2017.03.18
春本番に歩きたい!関東地方のおすすめ絶景スポット7選
「春はあけぼの」で知られる枕草子の作者・清少納言も絶賛した日本の春。四季折々の景色が楽しめるからこそ、草木が芽吹く春の訪れは心を高揚させてくれます。春の訪れをより感じたいなら、見て・歩いて・触れるのが一番。穏やかな日差しや温かい風、花の香りを探しに、春の絶景スポットを訪れてみてはいかがでしょう。
春ならではの絶景を楽しむスポット
ようやく冬が終わり、お出かけが気持ちのいい季節です。せっかくウォーキングやお散歩をするなら、景色を楽しむことができれば一石二鳥。ここでは、この時期にしか見られない春の絶景スポット(関東編)をご紹介していきます。
【茨城県】国営ひたちなか公園:ネモフィラが織りなす青い絶景
茨城県東部にある国営ひたち海浜公園では、毎年4月下旬から5月中旬にかけて、「ネモフィラ」が見ごろを迎えます。見渡す限り一面にブルーのネモフィラが咲き誇る美しさは、世界に誇れる絶景。“みはらしの丘”と呼ばれる3.5ヘクタールほどの敷地には、約450万本のネモフィラが植えられています。空と大地が溶け合う“青い絶景”ネモフィラブルーの中をウォーキングすれば、春を存分に感じられそうです。
ネモフィラは北アメリカ原産の一年草で、和名は瑠璃唐草(るりからくさ)。森の妖精のような小さな花をつけることから、別名「ブルーベビーアイズ」とも呼ばれています。
また、見た目にインパクトのあるブルーのネモフィラカレーは、お土産としても人気です。その他にも、ソーダ味のネモフィラソフトクリームやクッキー、お饅頭などネモフィラを模したお土産品が充実しているので、日帰り旅行や一泊旅行にもぴったりです。
【栃木県】足利フラワーパーク:日本の花「藤」を満喫
栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」では、4月中旬から5月中旬にかけて日本を代表する花「藤」が満開を迎えます。パーク内では、四季折々の草花を8つのテーマに分類しており、晩春のこの時期は「ふじのはな物語」と名付けられています。白・ピンク・紫の藤の花が、一本の幹から枝垂れ咲く様はまさに絶景。600畳敷の大藤棚3面や世界でも珍しい八重の大藤棚など「世界が息を呑んだ美しさ」とも称賛されています。
ここでは、白・赤・ピンクのツツジやシャクナゲと共に咲き乱れる庭木仕立ての藤、鏡のような池に姿を映す夜の姿など、藤の美しさを様々な角度から眺めることができます。黄色い藤の花「きばな藤」は、その様から“ゴールデンチェーン(金の鎖)”といわれています。
万葉集では、藤について歌ったものも多く、娘のかわいらしさを藤の末葉(うらば)に例えたり、藤が咲く春の野を恋心に例えたりと、古くから人々が藤の美しさに魅了されてきたことがうかがえます。春の日差しが心地よい日は、美しい草花を愛でながら優雅なお散歩を楽しんでみてはいかがでしょう。
【群馬県】榛名山:プチ登山で春を探しに
草花が芽吹く春は、春を探しながら山歩きをするのも楽しそうです。群馬県高崎市に位置する「榛名山」はロープ―ウェイで約3分、山頂からは浅間山や富士山を見ることもできます。榛名山のほぼ中央にある「榛名富士」は、その名が意味する通り富士山にそっくり。5月から秋まで、ツツジ、キキョウ、ノバナショウブなど高原の植物を楽しむことができます。
プチ登山後の楽しみとして、榛名地域では唯一の天然温泉「榛名湖温泉ゆうすげ」で疲れを癒すのもおすすめ。湖畔ウォーキングを楽しむも良し、ロープ―ウェイに頼らず登山を楽しむのも良し、体調や気分に合わせ、山歩きを楽しめます。
