2017.06.30
妊娠中の妻の「ここが変わった!」夫として協力できること【パパ代表!照英さんインタビューその1】
女性は妊娠すると体調の変化があったり、気分が不安定になったりしがち。
中にはマタニティーブルーになってしまう人も・・・。また、お腹が大きくなれば思ったように動けないことに対する不満でストレスが溜まりまったりと、心身ともに大変な時期です。
そんなとき、旦那さまが支えてくれると心強いもの。実際、夫として、どんな協力ができるのでしょうか?
今回は現在3児のパパであり、父親向けの子育て講演などもされているタレントの照英さんに「妊娠中の妻が変わったこと」と「夫として協力できること」を聞きました。
照英さんインタビューその2はこちら『妊娠中も、子どもが増えても仲良し!夫ができる夫婦円満のコツ』
妻が変わったこと
【その1】 精神的に不安定
ホルモンバランスの変化などもあると思いますが、一人目の妊娠が分かったときは、妻は精神的に不安定な様子が見られました。
妊娠は初めてのことだし、うれしい気持ちの反面、不安な部分も多かったんだろうと思います。当時は奥さんの不安な気持ちをとにかく聞いてあげるようにしていました。
日常の些細な話でも「うんうん」とうなずいて聞いてあげると、奥さんの気持ちも少しずつスッキリしてくるようですね。思い返せばとにかく「うんうん!」って聞いてあげる「演出」をしていたこともありますが・・・これも優しさの一つなんですよ(笑)。
また、僕はできるだけ奥さんを外に連れ出すように心がけていました。うちの場合は温泉が大好きで、仕事の合間を見ていろいろな温泉旅館に行きましたね。
それほど時間がないときでも週に1回程度は近隣のお店でランチをしていたかな。妊娠後期までかなりアクティブでしたよ。仕事柄家を空けることが多く、それほど家事を手助けできない分、できるだけ気分転換してもらえるように気をつけていました。実際、気分がよくなるみたいですごく喜んでくれましたよ。
【その2】 肉体的な動けないストレス
うちの妻はつわりがないタイプだったので気持ち悪くてふさぎ込むなどはありませんでした。しかし動きにくいストレスはあったでしょうね。
家事でも普段していることが一つ一つが大変に感じられていたようで、無言のイライラを感じるようなこともありました。
そんなとき、僕が世の旦那さんたちにおすすめしたいことは「奥さんができることを手伝う」こと。奥さんができないことを替わりにやるのは当然ですし、それでは奥さんのストレス解消にはなりません。妊婦の「できないこと」に加えて、洗濯物を畳むなど「できる」家事を手伝うこと。
そうすると夫婦が一緒にいる時間が増えるし、ちょっとした気遣いを重ねることで、奥さんは旦那さんが協力してくれていると肌で感じられるはず。きっと安心してくれると思いますね。
【その3】 怒りのスイッチが分からない
多分、世の旦那さんは一生妊婦さんの辛さやストレスは理解できないのではと思っています。夫婦は血縁関係がないので、もともとは他人ですよね。
だから、相手のことを「わかっている」と感じるのは傲慢で、「わかったつもり」になっているだけだと思うんです。うちも結婚11年目になりますが、まだまだ分からないことがたくさんありますよ。
特に妊娠中の女性はいろいろ変化があるのでストレスがたまり、予想外のところで怒りスイッチが入ることもあります。
どんな女性も不安や不満やストレスをためて発散できないでいたら、どこかで爆発するし、精神的にも赤ちゃんにも良くないですよね。
うちは去年3人目が生まれたのですが、妊娠中は自分が2人の子どもを外に連れ出し、妻がゆっくりできる時間を設けられるよう工夫をしていました。子どもを連れて公園やデパートの屋上に遊びに行くとかね。
もちろん、家に帰ってから妻にわざわざ「なにしていたの?」なんてことは聞きませんよ。何も気にせず一人で自由にできることが、妻にとってはいいリフレッシュになったようです。
妊娠中の奥さんはどんな人も大なり小なり変化があるもの。それを旦那さんがどう受け止めて、どう協力してあげるかで随分違うと思います。
一つ一つ奥さんの様子を見ていけば、旦那さんができる協力ポイントは必ずあるはず。これから生まれる新しい命を最高の楽しみとして、ぜひ、優しい気持ちで大変な奥さんを見守ってあげてくださいね。
お話を伺った方:照英
俳優・タレントのほか、司会業、デザイナーなど多方面で活躍。私生活では3人の子ども(一男二女)のパパとして子育てにも奮闘中。育児番組の司会業にも挑戦、子どもへの視線と等身大の子育て論が視聴者の共感を呼んでいる。
取材・執筆/齊藤カオリ
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