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2023.06.29

カーシェアは車を買うよりもお得?10年間の費用を比較してみた


【画像出典元】「metamorworks-shutterstock.com」

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目次

・カーシェアとは
・カーシェアのメリット・デメリット
・10年間でどれだけ違う?カーシェアとマイカーの費用を比較

車を買うのではなく、シェアして一時的に利用する「カーシェア」が人気を集めています。1回数百円からの利用が可能なカーシェアですが、どのような人であればマイカーを購入するよりもお得なのでしょうか。

今回は、カーシェアとマイカーそれぞれでかかる費用を比較します。メリット・デメリットについても触れますので、どちらにすべきか迷っている方は参考にしてみて下さい。

カーシェアとは

【画像出典元】「chesky- stock.adobe.com」

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カーシェア(カーシェアリングサービス)とは、必要な時にだけ車を借り、一時的に利用できるサービスです。利用できる車種はコンパクトカー、SUV、ミニバンなどさまざまです。

たとえば、大手タイムズのカーシェア「タイムズカー」は、月額料金880円(税込)+15分220円~(税込、コンパクトカークラスの場合)の料金で車を借りることができます。この料金にガソリン代や保険料もすべて含まれています。

利用のおおまかなイメージとしては、「利用の予約を入れる」→「車両のあるステーションに出向き車を借りる」→「車を利用する」→「利用が終わったらステーションに車を返す」という流れとなります。

レンタカーとの違いは?

カーシェアとレンタカーは、どちらも車を借りることができるサービスであり共通点は多いです。ただし、以下のような細かな違いがあります。

・カーシェアは10分単位、レンタカーは最低でも3時間から
・カーシェアは月額料金が必要、レンタカーは月額料金不要
・カーシェアの料金はガソリン代込み、レンタカーはガソリン代別途
・カーシェアは乗り捨て不可、レンタカーは乗り捨て可能なオプション有
・カーシェアは24時間利用可能、レンタカーは営業開始時間からの利用

特に注目すべき点は、カーシェアは10分単位で利用できるということです。したがってカーシェアはレンタカーよりもラフに使うことができ、ちょっとした移動時に利用しやすいサービスと言えます。

カーシェアのメリット・デメリット

【画像出典元】「yasumurasaki- shutterstock.com」

【画像出典元】「yasumurasaki- shutterstock.com」

ここでは、マイカー(車を買う場合)と比較した上での、カーシェアのメリット・デメリットについて解説します。

カーシェアのメリット

・初期費用が少なくて済む
・維持費(税金、保険料、車検代、駐車場代など)がかからない
・さまざまな車種に乗れる
・所有するわけではないため、盗難やいたずらにあった場合のリスクがない

カーシェアの初期費用はほぼ無いに等しく、手続きも簡単です。1時間あたり1000円未満で利用できる業者もありますので、短時間だけ車を使いたい場合には大いに役立ちます。

カーシェアのデメリット

・予約が取れないことがある
・予約した時間内で利用するのが基本(超過すると倍以上の超過料金が取れられる場合も)
・利用後は出発地となるステーションまで戻り、車を返却する必要がある
・ペットは乗せられない

カーシェアの場合、台数は限られており、利用者が多いと予約が取れないことがあります。また次の予約が入っていることもあるため、基本的には予約時間内でしか利用できません。このためマイカーよりも自由度は低く、いつでも好きなだけ車が使えるとは限りません。

10年間でどれだけ違う?カーシェアとマイカーの費用を比較

カーシェアとマイカーをそれぞれ10年間利用した場合、どのくらい費用の違いがあるのでしょうか。シミュレーションしていきます。

比較は、以下の条件で行います。
・一般的なコンパクトカー(スペックは排気量1300CC、車重1.2トンを想定)
・1週間の利用時間は10時間(平日は買い物などで計3時間、休日は遠出をし7時間を想定)

マイカーの場合

【画像出典元】「moonrise- stock.adobe.com」

【画像出典元】「moonrise- stock.adobe.com」

新車車両価格:約160万円(総支払額)
ガソリン代:約54万円(年間5万4000円×10年)
自動車税:34万5000円(排気量1000cc超から1500cc以下、年間3万4500円×10年)
自動車重量税:12万3000円(年間4100円/0.5トン×3×10年)
自賠責保険:11万5000円(自家用乗用自動車の場合、年間1万1500円×10年)
任意保険:52万7000円(ソニー損保 12等級 ブルー 年間走行11000km以下 シエンタの場合で10年分を算出)
車検代:40万円(2年毎の車検10万円×4回)
駐車場代:99万6000円(月極駐車場の全国平均相場 約8300円×12か月×10年)
合計:464万6000円

なお、このうち「ガソリン代」や「駐車場代」は、地域差もありますので、差が生じやすい部分です。

カーシェアの場合

【画像出典元】「Eva March- stock.adobe.com」

【画像出典元】「Eva March- stock.adobe.com」

※「タイムズカー」の設定料金を例としてシミュレーションします。

基本料金:0円(月額料金が880円発生するが、利用がある月は利用額に補填できるため実質無料)
カード発行手数料:1650円(1人/1枚、初回のみ)
利用料金:422万4000円(15分220円、週10時間×4週×120か月(10年分)で算出)
合計:422万5650円

タイムズカー ※外部サイトに遷移します

1週間10時間の利用であれば、あまり大差はない

上記の通り、1週間あたり10時間の利用を10年続けた場合で計算すると、マイカーの場合は合計で「464万6000円」、カーシェアの場合は「422万5650円」となります。約40万円ほどカーシェアのほうが安い計算となりますが、10年間で40万円の差はあまり大きいとはいえず、誤差の範疇ともいえるでしょう。

利用時間が増えるほどカーシェアは不利になる

カーシェアはマイカーに比べ、利用時間の影響を受けやすく、利用時間が増えるほど費用の伸びが大きくなります。上記では1週間あたり10時間の利用で計算していますが、これが1週間あたり15時間利用となると、10年間での費用は633万6000円に及び、マイカーよりも多くの費用がかかります。反対に1週間あたり5時間しか利用しない人であれば、10年間での費用は211万2000円で済み、マイカーよりもだいぶ安くなります。

以上、カーシェアとマイカーの費用を比較しました。
カーシェアは短時間の利用に適しており、「週末だけ車に乗る」など車の利用頻度が少ない方にとってはお得なサービスです。一方「毎日のように車を使う」「長時間走行をよくする」といった利用を想定すると、費用負担も大きくなり、マイカーの方が安上がりに。ご自身のライフスタイルを考慮した上で、どちらにするかを検討してみて下さい。

記事提供:ウェブマガジン「mymo」


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