2021.07.27
意外と難しいホットケーキをおいしく焼くコツ|上手く焼くポイントをメーカーの人に聞いた
まんまるで、ぷっくりとした絵本に出てくるようなホットケーキが焼いてみたい!ホットケーキをきれいに焼くコツをご紹介します(写真:株式会社デザインメイト/PIXTA)
混ぜて焼くだけなのに、なぜかふんわり膨らまなかったり、焦げてしまったり。意外とホットケーキを焼くのって難しいんですよね。そこで今回は、〝昭和産業〟商品開発研究所 家庭用グループの薄井富美子さんに、おいしく焼くコツを教わりました!
簡単なようで意外と難しい
当記事は、Domani(ドマーニ)公式ウェブサイトの提供記事です
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表面のきれいな、ふわふわ食感のホットケーキを焼くために気をつけたいポイントを、ホットケーキづくりのプロ、〝昭和産業〟の薄井富美子さんに聞きました。
《基本編》
1:分量とつくり方をしっかり読んで準備する
「各社、おいしくつくるために色々試作して分量やつくり方を決めています。ぜひ、分量とつくり方を守ってつくってみてください」
2:卵と牛乳を先に混ぜてからミックスを入れる
「ボウルにホットケーキミックスを入れたら、泡だて器で軽くトントンとミックスを上から押さえてなじませてから混ぜると混ぜやすいですよ。混ぜる回数は全部で50~60回を目安に」
3:熱源の違いやフライパンの違いに注意!
「熱源やフライパンの種類によって、熱伝導や蓄熱性が異なります。ガスの場合、直火なので温度が上がりやすい傾向にがありますし、IHの場合は、温度がやや上がりにくいけれど、専用器具は蓄熱性が高いという特徴があります。
また、底が薄いタイプのフライパンは火にかけるとすぐに温度が上がりますが、火から下ろしたり生地を入れると温度が下がりやすい。一方、底が厚いタイプは、温度が上がるまでやや時間がかかりますが、蓄熱性が高く温度が下がりにくいものが多いです。このように、お手持ちのフライパンの特徴を知って、火加減と焼き時間を調節するのも大切です」
4:樹脂加工したフライパンには油を塗らなくてOK
「油を塗りすぎると焼き色がまだらになり、きれいな表面になりません。ただし、樹脂加工の劣化などで生地が剥がれにくくなっている場合は薄く油を塗ってください」
5:フライパンに生地を落とす時は少し高めの位置から一点に!
「広がりにくいからとお玉で押し広げると表面に跡が残ってしまうのでやめましょう」
6:表面に気泡が出てきたら裏返す
「ホットケーキは弱火で約3分焼くが目安ですが、表面に気泡が見えてきたら、この気泡が割れないうちに返すと膨らみがよくなります。せっかくできた気泡が割れては、膨らみのもととなる炭酸ガスが逃げてしまいます。生地を返す時は思い切りが大事。フライ返しを、生地の下に一気に奥まで差し込んで持ち上げると、返しやすくなります」
《応用編》
1:材料にこだわる
卵や牛乳を高品質なものにするとしっとり感やコクが出ます。たとえば、乳脂肪分の高い牛乳を使う、または一部を生クリームに変更すると深いコクを味わえます。ヘルシーにつくりたい場合は、低脂肪乳や豆乳へ変更するのもよいでしょう」
2:水だけで生地をつくる
「牛乳の代わりに水を使うと、ホットケーキミックスそのものの味がしっかり感じられます。もちもち感も強く感じられますよ」
3:ちょい足しでアレンジ
「溶かしバター、オリーブオイル、はちみつ、メープルシロップ、水あめ、豆腐、マヨネーズ、ヨーグルトなどを生地の中に少し混ぜ込むと味の変化が楽しめます」
まんまるホットケーキの夢が叶う商品も
絵本に出てくるようなぷっくりホットケーキが作れる「まんまるおおきなホットケーキのもと」(写真:Domani編集部)
牛乳の種類を変えたり、思い切って水だけでつくるのもアリなんですね! 子どもと一緒にアレコレ試しながら、好みの味を探すのも楽しそうです。
フライパンいっぱいに大きく焼いて、絵本に出てくるような、まんまるぷっくりした形のホットケーキがつくれます。
メレンゲを使わなくても、簡単に口溶けのよいスフレ風食感を楽しめますよ。
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提供元:意外と難しいホットケーキをおいしく焼くコツ|東洋経済オンライン