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2023.12.14

NISA「口座開設の手順から解説」始め方の"超基本"|インデックスファンド、何を選ぶ?決め手は?


初めての投資で何をしたらいいかわからないというあなたへ、NISAの始め方を「超基本」からご紹介します(写真:umaruchan4678/PIXTA)

初めての投資で何をしたらいいかわからないというあなたへ、NISAの始め方を「超基本」からご紹介します(写真:umaruchan4678/PIXTA)

「投資は儲かるらしいけど、こわくて一歩踏み出せない」「老後はどうなるの?2000万円なんて貯められない」と焦っている人いませんか? 『お金に人生を振り回されたくないから超ビギナーが今すぐやること教えてください』を上梓したFPの黒田尚子さんに初めての投資で何をしたらいいかわからないというあなたへ、NISAについて聞きました。本稿では同書より一部抜粋し再構成のうえお届けします。

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ネット証券は商品豊富で手数料も割安

NISAを始めるなら、金融機関でNISA口座を開設しなくてはいけません。ここで大事なのは金融機関をきちんと考えて選ぶこと。NISAは1人1口座しか開設できないので金融機関も1つだけです。途中で変えることもできますが、1年間は変更できないうえにその手続きも複雑なのです。

NISAを開設できるのは銀行や郵便局(ゆうちょ銀行)、信用金庫、労働金庫、JAバンク、証券会社、保険会社などさまざまですが、おすすめは証券会社。それ以外はダメというわけではありませんが、証券会社なら銀行などがとり扱っていない金融商品やサービスがあるからです。

もう一つの決め手は手数料です。安いのは圧倒的にネット証券。このほか、ウェブサイトの使いやすさや入出金のしやすさなどの利便性・使い勝手も気になるところ。ただ、こればかりは個人の好みもありますので、まずは証券口座だけ開設して使いやすさをチェックしてみるのもアリです。

© 黒田尚子(著)、月野まる(イラスト)/主婦の友社

© 黒田尚子(著)、月野まる(イラスト)/主婦の友社

iDeCoはすぐに開設できない

《iDeCoの口座開設の場合》 iDeCoの場合は「ネットだけで完了!」とはいきません。

ウェブサイトなどで加入申込書を請求し、記入したら必要書類などを添付して金融機関に提出しなくてはならず、厚生年金の被保険者は、事業主から証明書を出してもらう必要もあります。その後、国民年金基金連合会の審査もあるので、口座開設までは1~2カ月かかると考えて。

NISA口座を開設したら、毎月の投資額を決めて投資信託を選びましょう……と言われても、どの投資信託を選ぶかが問題です。投資ビギナーが10年、20年という長期間にわたって積立投資することを考えると、インデックス型の投資信託(インデックスファンド)がおすすめです。

インデックスとは「指数」という意味で、インデックスファンドは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)アメリカのS&P500やNYダウなどの指数に連動して値動きする投資信託のことを指します。

一方、特定の指数を上回るように設計されたのがアクティブファンドです。両者の違いは「運用方針」。前者は、市場全体に投資できますが、市場平均を超えるリターンを得るのは難しい。

後者は、テーマや目的などバラエティー豊富ですが、ファンドマネジャーのスキルや力量によて運用成績が左右されます。どちらにもメリット・デメリットがありますが、ここでもポイントはコストです。相対的にインデックスファンドは運用コストが低いため、運用報酬や手数料も低く設定されていてお得なのです。

ただ、つみたてNISAの対象商品の8割以上がインデックスファンド。その中でどれを選ぶかですが、「これがいいと言われたから」ではなく、目論見書を見て自分なりに納得して購入を。そのためのヒントを下記に並べましたので検討材料にしてください。

インデックスファンド、何を選ぶ? 決め手はこれ

信託報酬など手数料(コスト)が安いものを選ぶ

保有している間は信託報酬がかかり、預けている資産から日々引かれる。国内インデックスファンドの信託報酬の平均は預入資産の0.242%、国内・海外インデックスファンドの平均は0.31%を目安にしよう。
※2023年7月現在。金融庁調べ

長期投資が前提なら「株式型」を選ぶ

株式型は価格が大きく変動する傾向があるものの、10年、20年持ち続けると大きなリターンも期待できる。投資信託なら国内の企業だけでなく、新興国や先進国、米国株式などへの投資が手軽に実現。

純資産総額は10億円以上で右肩上がりに増えているもの

一定の資産がないと効率的な運用ができにくい。「純資産が多ければいいファンド」というわけではないが、右肩上がりに純資産総額が増えているのは運用成績がいい(もしくは人気がある)証拠。

運用実績が3年以上のものを選ぶ

運用実績が最低でも3年、できれば5年以上あるものを選びたい。株式市場の上昇局面ではどのファンドも好調な場合が多いので、相場全体が下がっているときでもちゃんと持ち直しているかを確認しよう。

証券口座のランキングは気にしなくていい

金融機関によっては投資信託ごとに「○位」という順位が表示されるが、それは単に買いつけが多かった順。その銘柄が自分のニーズに合うわけではないので、引っぱられないこと。

長期保有なら信託期間は無期限がマスト

投資信託には「○○年○月○日まで」と運用期間が設定されているものと、無期限のものがある。長く持ち続ける前提で投資するのであれば、必ず無期限のものを選ぶべし。

「今買うべき投資信託はコレ!」を信用しすぎない

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本や雑誌、インターネットなどでも「今買うべきファンドはコレ!」と具体的な銘柄を推奨しているとつい見てしまいます。

たとえば、最近なら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆるオルカンでしょうか。人気の理由は、1本で47カ国2800銘柄(2023年3月末現在)に分散投資でき、運用コストも割安。国内外全体のインデックスに連動しているので、効率的にリスク分散ができるとおすすめされているわけです。

これだけではつまらないと思うなら「米国株式型」や「先進国株式型」を組み合わせるのもいいでしょう。いずれにせよ、何を(what)推奨しているかよりも、なぜ(why)なのか理由を確認しておくことが大事です。

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6000本から選ばれた「新NISAに合う」投信7本

月収16万、1000万貯めた彼女の「リアルな生活費」

新NISAで選ぶべき投資信託は「アレ」1本でいい

提供元:NISA「口座開設の手順から解説」始め方の"超基本"|東洋経済オンライン

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