2023.01.10
「ワックスのつけ方」ほとんどの男性が間違ってる|ヘアメイクが教える「髪のスタイリング」技3つ
男性の髪の悩みを解消するスタイリングテクニックとは(写真:Taki/PIXTA)
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なかなか髪型がキマらない、という男性は多いのではないでしょうか? 男性アーティストから絶大な信頼を集める、伝説のヘアメイク荒木尚子さんが、門外不出の男性のメイクやスタイリングテクを公開した『男のロジカル美容75 「見た目」に絶対的な差がつく』。本稿では同書を一部抜粋し再構成のうえ、「髪のスタイリング」技を3つご紹介します。
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薄毛も顔の悩みも「髪のスタイリング」でカバー可能
顔の額縁ともいわれ、面積も大きい髪は、眉とともにメンズの見た目印象を左右する重要な要素。であることはわかっていても、髪質や加齢による薄毛もあって、なかなか髪型がキマらない、という男性も多いのでは。
しかし、おまかせください。私は長年、アーティストの方々のライブでのヘア&メイクも担当してきました。ライブ現場というのは、汗はかくし、動きも激しい、風にも吹かれ、観客の熱気とともに会場の湿度も高くなる、ヘアスタイルのキープという観点では、かなり過酷な環境です。
そのなかで、くずれにくい、多少くずれてもカッコいい、乱れてもすぐ元に戻る、そして女子たちがキャーッと声を上げずにいられない色気まで漂わせる、そんなスタイリング方法を追求してきました。この経験から編み出した荒木式のスタイリング術を、一般の方でも試しやすい形でご紹介します。
また、私はアーティストのヘアカットやヘアケアも長年担当してきました。どこから見ても美しい「卵形」の頭部をつくり、スタイリングもしやすい荒木式の「盆栽カット」のハウツーや、さらに、イケメンたちの髪を、ずっと美しく保ち続けてきたヘアケア術も、特別に公開いたします。
1.「卵形の頭部」を目指せば髪型で失敗しなくなる
イケてる髪型にしたいなら髪型と顔型のトータルで「卵形の頭部」に整えることが重要。なぜなら、「卵形」の頭部が、立体感があり、小顔効果も出る、もっともイケメンに見えるシルエットだから。
この理想形と現状の自分の頭部の形とのギャップを埋める作業が、ヘアカットとヘアスタイリングですべきことなのです。理想形がわかってさえいれば、薄毛やハチをカバーしようとして、より目立たせてしまう失敗はなくなります。
まず頭部全体を「引き」で見てください。卵形にするには、どこのボリュームが足りず、どこが多すぎるか確認を。写真を撮ってチェックしてもいいでしょう。正面だけでなく横や斜めもお忘れなく。
(画像:『男のロジカル美容75 「見た目」に絶対的な差がつく』)
頭頂部に高さを出し、サイドは広がりすぎない。後頭部は丸く、えり足にはくびれができる。360度どこから見てもきれいな卵形
ポイント2「毛の流れ」を把握する
2.自身の「毛流れ」を把握すれば薄毛もカバーできる
ボリュームをコントロールするために必要なのは、「毛流れ」を利用すること。ボリュームを出したければ毛流れに逆らって毛を立たせればいい。ボリュームをおさえたければ、毛流れに沿って髪をねかせるようにスタイリングすればいい。それさえ知っていれば、男性最大の悩みである「薄毛」もカバー可能なのです。
まずスマホで前後左右からご自身の頭部の写真を撮り、毛がどの方向に生えているか見てみましょう。髪の毛をクリップなどで持ち上げて撮影を。
ハチの毛が下向きに生えているなら、下向きになでつければハチが縮小。トップの薄さが気になるなら、毛流れと逆に流してスプレーで固定すれば、ボリュームが出せます。実に簡単な原理です。
(画像:『男のロジカル美容75 「見た目」に絶対的な差がつく』)
ハチが張っている人は、ハチ周りは放射状に生えていることが多く、耳上あたりの毛は、下向きではなく、前方or後方に流れていることが多い
(画像:『男のロジカル美容75 「見た目」に絶対的な差がつく』)
トップを盛るのに大事なポイントのつむじ。前に流れていたり、下向きになったりしている場合も。毛流れに逆らって、根元を起こすようにスタイリングすればボリュームアップ
3.90%の男性は「ワックスのつけ方」を間違っている
ヘアワックスをつけるとき、どんなふうにつけますか? たいていの男性は、髪の表面からくしゃくしゃっと揉み込んでいるのではないでしょうか。実はそれは間違ったつけ方! なぜなら、髪の表面や、毛の中間から毛先にばかりワックスがつき、その重さに耐えきれず毛根がクタっと寝てしまうから。時間とともに必ずぺたんと崩れてきます。
正解は、指先にだけワックスをとり、地肌に近い根元にしっかりつけること。トップはモヒカンを作るイメージで、根元を持ち上げながらつけると◎。
表面や前髪は、指に残ったワックスで毛先をまとめたり動かすだけに。これなら、重さで根元が寝ることなく長時間キープ可能。ハチは根元に毛流れに沿ってワックスをつけて、しっかりつぶして。
意外と知らないワックスの正しいつけ方
(画像:『男のロジカル美容75 「見た目」に絶対的な差がつく』)
1、指先でワックスを少量とる。それをすべての指先にのばしてなじませる。のばす範囲は第一関節までにする。
2、髪の内側から手を通す。地肌に近い位置で手を動かし、ハチはねかせ、トップは根元を起こす。
3、表面の髪の毛先をつまんで動きをつける。ワックスはつけ足さず、指先に余った分だけを使用。
4、ワックスの量がかなり少ない状態の指先で前髪を整える。重さでぺたんとしやすいので、前髪は最後にする。
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提供元:「ワックスのつけ方」ほとんどの男性が間違ってる|東洋経済オンライン