2022.04.26
まだ間に合う!GW「お得に旅を楽しむ」3つの方法|3年ぶりの「制限なし」大型休暇に何をする?
工夫すれば今からでもゴールデンウィークに「旅」を満喫する方法はあります(写真:8x10/PIXTA)
まもなく、ゴールデンウィーク。2022年のGWは日並びもよく、最大10連休という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コロナ禍で迎える3度目のGWとなるわけですが、4月に入ってからも新型コロナウイルス感染者の大幅な減少傾向は見られず、今年も十分な感染対策をしながら過ごすGWとなりそうです。
そうなると、やはり1番人気となるのは国内旅行でしょう。しかしながら、特にGWのような大型連休では、多くの人が一斉に移動し、通常の休日以上の混雑が予想されるため、多くの人が集まる"密"な状態をなるべく避けたいと思う方も多いと思います。
飛行機や新幹線は換気設備が整っているとはいえ、満席状態だとどうしても不安に思ってしまう方もいらっしゃることでしょう。そんなコロナ禍のGWを楽しむ方法としては、以下の3つがおすすめです。
混んでいる日を避けるには?
休日をズラして旅行
GWが始まる4/28(金)、5/3(火・祝)などは特に公共交通機関が混雑したり、道路が渋滞したりしがち。そうした日を移動日にすると、移動時の人混みが避けられないだけでなく、移動だけで通常の週末以上の時間を要することが多く、せっかくのお休みなのに、移動だけで疲弊してスタートするなんてことも。
それでも旅行を楽しみたい方におすすめしたいのは、出発時を1日早めること。移動が集中する日の前日に移動すると、混雑を避けることができるだけでなく、GWの特別料金ではないお得な金額で移動できることもあるので、非常にお得です。
前日から休むことができない職種の方でも、仕事終了後に帰宅……せずにそのまま出発すれば、お金も体力も温存できて、それだけでちょっぴりお得なGW旅行の始まりです。
それは帰りも同様です。せっかくの大型連休であれば、ギリギリまで楽しみたいところですが、そこはグッと堪えて、1日早く帰ることで、帰りも一番のピークの混雑を避けることができ、安心な移動ができると思います。GW前日は休めないけれど、GWが終わった翌日も休みが取れる方は、5/9(月)や10(火)まで休めば、お得に旅行ができることでしょう。
ホテルで「ホカンス」
ゆっくりホテルステイ
旅行といっても、必ずしも旅先でさまざまなスポットを巡ることだけが旅行ではありません。旅行の醍醐味は"非日常"を感じること。日常とかけ離れた体験ができるのであれば、必ずしも観光名所へ足を運んだり、何かのアクティビティに参加したりする必要はありません。ホテルでダラダラすることだって、立派な旅行なのです。
プールやジムなどの設備が整い、レストランも充実しているようなホテルでのホテルステイであれば、ホテルの中だけで旅行を完結することができます。いつもなら、家のベッドでゴロゴロしながら見るNetflixも、ホテルのベッドでゴロゴロしながら見るのとでは、そのあとの心のリフレッシュ具合が全く異なります。
また、コロナ禍ということで、無理に街を散策する必要もありません。ホテルの外での出費はかなり抑えられるので、食事ぐらいは豪華に、ホテル内のレストランや、部屋でのルームサービスで済ませるのも良いでしょう。また、そういったホテルステイができるホテルほど、衛生面も十分なケアがされているので、安心・安全な滞在ができると思います。
マイクロツーリズム
わざわざ遠出をしなくても、旅気分を味わうことはできます。コロナ禍で最も注目されているのは、マイクロツーリズム。短距離旅行のことで、自宅から1時間以内で行けるような地元の観光施設を訪れたり、ホテルに宿泊したりすることで、住む街の良いところを再発見するキッカケにもなっています。
長距離の移動を伴わないことから、徒歩や自転車、車などで目的地にたどり着くことができ、密での移動が不安な方でも気軽に行うことができることも特徴。多くの人が訪れる、定番の観光スポットでなくとも楽しめることも魅力です。
見慣れた街でも、"旅気分"で街を見てみると、これまでは気づかなかったお店を見つけたり、街の歴史を知ったり、それだけでも非日常は感じられます。普段の散歩ですら、旅に変わるのです。個人的には、近所の外国料理レストランで海外旅行気分を味わうのも気軽でおすすめです。
2年ぶりにハワイツアーも再開
