2017.08.21
アラサー女子の恋愛が「結婚前提」とは本当か│30代前半男女が今の恋人と結婚したい率は?
未婚化・晩婚化が進む現在ですが、いわゆる「お年頃」を迎えるアラサー男女の恋愛・結婚観にはいったいどのような傾向が見られるのでしょうか(写真:tkc-taka / PIXTA)
明治安田生活福祉研究所が行なった「男女交際・結婚に関する意識調査」の結果から、25~34歳のアラサー世代の結婚についての意識と実態を3回に分けてご紹介します(本記事は第1回)。
直近の2015年の調査によれば、平均初婚年齢は夫が31.1歳、妻は29.4歳と、ちょうど結婚というライフイベントに直面する年代です。男女交際・結婚への意識をめぐって、いったい、どのような傾向が見られるのでしょうか。
※なお、本稿では「アラサー」を「20代後半」(25~29歳)および「30代前半」(30~34歳)と定義します。
「男女交際・結婚に関する意識調査」 ※外部サイトに遷移します
「交際する際に結婚を意識しない」人の割合とは?
25~34歳の男女に対して、交際と結婚の関係をどのように考えているかたずねたところ、結婚を少しでも意識している人(「交際する際には将来結婚することも考える」+「結婚したいと思える人としか交際しない」)の割合は、20代後半で男性75.1%、女性82.6%となり、30代前半も20代後半とほぼ同水準となっています。
一方、「交際する際に結婚のことはまったく意識していない」割合は、男性の約4人に1人(20代後半で24.9%、30代前半で25.0%)、女性は約6人に1人(20代後半で17.4%、30代前半で17.7%)となっています。
ただ、以上は回答者の恋人の有無を問わない調査です。実際に恋人がいる人は、その恋人との結婚をどのように考えているのでしょうか。
恋人がいる25~34歳の未婚者に対して、恋人との結婚についてどう考えているかたずねたところ、「婚約中」の割合は20代後半では男性17.2%・女性20.7%でした。
また、男性で「近いうちにプロポーズしたいと思っている」割合は、20代後半は17.2%、30代前半は25.7%となり、30代になると結婚への意識が高まることがわかります。一方、「プロポーズを待っている」女性は、20代後半で35.2%ですが、30代前半になると26.2%とむしろ9.0ポイント低くなっています。
なお、30代前半女性で近い将来の結婚を前提としない交際の割合は53.1%で、30代前半男性もほぼ同水準でした。
交際経験ゼロの理由は「交際したい人と出会わなかった」
そして、そもそも恋人との交際経験がない人もいます。交際経験がない25~34歳の未婚者に対してその理由をたずねたところ、男性では「どのように男女交際すればよいかよくわからない」割合が最も高く約3人に1人が回答しており、「恋愛にまったく関心がなかった」が約3割で続きます。
20代後半女性では「どのように男女交際すればよいかよくわからない」「これまでに交際したいと思う人に出会わなかった」「恋愛にまったく関心がなかった」の割合が高く、それぞれ約3割が回答しています。30代前半女性は「これまでに交際したいと思う人に出会わなかった」割合が最も高く約3人に1人となっています。
また、自分に恋人がいる・いないにかかわらず、異性と仲の良い付き合いをしている人もいるようです。25~34歳の未婚者に対して、恋人ではないが2人で会えるような仲の良い異性の友人がいるかたずねたところ、いる(「1人だけいる」+「複数人いる」)割合は、20代後半で男性37.5%、女性44.4%となり、30代前半も20代後半とほぼ同水準となっています。
異性の友人と交際に発展しない理由とは?
それでは、こうした仲の良い異性の友人と恋人関係に発展しない理由とはいったいなんでしょうか。恋人ではなく2人で会えるような仲の良い異性の友人がいる25~34歳の未婚者に対して、相手と恋人関係に発展しない理由をたずねたところ、「相手に恋愛感情を抱いてないから」の割合が男性約3割・女性約4割で男女ともに最も高く、「自分には別に恋人や好きな人がいるから」が続きます。
また、「告白して今の関係が壊れるのが嫌だから」は女性より男性のほうがやや高くなっています。男性のほうが恋愛に慎重な人が多いのかもしれません。
明治安田生活福祉研究所
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提供元:アラサー女子の恋愛が「結婚前提」とは本当か│東洋経済オンライン