2017.06.28

喫茶店でバレる!「一生、残念な人」の3欠点|「コーヒー1杯の飲み方」で全部わかります


喫茶店での振る舞いによってバレる二流っぷりとは?(写真:xiangtao / PIXTA)

喫茶店での振る舞いによってバレる二流っぷりとは?(写真:xiangtao / PIXTA)

「学歴・頭のIQ」で、「仕事能力」は判断できない。仕事ができるかどうかは、「仕事のIQ」にかかっている。
『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』と『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著)が合わせて25万部突破の大ベストセラーになった「グローバルエリート」ことムーギー・キム氏。
彼が2年半の歳月をかけて「仕事のIQの高め方」について完全に書き下ろした最新刊『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』は、早くも20万部を突破、翔泳社主催の「ビジネス書大賞 2017」の大賞を受賞し、世界6カ国で翻訳も決定するなど、世界中で注目を集めている。
本連載では、ムーギー氏が「世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ教訓」の数々、および「日常生活にあらわれる一流・二流の差」を、「下から目線」で謙虚に紹介していく。

本連載の感想や著者への相談、一流・二流の体験談・目撃談はこちら

『最強の働き方――世界中の上司に怒られ、凄すぎる部下・同僚に学んだ77の教訓』

コーヒー1杯で一日中居座る人たち

「ちょ、ちょー、ちょーっと待って、お兄さん! い、い、いつまでコーヒー1杯で、粘るんや~~!」

世の中には、「8.6秒バズーカー」の懐かしのネタを思わず口ずさんでしまうほど、コーヒー1杯で喫茶店に永遠に滞在し、二流に転落している人が存在する。

彼らは、1杯280円のモーニングコーヒーを頼んだだけにもかかわらず、ランチタイムになっても、ディナータイムになっても、その「朝に軽く1杯飲んで立ち去る用のコーヒー1杯」で、「喫茶店の主」として一日中、居座るのだ。

彼らは決して2杯目を頼むことがない。ましてや、180円のバターブレッドを追加注文しようなどとは夢にも思わないのだ。

おまけに、店の中でも一番居心地のいい奥のソファの席に陣取って、何の遠慮もなくコンセントにつないである店の照明を引っこ抜いて、自分の携帯を充電するのだから、私はかける言葉もない。

「頭のIQの高さ」や「学歴の高さ」と、「コーヒーをしっかりと飲めるかどうか」とは関係がない。

世の中では、その喫茶店での振る舞いっぷりで「一流と二流の差」が如実にバレてしまうものである。

それでは、1杯のコーヒーを喫茶店で飲んだだけでバレる「人としての欠陥」は何なのか。たかだかコーヒーを1杯飲んだだけでガチにバレてしまう「人格的故障」とは、いったいどのようなものなのか。 早速、紹介していこう。

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まず、喫茶店での振る舞いによって一発でバレるのが、その人の「公共性のなさ」である。

子どもよりも大きな声を出す、二流の親たち

【1】「公共性のなさ」がバレる

たとえば、喫茶店で親と一緒に来た子どもが大騒ぎしていることは、腹立たしいことに日常茶飯事である。

店中を元気いっぱいに走り回ったと思えば案の定コケて、大泣きして周囲を困惑させる困った子どもたち。そしてそんな子ども以上に残念なのが、無神経で神経が図太い、大迷惑な親たちである。

彼ら彼女らは「マーマー! マーマー!!」などと泣き叫ぶ子どもをそのまま放置したり、あやし方が甘すぎて、子どもが泣きわめくのを助長したりする。

揚げ句の果てに「静かにしなさい! いい加減にしないと、お母さん怒るわよ!!」と子どもより大きな声を出してしまうのだから、その「親としての二流っぷり」に、私は開いた口がふさがらない。

【2】「横柄な人間性」がバレる

次に喫茶店でバレてしまうのが、「カプチーノ1杯で店員さんに対して極めて偉そうな態度をとる」という横柄な人間性だ。

彼らは、喫茶店でカレーを頼むときでも、「ごはんはいらない、ルーだけ」などと、変なカスタマイズ・メニューを要求してくる。

ごはん程度ならまだしも、「卵の黄身は抜いて」「シナモンを多めに」など、喫茶店のマニュアルをまったく無視した5スターサービスを要求してくるのだから、手に負えない。

注文の仕方も、まるで「中世の召使」を使うような態度で、指をちらっと上げて店員さんを呼びつけ、「わたしのコーヒーは、ダブルショットで」などと、コーヒー1杯に細かい指示を出すのだ。

揚げ句の果てに、「セルフサービス」と書いているのに、店員さんに「すいません、水もらえますか?」と、無料の水をたらふく注文するのだから、もはやかける言葉もないだろう。

とにかく店員さんに威張りちらしている横柄なお客さんたち。その「横柄で人として二流の人格」が、コーヒーの頼み方ひとつでバレていることに、気づかないのである。

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『最強の働き方』は20万部を超えるベストセラーになっており、翔泳社主催の「ビジネス書大賞 2017」の大賞も受賞した

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最後に喫茶店でバレてしまうのが、いつも同じ喫茶店の同じ場所に座っていて、「実は、ほかに行くところがない」ことである。

