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2021.10.20

あなたが人からナメられてしまうただ1つの理由|人からの頼まれ事は適度に断ったほうがいい


人からの頼みごとを無理に引き受けすぎたら、その後もずっと続いてしまう?(写真:Pangaea/PIXTA)

人からの頼みごとを無理に引き受けすぎたら、その後もずっと続いてしまう?(写真:Pangaea/PIXTA)

「人からなめられやすい」「何であの人は私にだけ、あんな態度を取るのだろう」「なめられやすいのは生まれつきだから、どうにもできないのかな……」。

職場やプライベートでそう悩んでいる方、その原因は実はたった1つのことだったのです。心理学的に、人は他人の頼み事を無理に引き受けすぎてしまうと、なめられてしまうという傾向があります。頼み事は適度に断るほうが、むしろ周りから大切に扱われるようになるのです──『心理カウンセラーYouTuberが教える1秒で不安なくなる大百科 あらゆる「悩み・ストレス・疲れ」を吹き飛ばすリスト100』の著者であり、YouTubeチャンネル登録者数12万人のるろうに氏はいいます。同氏にその理由を聞いてみました。

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実は人に優しくしすぎないほうが得

人に優しくするというのは人間関係の中でとても大事なことです。周りといい関係を作っていけば困ったことが起きても助け合えて、自分の心にある不安を解消できるからです。

ですが、人に優しくしなきゃという気持ちが強すぎると、他人を優先しすぎて自分に優しくすることができず、それが周りからも優しく扱われなくなる原因になってしまうことがあります。だから適度に優しいくらいがちょうどいいんです。

たとえば、あなたが会社で同僚から「悪いけどこの仕事手伝ってくれない? 明日までにやって」と言われたとします。

ですが、実は自分が抱えている仕事も忙しくて余裕がない、でも優しすぎる人は仕事を引き受けて、自分の仕事は残業して片付けてしまったりします。

いつもこうしていると、周りからは「しめしめ、この人は多少無理なことを言っても引き受けてくれるんだな」と思われ、なめられることになりやすいです。

なめられてしまうと、残業してまで周りの仕事を引き受けているのに、あなたが困っているときには周りからは全然手伝ってもらえないという悲しいことになってしまいます。

だから、他人に優しくするのは自分に余裕があるときだけで十分です。

「とはいえ、自分を犠牲にしてでも相手に優しくしないと関係がギクシャクするんじゃないか?」って心配になる人もいるんじゃないでしょうか。でもそんなことはなく、適度に優しいほうが相手との関係もよくなるんです。

「返報性の原理」といって、人は他人から親切にされると自分もお返しをしようという心理が働きます。でも、過度に自分を犠牲にし続けていると、返報性の原理が効かずに「この人はお返しをしなくてもいい人だ」となめられてしまいます。

先ほどの仕事の例であれば、「今は手が離せないので、この仕事が片付いたらお手伝いします」と断ればいいんです。そうすると、相手は「この人にお願いをするときは忙しいかどうかを考慮しなきゃいけないな」と思うようになります。

そしてあなたに手伝ってもらうことは「忙しい時間を割いてもらっている」という価値があるものだと認識されます。

自分を安売りしすぎず相手に自分の価値を感じてもらえれば、相手から感謝されてなめられなくなるというわけです。そうなれば、今度はあなたが困ったときにも助けてもらうことができるでしょう。

他人より自分を優先するほうがいい

「他人とよい関係を作るには、自分のことは後回しにしなきゃ」と思っている人も多いです。もちろん、自分のことしか考えずわがままばかり言っていたら社会は成り立ちません。

ですが、他人を優先しすぎると自分の心を疲弊させてしまうことにもなりやすいんです。だから、苦しい思いをしているくらいならもっと自分優先になっていいんです。

世の中にはどれだけこちらが親切にしても、まったく見返りのない人がいます。たとえば、テイカー(Taker)といって、give&takeのtakeしかしない、つまり他人から与えてもらうことばかり考えている人がいます。

残念なことに、自分を後回しにしてテイカーを優先すれば、それを当たり前だと思い感謝もされません。そういう人と付き合い続けるのは自分を消耗させてしまいます。

もしあなたの身近にテイカーがいたら、なるべく関わらないほうがよいと思います。たとえテイカーに何かをお願いされても、あなたにとってあまりにも負担の大きな要求だったとすれば、それはできないとはっきり断ることをお勧めします。

「とはいえ、自分を優先してわがままになっていたらテイカー以外の人からも印象を悪くするんじゃないか?」と気になる人もいるかもしれません。たしかに、わがままばかり言うのはよくないですが、自分の意思をはっきりさせることはよい人間関係を作るきっかけになります。

心理学では「自分で自分を扱うように、他人も自分を扱う」と言われています。つまり、自分で自分を大切に扱うことで、他人も自分を大切にしてくれるということです。

「人に迷惑をかけちゃいけない」ではなく、「迷惑をかけるのは当たり前なんだからお互い様」と考えてみると、自分の負担も減り人間関係もよくなっていきます。心当たりのある人は試してみてください。

全員に自分を合わせなくていい

相手の意見を否定すると傷つけて嫌われるんじゃないかと心配になったりしますよね。だから「相手の意見に合わせておかなきゃ」と言いたいことがあっても言わないままにしてしまう。

ですが、人間関係においては自分の意見をしっかりと持っておいたほうが好感を持たれやすいといえます。

もし、あなたの意見に対して何でも「Yes」と言う人がいたらどう思うでしょうか。最初のうちは「自分と意見が合う人なんだな」と好印象を持つかもしれません。

ですが、いつもYesと言われることが続くと、相手に対して「あなたの意見はどうなの? 本当はどう思っているのか聞かせてほしい」と思うのではないでしょうか。自分の意見を持たず「ただこちらに合わせていればいいと思っているんじゃないの?」とその人の言葉を信用しづらくなってしまうかもしれないですよね。

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また、もしあなたが何かのコミュニティーに属していれば、メンバー間の意見が対立することも珍しくありません。そのとき、Aさんの前ではAさんの意見を支持しているのに、Bさんの前でBさんの意見を支持するというつじつまの合わないことをしていたらどうなるか。

そうやって不自然に意見を合わせていると、「あの人は人を見て態度を変えている」と思われて、印象が悪くなる可能性があるんです。それってすごくもったいないですよね。

でも「やっぱり相手と違う意見を言うと相手の機嫌を損ねて印象を悪くするんじゃないか」と思う人もいるかもしれません。ですが、こういう心配はあまりしなくてもいいと思っています。

心理学には「一貫性の原理」というものがあります。これは、人は「この人はこう考えているだろう・行動するだろう」というふうに予測がつく人のほうが好かれるし信頼されやすいという傾向です。

自分の意見やスタンスを明確にしているほうが、「自分もそう思う!」とあなたに共感してくれる人が集まってきてくれます。逆に「あのときこう言ってたじゃん!」と他人に言われるくらい言動に矛盾が出るほうが信頼を損ねてしまいます。だから無理に相手の意見に合わせる必要はないんです。自分が違うと思うことは違うと伝えても大丈夫なのです。

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提供元:あなたが人からナメられてしまうただ1つの理由|東洋経済オンライン

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