海外旅行は、ここに来て一気に復活の兆しも見えてきました。外務省は4月1日付で、「106か国の感染症危険情報をレベル3(渡航は止めてください=渡航中止勧告)からレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き下げる」という大幅緩和を発表。
また、厚生労働省も日本人に対して「ワクチン接種証明などの諸条件が整っていれば、日本入国時における待機免除」を発表し、海外旅行も完全復活に向けて動き出しています。
政府の発表に伴い、JTBやHISなどの大手旅行会社が、相次いでGWに合わせたハワイツアー(募集型企画旅行)の再開を発表。これは、2020年3月以来、約2年ぶりの再開となります。ツアーの中では、参加者に対して24時間体制でのサポートを行うなど、不安を少しでも緩和するような取り組みも盛り込まれるなど、コロナ前よりも、より安心・安全を打ち出した内容になっていたりします。
一方、その受け入れる側のハワイも、2月後半からコロナ感染者数もかなり落ち着いてきており、3月26日以降はマスク着用の義務も撤廃され、すでにアメリカ本土などから多くの観光客が訪れています。もしかしたら、あなたの周りにも今年のGWで海外旅行を検討している方がいらっしゃるかもしれません。
では、もう誰もが不安なく海外旅行ができるのか?それはやはり、「ご自身でリスクを取れる方」のみが今は海外旅行ができる状況です。
出国及び外国に入国に関しては、「ワクチンパスポート」があれば隔離なく入国できる国が次々に増えてきており、そういった国を選べば、どれだけ移動しても隔離なしに複数の国を周遊することも自由にできるようになってきています。
また、日本帰国時も「ワクチン接種証明などの諸条件が整っていれば、日本入国時における待機免除」がスタートし、これまでと大きく異なり、スムーズな入国が可能となりました。海外出張もどんどん解禁されているという話も聞きます。
旅行先で感染するとまだ大変
これだけ聞くと、もう自由に旅行ができる!と思ってしまいそうですが、まだ「出国前72時間以内に受けたPCR検査の陰性証明書の提出」というルールが撤廃になっておらず、これが最大の障壁となる人が多くいるのではないでしょうか。
そのどの点が障壁かというと、万が一、旅行先でコロナに感染してしまった場合です。現地で感染した場合、日本入国条件である72時間以内のPCR検査の陰性証明書の発行ができず、現状のルールだと、日本行きの飛行機にすら乗ることができません。
当然、旅行先の国のコロナ感染者のルールに基づき、診察やホテルでの隔離などを行う必要も出てきます。場合によっては、1週間以上現地で隔離されて足止めされたケースもあるようです。
ですので、万が一、旅先でコロナに感染した場合の仕事などにおけるリスクが取れる方が、今は自由に行ける印象ですが、他国においてはPCR検査の陰性証明書なく入国が可能な国も増えてきており、日本もそのようなルールが導入されたタイミングが、誰もが自由に行き来できるタイミングになるかと予想しています。
そんなコロナ禍での海外旅行は、「医療体制が整っている国」「海外旅行保険」「直行便」がキーワードとなりそうです。日本入国時にコロナ感染していないことが条件である限り、万が一の感染に備えて、医療体制が整っている国であれば、比較的安心して渡航が可能です。過去のコロナ対策状況などを判断材料にするのがよいでしょう。
そして、万が一感染した場合、現地で治療を受ける際に保険の適用外治療となる場合がありますので、海外旅行保険の加入は必ず行っておいた方がいいでしょう。
また、日々、各国の出入国ルールは変わっています。乗り継ぎが必要な飛行機を選択した場合、経由地でも入国のためのルールが適用されることもあり、経由地の国用の準備も増えますので、直行便の方が安心して渡航できるでしょう。
一押しの旅行先は
私も本業はサラリーマンなので、まだ個人でそこまでのリスクはとれないため、今年のGWも日本を満喫しようと思います。今年のGWで、一番のおすすめ旅行地は、長野県の善光寺。善光寺では今まさに、数え年で7年に1度前立本尊を公開する「御開帳」が行われています。
本来であれば昨年実施予定でしたが、コロナの影響で延期となっており、4月3日から6月29日まで。「今しか見られない」という体験は、非日常感を高めてくれて、よりリフレッシュができることでしょう。
さあ、みなさんは今年のGWはどうやって過ごされますか?まだまだ不安もあるコロナ禍のGWですので、ご自身の体調や心の状態に合わせた楽しみ方を見つけてください。
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提供元:まだ間に合う!GW「お得に旅を楽しむ」3つの方法|東洋経済オンライン