この榛名の地をもっとも愛したのが、竹久夢二。晩年には「榛名山美術研究所」建設という構想を抱きつつも、病に伏してしまいました。現在は「竹久夢二アトリエ」として、資料をもとに復元したアトリエが榛名湖と榛名富士を一望できる高台に設置されています。
写真提供:埼玉県観光課
埼玉県秩父郡にある秩父高原牧場は、東京・池袋駅から二時間ほどのところにあります。5月中旬から6月中旬は、1,500万本ものシャーレ―ポピー(別名「虞美人草」)が見渡す限りに広がり、“天空のポピー”と例えられるほど。ピンクと赤のポピー畑と空のブルーが調和し、とても幻想的です。ポピーの花言葉は、「いたわり、思いやり、恋の予感、陽気で優しい」など心がほぐれるような素敵な言葉ばかり。
ゆっくりと歩いてポピーの花を一本一本眺めれば、それぞれの花が違った色をしていることにも気づきます。自分好みの模様や色合いの花を探してみるのも、歩いて花を愛でる楽しみのひとつです。
【千葉県】九十九里浜:波音を聞きながら春風を感じる
千葉県九十九里浜といえば、サーフィンなどのマリンレジャーにも利用されている場所。九十九里浜は、千葉県の旭市・刑部岬から、いすみ市・太東崎までの浜、約66キロメートルの海岸を指します。「日本の白砂青松100選」、「日本の渚百選」に選ばれている九十九里浜は、海と空が描く美しい青のコントラストがどこまでも続きます。
九十九里浜は、首都圏から約60キロメートルと都心からも近く、そして新鮮な海の幸が楽しめるのも魅力。2月末から3月にかけては濃いピンクの華やかな花びらが特徴の「しらこ桜」が鑑賞できます。関東屈指のパワースポット「玉前神社」もあり、果てしなく続く広い海を眺め、波の音を聞き、散歩をするだけでも大自然から元気をもらえそう。
【東京都】目黒川:桜のナイトウォーキングを楽しむ
昼間にウォーキングする時間が取れない、遠出するのはちょっと…という方は、ナイトウォーキングはいかがでしょう。世田谷区から目黒、品川を通り東京湾に注ぐ目黒川を中心に、毎年3月下旬から4月上旬、見事な桜が咲き誇ります。池尻大橋から亀の甲橋までの約3.8キロメートルにわたって、両岸には800本ほどのソメイヨシノが開花し、川岸の散歩が楽しみに。
4月上旬には桜まつりが開催され、夜のライトアップでまた違った桜を眺めることができます。夜の大人デートで川岸のそぞろ歩きを満喫してみるのも楽しそうです。
【神奈川県】小田原城:天守閣と空を背景に映える桜の美しさ
15世紀中ごろに築城されたとされ、北条氏の本拠地としても知られる小田原城。桜の名所としても有名で「日本さくらの名所100選」にも選ばれています。小田原城を取り囲むように咲き乱れる桜と松並木も絶景ですが、一本の幹から大きく枝垂れ咲く「長興山のしだれ桜」も見ごたえ満点。3月下旬あたりの開花から4月上旬あたりまでは、ぼんぼりが点灯されて夜桜が楽しめるのも魅力です。
昼の桜に夜の桜、自分の好みに合わせて、遥か昔の戦国時代に想いを馳せつつ桜並木を歩くだけでも、非日常を思う存分味わうことができそうです。
絶景スポットで日本の春を満喫
ゆっくりと歩く速度は、春の訪れを感じるのにぴったり。自分の立ち止まりたい場所で、花をバックに記念撮影や、花を愛でながらお茶やお団子を楽しむのも良いですね。春の美しい朝焼けや心地よい春の風は「これぞ、日本の春」と思わせてくれるもの。絶景スポットで春の訪れを感じながら、日本の春を満喫してみてはいかがでしょうか。
<著者プロフィール>
■中野友希(なかの・ゆき):
大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。
監修医プロフィール
■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36
提供元:春本番に歩きたい!関東地方のおすすめ絶景スポット7選|KenCoM