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2017.04.14

それでリラックスできてるつもり?実は疲れどんどんためる行動6パターン


日常的に起こり得る不調には、様々な症状があります。肩こり、腰痛、頭痛、睡眠の問題、胃腸の不調、足のむくみ、イライラ……など、身体のみならず心の不安定性にまで及びます。こうした全身的な症状は、実は心身「リラックス」ができない状態になっているサインでもあります。

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私達の身体は活動的になるべき時には、身体を緊張させる働きのある「交感神経」が優位になり、身体を休めるべき時には、リラックスを促す「副交感神経」優位の状態へと向かうよう自律神経のバランスが保たれるようになっています。このバランスが乱れると「何となく不調」「身体のどこかしらがツライ」という不快な日々が続く可能性が高まるのです。

やりがちな“逆リラックス”6パターン

現代は、脳が疲労してしまう交感神経が優位になりがちな場面がとても多いです。そのため、意識的にリラックスを薦める情報を得る機会も多いかもしれません。ご自身でリラックス法を考えて実践しているという話もよく伺いますが、残念なことに逆効果となっている方法もあります。リラックスしているつもりでも、かえって疲れをためて緊張状態に陥りやすいケースをご紹介しましょう。

その1 休憩時間は常にスマホをチェック

仕事の休憩時間や移動時間、空き時間ができたら「とりあえずスマホチェック」が習慣化していませんか?

仕事をする際は、ただでさえ頭であれこれ考えたり、急いで業務をこなしたり、人と接するなどストレスにさらされ、心身が緊張状態になりがちです。スマホはSNSやゲームなど楽しい気持ちになることができるものである一方で、目からの刺激が過剰になりやすく、また姿勢保持の筋肉が疲れ、疲労が溜まりやすくなる要素があります。休憩時間にいつもスマホが手元にあるなら、たまにはスマホを少し遠ざけて、心身の緊張をゆるめる時間をもちましょう。

その2 ストレッチは痛くなくちゃ効果なし!

「疲れたなぁ」と思った時に自分でも簡単にできるストレッチは、大変お手軽にできるリラックス法です。ずっと座り姿勢が続いたときなどは、思いっきり伸びをしたくなるものですよね。筋肉がこり固まっていると、ストレッチをした際に「硬くて伸びない」と感じるかもしれません。

この時間違えやすいのが「ストレッチは痛いほど緊張がほぐれて柔らかくなる」と思い、勢いよく伸ばしたり、痛みを我慢して無理にチャレンジすること。リラックスどころか、筋肉が緊張しやすい反応が起きてしまうことがあります。「痛気持ちいい」と感じる程度ならまだしも、顏が歪んでしまうくらいの痛さなら、それは少しやりすぎかもしれません。

その3 熱~いお風呂に入る

お風呂の湯温は熱い方が好き、という人がいます。好みは人それぞれですが、湯温が高い場合は、シャキっと身体が目覚めます。交感神経が優位になり活動へ適した状態になるため、これから活動するぞ!というときには適していますが、ゆったりしたいときには逆効果。

緊張をほぐしてゆったりしたいのであれば、熱いお風呂よりも38~40度程度のぬるめの温度が適しています。

その4 疲労回復のためにスタミナ系をガッツリ食べる

朝、疲れがとれないまま、1日をスタートさせる日が続いていませんか?疲れがたまってきたと感じた時に「ガッツリ食べて疲れをとろう」とパワーの源になりそうなメニューを選び沢山食べる人がいますが、これは要注意。

実は、疲労がたまっている時は、ストレスによって内臓の機能が低下している可能性があるのです。胃腸に負担をかけないよう消化のよいものを選び(消化が良くなるよう調理するなど)、大量に食べることは控えましょう。胃腸へ負担がかかると周囲の筋肉が緊張を起こすことがあり、リラックスできなくなるケースもあります。

その5 帰宅後の飲酒でリラックス!

