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2018.07.30

妻が温度差を感じる「イクメン度自己評価」|家事分担は妻:夫=7:3と考える夫が多いが・・・


夫の家事・子育ての分担はどうなっているのでしょうか(写真:Yagi-Studio/iStock)

夫の家事・子育ての分担はどうなっているのでしょうか(写真:Yagi-Studio/iStock)

昨今、働き方改革が叫ばれてはいるものの、依然として家事・子育てと仕事の両立は簡単ではないのが現状です。本稿では、子育てと仕事の両立に取り組む既婚者および同じ職場で働く人たち双方の意識をたずねた興味深い調査結果を、2回に分けて紹介します(本記事は第1回)。今回のテーマは「子育てと仕事の両立」です。

なお、本稿記載のデータは、(株)明治安田生活福祉研究所が行なった「出産・子育てに関する調査」の調査結果を使用しています。

「出産・子育てに関する調査」 ※外部サイトに遷移します

「夫の家事・子育て分担割合」は夫婦の認識に乖離

子育てと仕事のいずれも大切に考える女性が結婚後に悩まされるのは、出産・子育てと仕事との両立ではないでしょうか。出産・子育てと仕事の両立で重要なのは、家事や子育ての夫婦の分担です。各世帯では家事や子育てをどのように分担しているのでしょうか。

子どもがいる25~44歳の既婚者に、家事・子育てに関する夫の分担割合の理想と現実についてたずねました。理想とする夫の分担割合は、夫婦ともに正社員の共働き世帯の場合、夫本人も妻からも「5割」が最も高く(男性55.1%・女性53.7%)、平均すると約4割(男性4.2割・女性4.3割)です。夫が正社員・妻が非正社員の共働き世帯では、男性では「5割」が36.0%、女性では「4割」32.6%・「5割」32.4%、平均も男性3.7割・女性4.0割と、夫婦ともに正社員の共働き世帯に比べて理想とする夫の分担割合は低くなっています。

専業主婦世帯での夫の休日の分担割合を見ると、男性では「5割」が28.9%、女性では「3割」が34.2%とそれぞれ最も割合が高くなりました。平均も男性3.5割・女性3.6割とさらに低くなっています。

一方で、現実の夫の分担割合は、夫の言い分より妻の認識のほうが低くなっています。夫婦ともに正社員の共働き世帯では、夫の分担割合についての夫の言い分は「3割」25.5%が最も高く、「5割」24.4%がほぼ同水準で続き、平均すると3.4割です。

これに対し、妻の認識によれば、夫の分担している割合は「1割以下」30.1%が最も高く、「2割」28.2%がほぼ同水準で続き、平均すると2.5割と、夫の言い分に比べ低くなっています。同様に、夫は正社員・妻が非正社員の共働き世帯では、夫の言い分では「2割」が28.2%と最も高く、「3割」が22.8%と続き、平均すると2.8割であるのに対し、妻の認識は「1割以下」が43.0%と最も高く、「2割」が24.8%と続き、平均2.1割と夫の言い分よりやはり低くなっています。

専業主婦の世帯については、夫正社員・妻非正社員の共働き世帯と同様の傾向となっています。

妻は夫が思っているほど、家事・子育ての分担を夫が実際にしているとは感じておらず、夫と妻の間には認識のギャップがあるようです。一度、家事・子育ての棚卸しを行ない、家事・子育ての全体像を共有したうえで役割分担をするなど、夫婦でこまめに話し合って現実的なところを調整すれば、ギャップの解消につながるのではないでしょうか。

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女性が第1子出産を機に仕事をやめた理由1位は?

