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2023.01.11

今年こそ身に付けたい「好かれるマナーと品格」|「書き言葉」と「話し言葉」を混同するのはNG


人との付き合いが少しずつ変化しつつある昨今、心地よい関係性を築いていくためのマナーと品格とは(写真:takeuchi masato/PIXTA)

人との付き合いが少しずつ変化しつつある昨今、心地よい関係性を築いていくためのマナーと品格とは(写真:takeuchi masato/PIXTA)

こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

人との付き合いが少しずつ変化し、関わり方も人それぞれ、画一化された常識やマナーが時代遅れになりつつあります。

年賀状や盆暮れの挨拶なども、その一つ。何がよいとか悪いとかではなく、心地よい関係性を築いていくためのマナーと品格について考えたいと思います。

言葉にも「TPO」がある

そもそも、マナーって何でしょう。お互いが気持ちよく過ごすための配慮ではないかと思います。ですから、「○○してはいけない」とか「△△すべき」という禁止や強制で行うものではなく、よりよいコミュニケーションのために行うものです。

大切なのはTPOです。休みの日に近所のコンビニに買い物に行くときの服装と、記念日に予約したレストランに行くときの服装が違うように、その場と用途に合っているのかが大切なポイントになります。

言葉にもTPOがあります。目上の人には敬語を使うといったことのほかに、「書き言葉」と「話し言葉」を混同しているケースが目につきます。

例えば、相手の会社を指すワード、書き言葉は「貴社」で、話し言葉は「御社」です。こうした知識は、社会人になれば経験をもとに自然と身に付くことも多いのですが、メールやチャットとツールが多岐にわたってくると迷うことも増えると思います。ビジネスで使用する場合は、書き言葉を意識したほうが、よいでしょう。

例えば、宛名が「○○さん」は、ビジネスメールでは適しません。封書の宛名に「○○さん」と書くかどうかと考えるとわかりやすいかと思います。ですから、宛名として書くときは「様(さま)」を使い、それ以降の文章中では、「○○さんのご意見を伺えれば」など、さん付けにしても問題ないかと思います。

さらに、このような表現も気を配れると素敵です。

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また、「ら抜き」や「い抜き」をしないことで、スマートな文章になり、受け手の印象もよくなります。

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チャットツールなどで、話し言葉と書き言葉の垣根が曖昧になっているからこそ、相手と状況によって、使い分けることが大切です。

意識すべき「平等性」

次に、平等性です。

Aさんに対する態度と、Bさんに対する態度があからさまに違ったら、どうでしょうか。品格に欠ける行為だと思いませんか。

また、無意識のうちに、部下を区別してしまうこともあるので、注意が必要です。例えば、仕事の依頼をするときに、年上の部下に対して「これお願いできますか」と伝え、年下の部下に対して「これやっといて」では、不満が生まれても致し方ありません。明らかな対応の区別が、部下の心理に影響するからです。

一例を挙げれば、年上の部下からは「気を遣われているな、疎外感を覚える」年下の部下からは「同じ立場なのに、軽んじられている」といった具合です。また、呼び方ひとつとっても、「ちゃん付け」「さん付け」「ファーストネーム呼び」「ニックネーム」など、特定の人だけを区別すれば、ハラスメントの問題にまで発展しかねません。組織は上下関係で構成され、それぞれの立場もあるので、それ自体を否定するつもりはありませんが、関わり方には平等性を意識することが大切です。

最後に、感情のコントロールができることです。

人は、感情の生き物ですので、感情の波があって当然です。しかし、ビジネスの場で、大袈裟に感情をあらわにしたり、怒りを爆発させてしまうのは、周囲はもちろん、本人にとっても大きなマイナスです。「感情をコントロールできない人」の評価は、思うよりずっとシビアなのです。

理由があるなら、感情を爆発させても問題がないのではと正当化したい気持ちもあるかもしれませんが、何事も穏やかに冷静に対処する姿勢が求められます。激怒していい場面でこそ、安定した態度で関われることは、品格であり、おおいに高評価につながると思います。

自分との対話が良い関係性を生む

そのためには、セルフコントロールができることが必要です。まずは、自分の気持ちに向き合う時間を作りましょう。自分のことは自分が一番よくわかっていると思っていても、実は、見ないようにしていることが多く、わかっていないことが多いのです。体裁や遠慮、我慢などで、自分の気持ちを後回しにして、ないがしろにしてしまっている結果、自分の気持ちがつかみきれなくなります。自分の本来の気持ちに向き合い、「何に対して怒りを感じるのか」「どう考えているのか」などを把握することこそが、気持ちをコントロールするために必要なことです。この気持ちが正確に把握できていないからこそ、些細なことでイラついたり、モヤモヤしたりするのです。

自分の気持ちや考えに向き合い、それを受け入れることが、自分を大切にすることです。そしてそれは、周りを大切にすることにつながり、それが好かれるマナーとなって相手に伝わり、品格が保てるようになります。

ぜひ、今年は自分との対話を大切にして、より良い関係性を創ってください。

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提供元:今年こそ身に付けたい「好かれるマナーと品格」|東洋経済オンライン

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