1日を終えて帰宅し、フ~っとひと息「リラックスタイム」を過ごしたい時に好まれるのがアルコールです。お酒を呑むと気持ちが楽になり、リラックスできるかと思います。ですが、もし飲酒量が多くアルコールが分解される前に就寝時間を迎えてしまうと、内臓が働いた状態で眠ることになります。身体が休まらず就寝時に大切な「リラックス状態」にはなりません。睡眠も質も低下する恐れもあるため、不調を感じやすくなる恐れありです。

お酒を飲むなら、なるべく就寝時刻の3時間前には切り上げておくのがベター。お酒以外に自分がリラックスできる方法を見つけておくのも、実は重要です。

その6 マッサージは強モミで!

こり固まった筋肉をほぐしてリラックスさせるには、痛みを我慢してでも強めのマッサージでなければ効果が出ないと思っている人がいます。しかし、痛みを我慢すると身体に余計な力が入り、マッサージの刺激がうまく入らない場合があります。また、刺激量が多すぎるとマッサージ後に“もみかえし”のような不調を感じる場合もあり、逆に緊張状態になることも。これでは、リラックス状態から遠のいてしまいます。

できればマッサージは専門家にお願いする方が安心ですが、セルフマッサージやご家族にお願いする場合にはその強さにご注意ください。

今すぐ姿勢をチェック!リラックスに必要なポイント

前述の「リラックス逆パターン」を繰り返した結果、また、緊張状態から脱することができない身体になっている人の共通点は、「姿勢が悪くなっていること」「呼吸が浅くなりがちであること」などが挙げられます。

リラックスができずにいると、姿勢を支える筋肉の働きが低下してしまいます。背スジを伸ばすよりも背を丸めている方が楽で、快適に思えるようになります。すると、いつの間にか呼吸も浅くなり、意識的に大きく呼吸をしてみると、気持ちよく息を吸い込めず、胸部や背中の筋肉がガチガチに張って痛く感じる場合もあります。

リラックスのベースは、深呼吸をゆっくりと繰り返すこと。自律神経を整えることへも繋がるため、まずは目を閉じて、ゆっくりと深呼吸をしてみましょう。吐く息を長めに意識します。布団に横になる・リクライニングチェアに身体を預けるなどして、脱力した状態で行えるとなお良いです。少しずつでも、姿勢を保つことが楽になっていくことができれば理想的です。

それに加えて、1日の生活の中で、時々姿勢を整えるよう意識をする時間をつくりましょう。きつめのジーンズのファスナーを上げるように、息を吸いながらお腹をへこませ上半身を引きあげると、背スジが伸ばしやすくなりませんか?デスクワークなど同じ姿勢が続いた際に、軽く姿勢をリセットするよう、このように姿勢を意識するエクササイズがオススメです。

まとめ

好みや生活スタイルにより、選ぶリラックス方法は人それぞれですが、逆リラックスパターンを避けるだけでも、身体が軽くなりリラックス状態へ促されやすくなるかもしれません。新年度はまだはじまったばかり。カラダからの「お疲れ・緊張サイン」を軽く流してしまわないよう、労わりながらベストなスタートを切りましょう!

photo:Getty Images

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檜垣暁子

カイロプラクティック理学士(B.C.Sc.)。日本カイロプラクターズ協会正会員(JAC)。日本カイロプラクティック登録機構(JCR)登録カイロプラクター。2003年、横浜市都筑区に「あきカイロプラクティック治療室」を開院し、肩こりや腰痛をはじめ体調不良を抱える方の施術にあたる。生活総合情報サイト「All About」では、肩こり・腰痛ガイドとして長年執筆を続けている他、テレビ・ラジオ・雑誌・書籍など多方面で活動中。著書に、学研「今すぐできる!肩こり・首痛を治す32のルール」ほか。

提供元:それでリラックスできてるつもり?実は疲れどんどんためる行動6パターン|Fuminners

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