第1子の妊娠・出産時に仕事をやめた25~44歳の既婚女性に理由をたずねたところ、「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから」52.3%、「子育てに専念したかったから」46.1%、「自分の体や胎児を大事にしたいと考えたから」41.8%が理由にあげられているのが目立ちます。

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家事・子育てと仕事の両立が大変な中、子どもを持つ女性はどのような働き方を理想としているのでしょうか。

末子が中学生以降の25~44歳の既婚女性に、「子どものライフステージに応じて、どのような働き方が理想的だと思うか」をたずねたところ、結婚当時から第1子出産まで「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性は、結婚から第1子出産までの時期は「正社員でフルタイム勤務」を理想とする人が約9割で、末子が未就園児の時期には約3割が「正社員でフルタイム勤務」、約4割は「専業主婦」をすることを理想としていました。そして、末子の年齢が上がるにつれて「専業主婦」を理想とする人の割合は低くなり、「正社員でフルタイム勤務」に戻ることを理想とする人が増え、末子が中学生以降になった時の理想は約5割が「正社員でフルタイム勤務」であり、「専業主婦」は約1割でした。

第1子出産まで「非正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性の理想は、「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性に比べ、「正社員でフルタイム勤務」を理想とする人は少なく、末子が中学生以降でも2割弱で、約3割は第1子出産前と同様に「非正社員でのフルタイム勤務」を理想としており、「専業主婦」のまま過ごすことを理想とする人は約2割でした。

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実際にはどんな働き方を選んだ?

それでは、実際の働き方はどうだったのでしょうか。理想の働き方をたずねた同じ既婚女性が結婚当時から現在まで、どのような働き方をしていたかを見てみます。結婚当時から第1子出産まで「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性は、末子が未就園児の時は半分が「専業主婦」で、約4分の1が「正社員でフルタイム勤務」をしていました。末子の年齢が上がるにつれて「専業主婦」の割合が低下し、「正社員でフルタイム勤務」の割合が高くなりました。末子が中学生以降になった時には「専業主婦」は約2割、「正社員でフルタイム勤務」は理想では約5割でしたが、実際は約4割と理想より低くなっています。

第1子出産まで「非正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性は、「正社員でフルタイム勤務」だった既婚女性に比べると、子どものライフステージを通じて「専業主婦」の割合が高く、末子が中学生以降の場合、理想では「専業主婦」は約2割でしたが、実際は約4割となっています。仕事に戻った人もほとんどが「非正社員でフルタイム勤務」「非正社員で短時間勤務」で、「正社員でフルタイム勤務」で働いている人は1割未満でした。

元々結婚当時から第1子出産まで「専業主婦」だった既婚女性は、末子が中学生以降も約6割が「専業主婦」となっています。このように、第1子出産までの働き方によって、出産後の働き方も、かなり異なっていることがわかります。

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働き手が子育てと仕事を両立しながら仕事を継続させるには、勤務先として何が求められているのでしょうか。

夫が正社員である共働きの夫婦の30~39歳の男女に、勤務先等の制度に充実を望むことをたずねたところ、夫婦ともに正社員として働く男性では、「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」の割合が30代前半41.1%・30代後半34.3%と最も高くなっています。また、夫正社員・妻非正社員の男性では、30代前半は「保育料補助等の支給・増額」37.6%と「扶養手当等の支給」36.7%が同水準で、30代後半では「扶養手当等の支給」が37.8%と、各々最も高くなっています。

一方、女性では、本人の働き方にかかわらず、いずれの場合も「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」が最も高く、夫婦ともに正社員で働く30代前半49.1%・30代後半39.0%で、夫が正社員で本人は非正社員で働く妻の場合、30代前半が56.2%・30代後半は54.9%となっています。

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男性の長時間労働是正が「妻任せ」解消につながる

今回の私たちの調査でも、特に夫妻ともに正社員の場合の夫の3~4割が「子育てのための勤務時間・勤務日数の短縮措置等」「育児休業の取得可能期間延長」「年次有給休暇以外での休暇付与」の充実を望んでいることがわかりました。

男性については長時間労働がまだ当たり前の職場が多いようですが、このことも家事・子育てが妻任せになりがちな原因の一つとは言えないでしょうか。前述のように家庭内で家事の棚卸しと話し合いをする一方で、勤務先においても家事・子育てと仕事を両立させやすい制度の充実や風土の醸成が望まれます。

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【あわせて読みたい】 ※外部サイトに遷移します

「年収1000万円」の夫が家事分担に抱く不満

モメない夫婦がやっている「ラク家事」の実際

稼ぎが少ない夫が家事を放棄する「深い理由」

提供元:妻が温度差を感じる「イクメン度自己評価」|東洋経済オンライン

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