2016.12.12
夢中になれる目標は人生を豊かに【美女アスリート連載・特別編インタビュー(2)】
前編に続いて、美女アスリート連載でおなじみ北川麻利奈さんのインタビューです。働きながらも本格的なスポーツを続けるバイタリティあふれるアスリートの方々。そのタフさを培い、支えてきたものは何なのか。今回は、ライフスタイルについてお伺いしてみました。
参照元:https://www.instagram.com/marinakitagawa/
日常生活の中では、女性らしくいたい
――北川さんはおしゃれですよね。スポーツウエアと普段着のギャップがまたいいなと思うのですが。
ものすごく日焼けもしますし、男性がびっくりするほどの量の食事なんですが、実は、普段はトライアスリートには見えないことを目標にしているんです。トライアスロンに触れている時間以外は女性らしくいたいなといつも思っています。
――スポーツのときはスタイル抜群でお美しいです。運動が美容に与える影響は大きいですか?
私自身は、シーズン中とシーズンオフ、レースがある週と無い週で、ころころスタイルが変化するので、決してスタイルが抜群とは言えないんですが・・・身体を鍛えていると、ショートパンツやミニスカートなど洋服も着こなしやすいですよね。
また、体を鍛えていると代謝がよくなって、冬でも身体がポカポカと温かかったり、運動することで心地よい疲労感とスッキリしたメンタルでいられるというメリットがあります。また、睡眠の質が高くなって、短時間でもぐっすり眠れたり。
体を動かして発散していると、明るい気持ちでいられるんです。周囲の方から『いつもハツラツとしていて気持ちがいいね』なんて言っていただくこともあります。
体を作るのは、やはり食事と睡眠
参照元:https://www.instagram.com/marinakitagawa/
――体力を維持するのって大変だと思うんですけど、どんなメンテナンスをされていますか?
今、特に気をつけているのは『睡眠』です。練習で疲れて寝落ちてしまうこともほとんどなんですが、もともとが割と神経質な性格なので、レース前後や次の日に大切な何かがあるときは興奮状態になってしまって寝付けないこともよくあるんです。
ただ、途中で目が覚めるのも避けたいんです。なので、普段からよく眠るためのルールを自分なりに持つようにしています。
疲れを残さない睡眠のためのルール
・寝る3時間前には食事を済ます
・1〜2時間前にストレッチをする。
・スマートフォンはベッドには持ち込まない。
・部屋着ではなくちゃんとパジャマに着替えて眠る。
・シーツは肌触りの良いものを使う
などなど。
それでもどうしても興奮状態が治まらない時は、頭をアイスノンで冷やして温度を下げるようにしています。人間の身体は体温が下がるその時に眠気がくると言われているので、いろいろ試してみながらなんとか質の良い睡眠を摂れるように気をつけています。
――では、食事面で気遣っていることは何でしょう?
一番良いのは、昔からの良き日本の食事スタイルだと思っていて、手の込んだものではなく、昔おばあちゃんが作ってくれた“身体に染み渡るような、暖かい味のするお惣菜”のようなごはんで、十分食べることの役割を果たせていると思っています。
――おばあちゃんの食事なんですね。ちなみに、流行の糖質制限ダイエットなどには興味がありますか?
流行の食事スタイルについては、情報収集をしたりして興味はありますが、実践はしていませんね。
あれこれいろんなものに手を出すよりも、軸をしっかり持って毎日の生活に根付かせることの方が重要だと思っています。
また、量を摂りすぎると体重が増加してパフォーマンスに影響が出るので、栄養補給食もほとんど摂ることはないですね。食べるとしたらフルーツやナッツぐらいです。
料理作りも、「栄養価の高い食材を、なるべく栄養素を壊さない料理方法で美味しくいただく」ということだけ意識しています。なので、我が家の自宅での食事はほとんど和食なんです。たまに、ステーキを焼くこともありますが、たっぷりの焼き野菜とサラダを添えたり。生活の軸を持ちながら情報を取捨選択していくということが大事かなと思っています。
夢中になれる時間が、人生を豊かにしてくれる
――生活にも体力づくりが溶け込んでいますね。これからチャレンジしてみたいスポーツは?
参照元:https://www.instagram.com/marinakitagawa/
やってみたいのは本格的な自転車競技です。トライアスロンの中で唯一道具を使う種目で、自分の身体の力だけでは出せないスピードが出るんです。
そして自転車競技は、トライアスロンのエリートカテゴリーのみに許されるドラフティングレース(前方を走る選手の後ろにぴったりとつくこと)なので集団で走るのですが、コーナリングやターンは単独よりもスキルが必要ですし、その集団の中でどういう動きをするか、他の集団の状況やレース全体の現状を把握しながらどうやって順位を上げるか。
1分1秒で常に変化するそのシチュエーションが、本当に『レースは生き物だ』と感じて面白いのです。ちょっとマニアックですが...。
――またまたハードですね!スポーツ以外に興味のあること・・・例えばオフの日は何が楽しみですか?
休日は思いっきり練習しています(笑)
私にとってトライアスロンが最高の遊びで、映画やショッピングに行っても実はあまり楽しくなくて(笑) やっぱり「あ〜今日も1日最高だったな」と思えるのは、外で仲間と思いっきり体を動かした時です。 レースで結果が出た時、思いっきり練習を頑張った時、それ以外で心から充実感を感じたことは、実はここ数年であまり無いかもしれません。
もちろん、練習後にすごく綺麗な夕日や星空を見た時、メンテナンスでマッサージをしている時、愛犬とのんびりした時間を過ごしている時には、ほっとします。
スポーツしていると、楽しいことは自分で創り出せばいいし、それを周りと共有できたらもっと楽しいよねと思うようになりました。ありきたりな言葉ですが、夢中になれる目標があることは本当に人生を豊かにしてくれるのだと日々実感しています。
<お話を伺った方>
■北川麻利奈さん (トライアスロン選手)
水球日本代表(アテネオリンピック強化選手)を経て、株式会社リクルートにて4年間コンサルティング営業に従事。クライアントの経営課題解決における戦略立案、広告、商品開発、人材育成など幅広く行い、営業MVPなど社内表彰を5回受ける。その後出版社にて2年間ファッション誌の広告営業に従事。夫のUS駐在同行のため退職し、1年間NYで生活。帰国後現在はトライアスロンにおいてセミプロ(サプライヤー契約ブランド数社)として活動中。
2014年10月 日本選手権出場
2016年5月 ホノルルトライアスロン女子総合優勝
監修医プロフィール
■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36
提供元:夢中になれる目標は人生を豊かに 【美女アスリート連載・特別編インタビュー②】|KenCoM