2022.09.15
食材を腐らせる人は冷蔵庫の使い方がなってない|手早く取り出せて、食材を使い切れる必勝テク
食材を余らせて傷めたり、腐らせたりしないために冷蔵庫をうまく活用しましょう(写真:Graphs/PIXTA)
料理を楽しく簡単につくるためにはどうしたらいいでしょうか?
『わたしも家族も笑顔にする 幸せキッチン』の著者、遠藤早智さんは「料理のダンドリが大事」と説きます。本書より料理のダンドリを左右する要素の1つである冷蔵庫の食材管理についてのパートを一部抜粋、再構成してお届けします。
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冷蔵庫の開閉時間を短くする! シンプルトレー活用法
帰宅して冷蔵庫を開けたら、無造作に入れた食材がゴチャゴチャしていて憂うつになった、そんな経験はありませんか?
献立・買い物・調理のダンドリは整っていても、意外と見落としがちなのが「冷蔵庫の食材管理」です。冷蔵庫の食材管理ができていないと、料理をラクに快適に行うことはできません。
快適に調理をするためには、使う食材を冷蔵庫から手早く取り出せるようにしておくことがとても大切です。冷蔵庫の中が散らかっていたり、整理されていなかったりすると、食材を探すことからはじめなくてはなりません。料理を作る際に食材を1つひとつ探していたら、それだけで時間のロスが生まれます。
そういった時間を大幅に削減するために、私がお勧めするのがトレーの活用です。買ってきた食材を冷蔵庫に入れる前に、メニューごとに食材をまとめ、1つのトレーにのせるのです。
たとえば、カレーを作る場合は、ジャガイモ、人参、たまねぎ、豚肉を一つのトレーに入れておきます。そして、調理の時間になったら、さっと取り出すのです。そうすると、冷蔵庫のドアを開けてから3秒以内に食材を取り出せるようになり、時短料理ができるようになります。
トレーは、衛生面で優れているステンレスのトレーを使うことをお勧めします。
野菜がしなびているのを見て、料理を作る気がなくなってしまったことはありませんか? 料理の悩みの1つに、「野菜を腐らせてしまうこと」があります。
私自身も、以前は野菜室の奥のほうに葉物を入れてしまい、調理中に傷んでいることに気づいたり、てっきり使い切ったとおもっていたキュウリが冷蔵庫の奥のほうから出てきてムダにしてしまい落ち込んだりしたことが何度もあります。
そもそも、こういったことが起きるのは、大抵の冷蔵庫は野菜室がいちばん下に設置されているため、食材を取り出しづらく、また何が保管されているのかが見えにくいからです。
買ってきた野菜が雑然と保管されている状態では、野菜の鮮度を保つことはできません。
たとえば私は野菜を野菜室に置かず、思い切って冷蔵庫のいちばん上のドアを開けた3段目に保管しています。そうすることで、どの野菜がどれだけ残っているかを把握できます。さらに、次の献立に使う野菜を考え、献立ごとのトレーに入れておけば、効率よく多くの野菜を使い切ることができます。
そして、このように見やすい所に野菜を置くことで、「野菜を使い切ろう」という意識も芽生え、食品ロスを防ぐことができます。
野菜を腐らせてしまうのは、使う予定の野菜を使い切れなかったり、冷蔵庫の中にあるのを忘れ、結局余らせて傷めてしまう・腐らせてしまうということがほとんどです。
また、「冷蔵庫のいちばん上のドアを開ければ野菜が見える」という状況にすることで、野菜を使った1品を必ず作るという意識を植え付けることにもつながります。
さらに、鮮度の良い食材で料理を作ることは、栄養価の高い料理を作ることにもつながります。
食材と調味料の定位置を決める
最後に、冷蔵庫の最上段の使い方をまとめます。
大抵の冷蔵庫は、最上段のドアを開けると4段のスペースがあります。
それぞれのスペースに置くものをあらかじめ決めておくことで、食材の紛失を減らし、冷蔵庫のドアを開けてすぐに食材を取り出せるようになります。そして、それが料理の時短につながります。
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それでは、私が行っている冷蔵庫の使用法を記載します。
1段目…日持ちするもの・長く保存できるもの(みそ、梅干し、こんにゃくなど)
2段目…よく使う食材(納豆、リンゴ、瓶に入った調味料類など)
3段目…賞味期限の短いものやすぐに使わない野菜(2つのトレーにわけて置いておく)
4段目…1品ごとの料理トレー
という置き方をし、食材を取り出すようにしています。
これはあくまで私の事例です。ご自分で保管しやすい方法を考え、それに合ったやり方で実施するといいでしょう。たとえば、4段目を野菜の保管場所にする手があるでしょう。
このように、冷蔵庫の段ごとで保管するものを決めておくことで、パパッと食材を取り出すことができ、料理の時短につながるのです。
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提供元:食材を腐らせる人は冷蔵庫の使い方がなってない|東洋経済オンライン