【3】「ほかに行くところがない」ことがバレる

私がよく行くシンガポールのロバートソンウォークにある、某喫茶店の話だ。

そこでは、朝から夜の閉店間際まで、ひたすら同じソファに座っている、もはや「主(あるじ)」と化している、二流のお客さんがいる。

彼はどんなに混んでいるときでも、周囲になんら遠慮するそぶりもなく、断固たる意志で、アイスコーヒー1杯で何時間も粘っている。

このような、絶対に帰ってくれない「主」と化したお客さんは、通勤時間に押し寄せる大量の客とともに、涼しげな顔で入店してくる。

しかしながら、ほかのお客さんとの最大の違いは、入店したあとに、決して退店してくれないことである。

「聖地」を奪還するため、隣で待つ

彼らはたいてい、パソコンを開いて仕事をするでもなく、本を読んで何かを学ぶでもなく、友達と語らって社交に興じるわけでもない。彼らがすることはただひとつ、「そこに存在する」だけなのだ。

たまに私が制裁を加えるべく、開店直後に入店して彼らのお気に入りのソファに座ろうものなら、もはや最後。いつか「聖地」を奪還するために、すぐ隣に座って待つのだから、もはやお手上げ状態といって差し支えないであろう。

とにもかくにも、同じ喫茶店に、いつ行っても同じソファに「主」のごとく居座ることで、「ほかに行くところがない、寂しいオジサン」であることがバレてしまうのである。

それでは、「一流の喫茶店の楽しみ方」は、どんなものだろうか? 

ここまで述べたように、公共性とマナーを守りながら、店員さんに丁寧に接し、またコーヒー1杯でその店に住み着かないのは当然のこととして、それ以外に、一流の人ほど、次の3つの特徴を有している。

「一流の人」の3つのポイント

【1】閉店間際まで粘らない

一流のお客さんほど、決して閉店間際まで居座ったりしない。

店員さんは閉店後も掃除などで時間がかかるもので、最後の客が無神経にも粘れば、その分、帰宅時間がたっぷり遅れてしまう。

一流のお客さんは、自分のコーヒーのせいで、バイトさんにサービス残業を強要するようなことは決してしないのである。

コーヒーを飲むときも、他者への配慮に満ちており、菩薩の領域に達しているのが、一流の一流たるゆえんなのだ。

【2】大声で話さない、異臭を発さない

また、一流のお客さんは、決してバカでかい声で話さない。

喫茶店に行って最も腹が立つのが、静かに勉強したり読書したりリラックスしたいのに、関西弁ないし関東弁のオバタリアンが大声で、井戸端会議に興じるときではないか。

やかましいオバサンが、それはそれは大きな声で大騒ぎしていること以上に腹立たしいことは、世の中にそう多くない。

しかし、いちばん困るのは、大声であるのみならず、すさまじい化粧のにおいでコーヒーの香りを打ち消し、完全に「異なるアカン空間」に喫茶店が転落してしまうときであろう。

さて、「喫茶店での一流の飲み方」の最後のポイントは、決して「テリトリー争い」をしないことである。

【3】喫茶店で「テリトリー争い」をしない

世の中には、空いている隅っこの2人席に座らず、3人席が向かい合いになっている合計6人席という広大な領土に、自分のジャケットとカバン、さらには本を置いて占有権を主張しようという、二流のお客さんがいる。

しかし、一流の人は「ひとりで6人掛けのソファを占領する」というテリトリー争いを、決してしない。

結局のところ、閉店間際までいないことにしても、大声で話さないことにしても、空いている席をひとりで占領しないことにしても、すべては「他人への配慮の有無」に集約することができるだろう。

シンガポールで「二流の客」と化している私

ここまで、喫茶店でコーヒーを飲んだ途端にバレてしまう、二流のお客さんの特徴を、偉そうに語ってきた私。

しかし何を隠そう、「二流のコーヒー飲み」の特徴をすべて満たしているのが、たったいま、この原稿をシンガポールはボタニックガーデン近くのスターバックスで書いている、恥ずべき「自称・グローバルエリート」の私なのだ。

他人の声がやかましいと文句をいいつつ、自分自身が眠りこけていびきがうるさすぎて、店員さんに注意されてしまった、恥ずかしい私。

たまに新製品のケーキが試供品として運ばれてくるたびに、「おいしいやないか!! ディス・イズ・デリシャスや!!」と興奮して、2つも3つも試食をおねだりする、どうしょうもない恥ずかしい人間が、この私である。

しかし私のような、アイスコーヒー1杯で閉店間際まで粘る迷惑な喫茶店の客が、地球からも消え失せないかぎり、世の中は何ひとつよくならないのだ。そして、この記事も「実は私こそ二流」と最後には書いてあるのに、最後まで読まずに炎上してコメント欄を焼き尽くす人たちがいなくならない限り、この世の中は一向に、よくならないのだ。

なお、「私の記事がひょっとして全てネタなのでは?」と疑問を抱いた方、あるいは、メディアでは決して書けないグローバル・エリートの本領を発揮したガチの教訓集を読みたいと思ってくださる方は、グローバル・メールマガジンまで、ご一報いただきたい。

私が世界中の上司に怒られ、すごすぎる部下・同僚から学んだ最新の教訓を、毎回、スターバックスどころか、コメダ珈琲およびタリーズのコーヒー1杯よりも低いお値段でお届けすることを、軽く口約束させていただきたいと思う。

グローバル・メールマガジン

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ムーギー・キム :『最強の働き方』『一流の育て方』著者

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提供元:喫茶店でバレる!「一生、残念な人」の3欠点|「コーヒー1杯の飲み方」で全部わかります|東洋経済オンライン

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