2017.07.07

不眠症の原因と3つのタイプ別解消法


日中の眠気がひどかったり、夜なかなか眠りにつけなかったりするのは不眠症の症状のひとつである可能性があります。不眠症の原因はさまざまで、原因のなかには別の病気が潜んでいることもあります。今回は不眠症の原因や、症状のタイプ別解消法をまとめました。

記事画像

目次
-不眠症とは
-不眠症の原因
-不眠症のタイプ別解消法
-睡眠薬の選び方

不眠症とは

「日中の眠気がひどい」「毎朝身体がだるい」などの症状をそのままにしていませんか? その症状は、不眠症のサインである可能性があります。

記事画像

不眠症とは、寝つきが悪い、眠りが浅く熟眠感がない、朝早く目覚めてしまうなどの症状が続き、日中の倦怠感や意欲・集中力低下、食欲低下など身体や精神に不調があらわれる病気です。

不眠症には大きく分けて3つのタイプがあります。

【1】入眠障害…なかなか寝付けず、入眠に30分以上かかる状態

【2】中途覚醒…睡眠中に2回以上目が覚めて、なかなか再入眠できない状態

【3】早朝覚醒…起きるべき時刻よりも2時間以上早く目覚め、そのあと眠くなくなる状態

不眠症は、本人が自覚していないケースもあります。上記の症状に加え、眠気、疲労、集中困難、気分の落ち込みなどの症状が週に3回以上、かつ3カ月以上続く場合は不眠症の可能性が高いです。

不眠症の原因

不眠症になる原因は多岐にわたり、ちょっとした生活習慣が影響している場合もあります。不眠の原因になりやすいポイントをチェックして、なぜ眠れないのかを把握しましょう。

記事画像

ー ストレス、緊張

ー 身体の病気

ー うつ病

ー 薬や刺激物など

ー 生活リズムの乱れ

ー 環境

ー 別の睡眠障害(睡眠時無呼吸症候群、概日リズム睡眠障害、レストレスレッグス症候群など)

不眠症のタイプ別解消法

不眠症状により適切に対処するためには、不眠のタイプ別の対策が重要です。ここでは前述した不眠のタイプ、「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」それぞれに合った解消法をまとめました。

記事画像

入眠障害の場合

うまくリラックス状態をつくることができず、心身が緊張してしまっていると、身体が疲れていても眠れない…といった状態になります。そんな時は、身体の力を抜いて緊張を解きほぐす「筋弛緩法」が効果的です。また、寝る前の行動を変えることで睡眠に適した状態をつくることができます。

中途覚醒の場合

中途覚醒は、覚醒と睡眠のバランスが崩れてしまうことで起こります。夜中に目が覚めたり、目が覚めた後に再び眠れなくなったりする場合は以下の方法を試してみましょう。

刺激制御療法

「寝室=眠る場所、眠れる場所」というイメージを自分の中に植え付けて、熟睡できるように意識をコントロールする方法です。

また、夜中に目が覚めてしまい、再び眠りに入れなくなってしまったときには、いったんホットミルクを飲んだり、ゆったりとした音楽を聴いたりするなど心を落ち着かせて睡眠のスイッチが入るのを待つことが重要です。

早朝覚醒の場合

早朝覚醒は、生活リズムの乱れからも起こります。規則正しい生活を送ることを心がけ、「しっかり食べ、しっかり動く」ことが重要です。また、症状に対する不安から目が覚めてしまうことがあるので、安眠グッズやサプリメントなどをうまく使うのも1つの方法です。

睡眠薬の選び方

「睡眠薬」は、不眠症をはじめとした睡眠障害の治療方法の一つであるものの、依存性や副作用などが不安で、睡眠薬を飲むことへのハードルを感じる人もいるかもしれません。不眠状態の解消や入眠の手助けを目的として睡眠薬を使用するときの、基礎知識や注意点をまとめました。

記事画像

薬は、「効力」と「持続時間」によって種類が分かれ、睡眠薬においても同様です。薬の選び方を間違えてしまうと、眠っている途中で目覚めてしまったり、睡眠薬の効果が起きてからも残っていたりと、かえって身体に負担をかけてしまうこともあります。

また、睡眠薬は、飲むタイミングによって効果が左右されます。成分の血中濃度が最も高まるのは、薬を飲んだおよそ30分~1時間後。睡眠薬を飲んだ後すぐに寝床につけば、効き目のピークを逃さず、効果的に入眠しやすくなります。睡眠薬は、あくまで不眠症状を軽減させるもので、完全に不眠を治すものではありません。自分の身体や体調に合わせて、睡眠薬の利用も考えてみましょう。

まとめ

忙しい日々を過ごしていると、なかなか心身のケアに時間を回せないかもしれません。しかし、睡眠の不調を見逃していては、知らず知らずのうちに症状が悪化し、他の病気を引き起こしてしまうこともあります。今回ご紹介した不眠症のタイプ別解消法などを用いて、快適な睡眠を取り戻しましょう。

photo:Getty Images

編集部内で信頼できると判断した情報、並びに医師や専門家への取材を元に信頼性のある情報提供を心がけておりますが、自己の個人的・個別的・具体的な医療上の問題の解決を必要とする場合には、自ら速やかに、医師等の適切な専門家へ相談するか適切な医療機関を受診してください。(詳細は利用規約第3条をご確認ください)

提供元:不眠症の原因と3つのタイプ別解消法|Fuminners

関連記事

【医師監修】糖尿病だと心筋梗塞や脳梗塞になりやすいのはなぜ?~症状も解説~

【医師監修】糖尿病だと心筋梗塞や脳梗塞になりやすいのはなぜ?~症状も解説~

ピアサポートってなに?同じ悩みを持つ人とつながろう

ピアサポートってなに?同じ悩みを持つ人とつながろう

がんは予防が大切!今から始める5+1の対策

がんは予防が大切!今から始める5+1の対策

医師が指南「食後の血糖値急上昇」防ぐ5つのコツ|毎食後「3分間」イスから立ち上がるだけでもOK

医師が指南「食後の血糖値急上昇」防ぐ5つのコツ|毎食後「3分間」イスから立ち上がるだけでもOK

戻る