乳毛」を見つけると、恥ずかしい気分になってしまいますね。乳毛はデリケートな部分に生えるだけにオープンに話しづらく、「乳毛が生えるのは自分だけ?」「どう処理したらいいの?」と一人悩む女性も多いようです。乳毛が生える理由や正しいケアの方法についてご紹介します!
目次
・乳毛はなぜ生える?
・乳毛が生えやすくなる習慣とは?
・抜くのはOK?乳毛の処理とケア方法
監修:医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長 清水なほみ先生
乳毛はなぜ生える?
乳毛は男性によく見られますが、女性の場合でも乳毛が生える場合があります。男性と比較すると女性の方が体毛が薄いため、乳毛が生えていてもあまり目立ちませんが、毛が数本だけあるとかえって目立ってしまうこともあります。では、どうして女性にも乳毛が生えるのでしょうか。
乳毛が生えるメカニズム
そもそも体毛には、体や皮膚の保護、体温の保持などといった役割があります。乳毛が生える乳首や乳輪は赤ちゃんが母乳を飲むときに口に含む部分であり、女性の体の中でも大切な場所です。
乳毛は子育てに必要な体の器官を守るという意味で、外部からの刺激や摩擦に耐えられるように、乳毛が生える毛穴が存在しています。衣類を着用する習慣ができ体を保護する体毛の役割がなくなって、今では現代人の体は一部を除いて体毛は薄くなっていますがが、乳毛が生えてくるのは昔の名残と考えられます。乳毛が生えるのはごく自然なことなのです。
男性ホルモンの影響も
乳毛が生えるもうひとつの理由として、ホルモンバランスの崩れも挙げられます。女性より男性の方が体毛が濃く多いのは男性ホルモンによるもので、女性でも男性ホルモンの分泌量が多くなると体毛が濃く多くなる傾向があります。「乳毛が濃くなった」「乳毛が増えた」と感じる場合は、もしかするとホルモンバランスが崩れて男性ホルモンが優位な状態になっているのかもしれません。
乳毛が生えやすくなる習慣とは?
乳毛が生える原因のひとつとして考えられる男性ホルモンは、喫煙やホルモン分泌の乱れによって分泌量が多くなります。
●多嚢胞性卵巣症候群
無排卵周期になったり月経不順や無月経の原因として比較的よくみられる「多嚢胞性卵巣症候群」では、男性ホルモンであるテストステロンが高くなって「男性化徴候」が起こる場合があります。男性化徴候の症状は、体毛が濃くなる・ニキビができやすくなる・肥満などです。
●喫煙
タバコを吸うと男性ホルモンの「テストステロン」の数値が上がるという研究結果もあります。喫煙を習慣にしていると男性ホルモンの分泌量が増え、体毛がどんどん濃くなるおそれがあります。
栄養バランスのよい食事、健康的で規則正しい生活などを心がけると、ホルモンの分泌を調節する自律神経の働きを整えることができます。男性ホルモンの分泌が増える原因となる生活習慣がないか、まずは自分の普段の生活をじっくり見直してみましょう。
抜くのはOK?乳毛の処理とケア方法
乳毛が生えているのを見つけたとき、多くの女性はこっそり自分で処理をしているようです。「乳毛は抜いた方がいいの?それとも剃った方がいいの?」「処理後のケアの方法は?」など分からないことも多いのではないでしょうか。乳毛の適切な処理とケアの方法をこの機会にチェックしておきましょう!
乳毛の処理方法
乳毛を毛抜きで抜くのはあまりオススメできません。乳毛は肌の敏感な部分に生えており、無理に抜くと毛穴や毛細血管などを傷つけてしまうおそれがあります。濃い乳毛は根元もしっかりしており、その分痛みも大きく、抜いた後の皮膚のダメージも大きくなります。傷ついた皮膚に雑菌が入り込み、炎症を起こす可能性もあるため、乳毛を抜くのは控えましょう。
乳毛は抜くのではなく、根元から細いはさみで切り取るのが一番皮膚に刺激を与えない方法です。剃刀やシェーバーも皮膚を傷つける原因になります。
乳毛処理後のケア
乳毛を処理した後は、肌の表面を保護するためにボディクリームや乳液を塗っておきましょう。「肌を傷つけてしまった」「肌が赤くなってしまった」というときは、雑菌が入って炎症が起こるのを防ぐために消毒液を含ませたコットンを当て消毒しておきましょう。
肌の様子が気になる場合や痛みが続くような場合は、必ず皮膚科にかかるようにしてください。
脱毛という手段も
自己処理だとどうしても定期的な乳毛の処理が欠かせません。「頻繁に処理しないといけないのは面倒」「生えてきた頃にチクチクして不快」などの思いがある人には、脱毛という手もあります。乳毛が生える乳首や乳輪は皮膚が薄く肌が弱い部分ですので、自分で脱毛剤を使って処理すると皮膚の炎症を起こしてしまうおそれもあります。乳毛の脱毛をするときは、必ず専門医がいるクリニックで相談しながら行うようにしましょう。
【監修】清水なほみ先生 NAHOMI SHIMIZU
医療法人ビバリータ ポートサイド女性総合クリニック院長
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー
全ての女性が「自分らしい輝きを取り戻す」場として、横浜に婦人科クリニックを開業。婦人科医としての診療のみにとどまらず、漢方やキネシオロジーなどの代替医療も総合的に活用しながら診療にあたる。また、トランスフォーメーショナルコーチ®のテクニックをフルに活用し、ブログでの情報発信やワークショップ、診療内のカウンセリング等で「本来の自分の姿に戻ることで健康を取り戻す」医療を展開している。
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記事提供:リンククロス ピンク
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